12月28日(火)Runny Noizeキャリア初のなんばHatchでのワンマンライブ「HAKKIYOI!!!!!なんばハッチッチであっちっちライブ」が開催されました。ファニマガでは、そのライブレポートをお届けします。
ライブへの高まる期待
12月28日、Runny Noizeが大阪・なんばHatchでワンマンライブ「〜HAKKIYOI!!!!!なんばハッチッチであっちっちライブ〜」を行いました。
Runny Noizeは、お笑いコンビ「ラニーノーズ」の洲崎貴郁と山田健人がボーカル&ギターを担当し、ボーカル&ベースのフクシマテツヤとドラムの児玉とみー優也を加えた4人で活動しているメロコアバンド。12月1日にリリースした待望のフルアルバム『HAKKIYOI!!!!!』は、亀田誠治がサウンドプロデュースを手がけた4曲をはじめ、個性的な15曲が収められた作品になっています。新旧一体のRunny Noizeが詰まったアルバムを聴けば、ライブへの期待も自ずと高まります。
おなじみのシークレットゲスト登場
開演前、Runny Noizeファンにはお馴染みの大村ジーニアスがシークレットゲスト(オープニングアクト)として登場し、会場を和ませつつ、しっかりとあっためて本編へと繋ぎました。
紗幕がかかるステージ上に現れたのは、まわしにチョンマゲの力士風の男。観客がざわつく中、和太鼓を叩いて、アルバム冒頭の「Yobidashi(Ushers)」の雰囲気を作り立つと、そのリズムに合わせて、ファンの手拍子がだんだんと大きくなります。
メンバー4人もステージに登場し、「HAKKIYOI!!!!!」の掛け声で、「Love & Peace」に突入。サビ前に紗幕が落とされると、洲崎が「こんばんは! Runny Noizeです。よろしくお願いします!」と呼びかけ、演奏の力強さも加速していきます。
会場中の全員による無音ジャンプ
序盤からアップテンポな楽曲を聴かせ、ライブタイトル通り、会場の熱も上がり始めていましたが、山田は「始まったばかりなんですけど、まだまだイケるんじゃないかな? まだボルテージが上がってないとか、初めてライブに来てノリ方がわからないとか、恥ずかしいとか。そういう方のために僕たちが推奨している“無音ジャンプ”をやりましょう!」と提案。音楽に合わせてジャンプするのはそう難しいことではありません。しかし、無音状態で飛ぶというのは思い切りが必要になってきます。山田は「ハードルが高いことだけど、それが出来れば、曲が始まったらもっと自分を解放できる」と、この後、さらに盛り上げるために必要なことだと主張し、関係者エリアの人たち、ミキシングブースのスタッフにも協力を求め、最終的に会場中の全員による無音ジャンプを達成しました。
サプライズでダブルアートの真べぇが登場
「Cut Cheese Cut Cheese」の途中、袖からダブルアートの真べぇが現れ、「こっちこっち!」と言ってサッと退場。音源の中で実際に言っている真べぇの登場はうれしいサプライズですが、実はオープニングの和太鼓を叩いていた力士風の男性も真べぇだということも明かされました。
お笑い要素もたっぷりと
後半、機材トラブルはありましたが、コロナ禍で溜まったストレスを吐き出させてくれる曲「Days」、洲崎が子どもや家族のために作った「The Name」など、メッセージ性の濃い曲を披露。そしてなんと、お笑いコンビ「ラニーノーズ」のネタである「ABCの歌」をパンクロックバージョンで演奏。これはまさにこの日だけのサプライズだといいます。
続いての「I fell in love with a ZOMBIE 〜俺はゾンビに恋をした〜」では、ゾンビが登場するという演出で、ポートワシントン 笠谷、パーラー 西村、大村ジーニアス、ダブルアート 真べぇも参加。お笑い要素もたっぷりと仕込まれているところもRunny Noizeらしさと言えるでしょう。
アンコールでサプライズ発表も!
「Time Flies」「Creamy Shake」「Bunny」で本編を締めくくった後、アンコールに答えてメンバーたちが再度ステージに登場。グッズなどを紹介した後、山田が突然「皆さん、ケータイを取り出してください。もう一つ告知があります。メンバーにも言ってないんですけど、Runny NoizeのInstagramが更新されているので見ていただいていいでしょうか?」と呼びかけると、観客は一斉にスマホを取り出し、Instagramのアカウントにアクセス。「えぇ?」と驚く声や拍手が起こる中、山田は「『I fell in love with a ZOMBIE 〜俺はゾンビに恋をした〜』、僕監督で映画を撮ります! 規模は分からないですけど、期待しててください!」と発表。監督・演出・脚本は山田が手がけ、主演はRunny Noize。その特報が更新されていました。詳細は近日発表される予定です。
「幕が上がったら満員で…最高の気分です」
洲崎が「Runny Noizeとして10年以上やってきました。僕らはお客さんとしてこの会場に来てました。憧れの場所に立たせていただいてありがとうございます。あんまり緊張してなかったんですけど、この光景を見て、ガタガタ震えて、鼓舞して、最高の気分で演奏しています。マスクが取れて、ぐちゃぐちゃに暴れられるまで、皆さんついてきてください」と喜びの気持ちを伝えました。フクシマも「なんばHatchが決まった時、不安でした。今日も(席が)埋まらんと思ってたんです。でも、幕が上がったら満員で……。最高の気分です」と込み上げるものを堪えながら感謝を伝えました。児玉も「専門学校の卒業式の場所がここで、自分のバンドで立てるとは思ってなかったので、ここからどんどん進んでいきたい」と意気込みました。最後は山田が「僕たちは、コロナになる前、パンク系のフェスに呼んでもらったりして、このまま大きくなっていくのかなって思ってました。でも、コロナになって全部キャンセルですよ。家からも出られない状態で、ライブをやっても無観客。ほんまに戻ってくんのかな?って不安もありました。今でもなかなか集まるのって難しいと思います。でも、僕らとしては取り戻したいと思っているから、身の丈に合わないかもしれないけど、なんばHatchに立たせてもらって、これだけたくさんの方に来てもらえたことに本当に感謝しています。この状況に留まることなく、どのどん大きくなっていきたいので、これからもよろしくお願いします」と神妙な面持ちで言葉を綴りました。
そして、その感謝の気持ちを込めて、「Thank you」「光へ」を演奏して、なんばHatchでのワンマンライブの幕が下ろされました。
【SET LIST】
M0 Yobidashi
M1 Love & Peace
M2 None deadly sins
M3 Call dad mom
M4 The Plan to be poor
M5 Sorry
M6 Sing a song A brighter will come
M7 e
M8 音の鳴る方へ
M9 Cut Cheese Cut Cheese
M10 Star Betray
M11 Drunken Bum
M12 だらだら
M13 Successor
M14 Days
M15 The Name
M16 ABCの歌
M17 I fell in love with a ZOMBIE 〜俺はゾンビに恋をした〜
M18 Time Flies
M19 Creamy Shake
M20 Bunny
〈アンコール〉
M21 Thank you
M22 光へ
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