人気声優×吉本新喜劇のコラボ朗読劇『ボイコメ』がリニューアル! 年4回公演も決まって夢はでっかく「アニメ化しましょう」!?

吉本新喜劇の川畑泰史と人気声優の小野坂昌也がプロデュースした朗読劇『ボイコメ』が12月13日(土)、14日(日)の2日間、大阪・COOL JAPAN PARK OSAKA TTホールで上演されました。今回の『川畑泰史・小野坂昌也presentsボイコメ!〜声優と新喜劇の朗読ライブ〜』は、これまでのシリーズをリニューアルした舞台。新喜劇座員と人気声優が出演した2日目公演の爆笑ステージと、終演後の囲み会見の模様をお届けします。

出典: FANY マガジン
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川畑泰史と小野坂昌也の“Wメイン”体制に

『ボイコメ』シリーズは人気声優と吉本新喜劇座員がコラボした、まったく新しい朗読劇。今回は、これまで主演を務め、脚本も手掛けてきた川畑と、『BLEACH』の平子真子役や『テニスの王子様』の桃城武役で知られる小野坂がタッグを組み、“Wメイン”として作品を牽引する新体制になりました。

また、ストーリーも「新喜劇の世界観に声優がゲスト参加する」というかたちから、アニメの世界を意識した内容に全面刷新。脚本は引き続き川畑が担当し、演劇集団・片岡自動車工業の片岡百萬両が演出を手掛けます。記念すべきリニューアル第1弾のテーマは、王道の“異世界ファンタジー”です。

2日目公演には、新喜劇から川畑、岡田直子、千葉公平が出演。そして声優陣は小野坂のほかに、『その着せ替え人形は恋をする』の喜多川海夢役を演じる直田姫奈、『メジャー』の茂野吾郎役などで人気の森久保祥太郎が出演しました。

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物語の主人公は、ゲーム会社で働く冴えない男・川畑。子どものころの苦い経験から、自分の意見をついつい胸に収めてしまう気弱な彼が、ひょんなことから異世界に迷い込み、ロールプレイングゲームさながらの大冒険を繰り広げます。

川畑は登場シーンで「カーッ!」を披露してしっかり笑わせ、周囲にツッコみまくる“回し”としても活躍。ゲームクリエイターの夢破れ、会社員として日々を送る役回りを、切なくもコミカルに演じます。

対する小野坂は、ワガママな“巨匠ゲームクリエイター”と異世界の戦士という両極端な役柄を、変幻自在の声で見事に表現。川畑を「じゃがバタ」と言い間違えたり、小道具の長すぎる剣に四苦八苦したりと笑いどころ満載で、大阪弁での振り切ったボケもお手のものです。

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川畑が直田、森久保とパーティーを組んで客席を練り歩くシーンでは、「SNSに『おもしろかった』と書いて」と呼びかけて沸かせました。

直田はゲーム会社の新人社員役と異世界のプリンセス役。実は魔法使いという設定で、魔王を倒すパーティーに加わり、可憐なボイスで川畑に演技指導をしたり、キュートに攻撃を仕掛けたりと奮闘します。

森久保は、スタイリッシュな上司役からとぼけた賢者へと、こちらも振り幅のある2つの役柄で魅了。マジメな声と表情でボケる演技で、何度も笑いを起こしました。

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直田姫奈「ここに立つだけで精一杯」

千葉と岡田も、新喜劇で培ったアドリブ力と持ち味をいかんなく発揮。千葉は、川畑の同僚役と異世界の魔王の手下役に挑戦し、マントをふわりとなびかせると豊満なおなかが飛び出す登場シーンから勇者たちとの脱力バトルまで、ボケてツッコんで笑いを引き出します。

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岡田はタキシード姿の“語り部”として登場。進行役として、キャラクターたちの行動にツッコミを入れるだけでなく、アニメ声でかわいこぶったり、小野坂、直田、森久保の声優陣に絡むナレーションではそれぞれの出演作に関するフレーズを盛り込むなど、さすがのオタクぶりを発揮しました。

