恒例『彦八まつり』で吉本新喜劇・すっちーが落語を初披露! おなじみのギャグを織り込んで実行委員長・月亭方正も大満足

上方落語協会による年に1回のファン感謝イベント『第33回上方はなし 彦八まつり』が5月16日(土)、17日(日)に大阪・生國魂神社で開催されました。今年の実行委員長を務めたのは月亭方正です。2日目の奉納落語のゲストには吉本新喜劇のすっちーが登場し、自身初めてという落語を披露して客席を大いに盛り上げました。

出典: FANY マガジン
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落ち着いた語り口に「上手にしゃべりはるなぁ」

今年は両日ともに快晴に恵まれ、生國魂神社の境内には多くの上方落語ファンが訪れ、噺家との交流を楽しみました。

2日間、それぞれ4部にわたって行われる奉納落語会。すっちーが登場したのは2日目の第3部「極上ステーキ落語会」です。桂佐ん吉、笑福亭鉄瓶に加えて、すっちーが一席口演します。

トップバッターを務めた佐ん吉は「七段目」を披露。マクラでは、このあと登場するすっちーを意識して、「本職はこうだ! というのを見せたいと思う」と気合十分です。そして、にぎやかな芝居噺をテンポよく華やかに演じ、客席を盛り上げました。

出典: FANY マガジン
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そして、すっちーが登場。浴衣姿で高座に上がると、客席に向かって深々と一礼し、「かなり緊張しています」と率直な心境を明かしました。マクラでは、吉本新喜劇と落語の大きな違いについて面白おかしく語り、早くも和やかな雰囲気に。そして、吉本新喜劇の本拠地であるなんばグランド花月の近くには道具屋筋があり……と、自然に本ネタへ誘導していきます。

演目は「猫の茶碗」。名器をめぐる駆け引きを描いた古典落語です。3月に行われた『彦八まつり』の発表会見で、実行委員長の方正は、すっちーに「猫の茶碗」をリクエストした理由を「笑いを取りにいくというより、物語性があり、長すぎず、すっとサゲに入る演目を提案した」と説明していました。

すっちーは、初めてとは思えない落ち着いた語り口で物語を進め、客席をしっかりと引き込みます。ネタ中には、新喜劇でおなじみのギャグ「すな! すな!」を挟み、会場は大爆笑。そのまま、すっちーはサゲまで堂々と演じ切りました。

方正は事前に「ゲストの落語をきっかけに落語を知ってもらい、落語ファンの裾野を広げたい」と語っていましたが、その狙い通りか、すっちーには万雷の拍手が送られました。

その後に登場した鉄瓶は、開口一番、「上手にしゃべりはるなぁ」と、すっちーの高座を評価して客席の笑いを誘います。そしてマクラで「ご縁は大事」と語り、上方落語には珍しい恋愛ネタの「宮戸川」を披露。大きな仕草とたっぷりのくすぐりで、盛り上げました。

「めちゃめちゃ緊張した」

終演後、すっちーに感想を聞きました。

――初めての落語に挑戦されて、いかがでしたか?

すっちー 何年ぶりやろっていうくらいめちゃめちゃ緊張して、逃げ出したい気持ちとワクワクで大変でした。でも、自分なりのネタもちょっと入れてなんとかやり切れて、ほんまにええ経験になりましたし、今はもうホッとしたの一言です。

――元々、落語への興味はあったのでしょうか?

すっちー 皆さんが落語に興味を持たれているのを見て、「楽しそうやな、面白そうやな」とフワッとした憧れはあったんです。でも、そんな簡単にできるもんでもないしなと思っていました。

――今回、挑戦を決めたきっかけを教えてください。

すっちー そんな風に思っていたところ、今回、方正さんからこういう機会をいただいて「あ、ええな」と思って挑戦させてもらいました。

『彦八まつり』ではこのほかにも名物となっている「落語家おもしろ屋台」や「住よし踊」、「だんじり囃子」、「噺家バンドライブ」といった企画や、方正発案の「噺家のど自慢」と「噺家アームレスリング」を実施。噺家とファンが笑顔で交流する、にぎやかな2日間となりました。