勇者から一転、実は魔王なのでは……と疑われて窮地に陥った川畑が、カラを破って心のうちを叫ぶクライマックス。魔王を倒せるのか、現実世界に戻れるのか、ハラハラドキドキの末、笑いいっぱいのハッピーエンドでは、いわゆる“大オチ”を引き受けた小野坂のボケっぷりに大きな笑いと拍手が起こりました。

終演後にはFM大阪のDJ・淡路祐介がMCを務めるアフタートークへ。声優陣は、新喜劇でおなじみ「花月うどん」のハッピ姿で登場しました。『ボイコメ』常連の小野坂は、感想を聞かれて「毎回、初心のつもりでやっている」ときっぱり。

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直田は「ここに立つだけで精一杯」と振り返り、セリフを飛ばしたことに触れられると「皆さんを見るのに夢中になって、台本を見てなかった」と苦笑いです。

森久保は、SNSなどで「アドリブが多い」との情報をキャッチし、かなり緊張していたとか。無事に本番を終え、「楽しませていただきました」とホッとした表情を見せました。

その後も、声優としてぶつかる壁やオーディションの話、声優を目指したきっかけなど、さまざまな話題で盛り上がります。

そしてエンディングで『ボイコメ』が来年から年4回の定期開催されることや、川畑と小野坂が中心となってYouTubeチャンネルを立ち上げることが発表されました。さっそくその収録として2人の“延長戦トーク”を聞かせるなど、最後までファンが大喜びするステージになりました。

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「いい化学反応がもっと起こるんじゃないか」

囲み会見には、出演した6人とMCの淡路、演出の片岡が登壇。川畑は次のように語ります。

「リニューアルして何よりいちばんうれしいのは、小野坂さんもpresentsに名前が入っていること。『ドラクエ』で言えば、『川畑は小野坂を手に入れた。♪タラララッタッタッター』ってレベル上がったような状態。これから10回、20回、100回と続けていきたい」

小野坂は「お客さんの熱い声援や笑いでどんどん乗ってきて、自分が出てくる感じが本当に楽しい」と『ボイコメ』の魅力を語ります。

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初参戦となった直田は「こんなに笑い声がたくさんある朗読劇は初めてで、めちゃくちゃいい経験になった」と笑顔を見せました。森久保は、「新喜劇の皆さんとの舞台は初めてで独特の空気感があった。このあと、もう1回やらせていただける(昼夜2回公演)のが非常に楽しみで、いろんなものを得て帰りたい」と手応えを感じた様子です。

岡田は「『ボイコメ』は本当に“私得”の仕事」と喜びを爆発させながら、「声優さんを好きなファンの方、新喜劇のファンの方、どちらも来ていただいたら絶対にわかるおもしろさ」と猛アピールしました。

千葉は、小野坂の自由奔放なボケっぷりに「日本にまだこんなおもしろいおじさんがいるんだ」と驚く一方、「森久保さんが合流してから、岡田直子が本読みのときに火照った顔をしていた。見たことのない岡田の表情を引き出してくれた」とウラ話を暴露しました。

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リニューアル後のコンセプトについて川畑は「我々のほうが声優さんの世界観に踏み込んでいくことで、いい化学反応がもっともっと起こるんじゃないか」と説明しながら、こう話します。

「アンケートでもたまに『新喜劇も見たくなりました』と書いてくださっていて、ふだん新喜劇を見られない方に見ていただくいいきっかけになっている。同じように声優さん側も『あ、こういう一面があるんだ』と思われたりすれば、もっともっといいイベントになるのでは」

一方、“オタクの夢”を次々と叶えている岡田は「次なる野望は?」と聞かれて「アニメの(声優)レギュラーになりたい」と回答。これに「『ボイコメ』の中で(の野望)や!」と総ツッコミを受けると、岡田は「『ボイコメ』をアニメ化しましょう!」と仰天プランをぶち上げます。

川畑は「はぁ?」と呆れつつ、「おもしろいかも」と興味津々で今後の展望に思いを馳せていました。

出典: FANY マガジン
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