豪華メンバーが不思議な演出で不規則登場…“違和感”だらけの実験的公演『Alternative』の全貌

なんばグランド花月で行われたファン感謝公演『Alternative(オルタナティブ)』。「主流に代わる新しいもの」という意味を持つ「オルタナティブ」というタイトル通り、不思議な出演者に、不可解な出番順など、これまでにない舞台演出にこだわった公演になりました。幕が開くまで何が起こるかわからない……“新たな笑いの可能性”の全貌をレポートします!

出典: FANY マガジン
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まさかのMC登場で不思議なムードに

2021年12月20日(月)に開かれたこの公演。定刻となってMCとして登場したのは、大道芸を得意とする“もりやすバンバンビガロ”。舞台につきものの前座もなく、しかもMCらしからぬもりやすの登場に、会場はのっけから不思議なムードに包みこまれました。

もりやす自身も「僕が総合司会ってすごいでしょ」と戸惑いつつ、お手玉や一輪車を駆使したいくつかの“おめでたい演芸”をマイペースに披露して観客の心をじわじわとつかんでいきます。

出典: FANY マガジン
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幕間を盛り上げるステージ装置は、最新鋭のプロジェクションマッピングを採用しスタイリッシュに。出囃子とともに、芸人の登場を盛大に盛り上げるものの、芸風とまったく異なるトガった演出にどこか“違和感”が……。

出典: FANY マガジン
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そんななか、ツートライブ(たかのり、周平魂)、カベポスター(永見大吾、浜田順平)、ライス(田所仁、関町知弘)、ツートライブ、ミルクボーイ(駒場孝、内海崇)、ザ・プラン9(お~い!久馬、浅越ゴエ、ヤナギブソン、コヴァンサン、爆ノ介、きょうくん)という順番でネタを披露していきます。

めまぐるしく切り替わる幕間に、間髪を入れずに繰り広げられるネタラッシュ! さらに、なぜかツートライブが2回登場するなど、意表を突く展開に会場も拍手喝采で盛り上がりました。

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ステージのセット解体後に大トリ

出演者たちが体当たりでネタを披露する合間にひょっこり登場するMCのもりやす。テーブルマジックやジャグリングで観客をほっこりさせて、あとはすっと舞台袖へと姿を消します。

“そろそろトリの登場か”と思わせるタイミングで、2021年のM-1ファイナリスト、ロングコートダディ(堂前透、兎)が姿を現します。M-1優勝は惜しくも逃したものの、奮闘した彼らを称えて、会場は大きな拍手で出迎えました。

出典: FANY マガジン
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そんな空気を察したロングコートダディも「(M-1ネタの)肉うどんに対する拍手ですね」と声援に応じます。それでもまだ公演は終わらず、グランジ(五明拓弥、遠山大輔、大)に続き、なんと3度目のツートライブの出囃子が鳴ると、観客も「まさか!」とどよめきました。

その後、プロジェクションマッピングで豪華なのに内容がトリッキーな“エンドロール”が流れるなか、セットがどんどんと解体され、もぬけの殻となったステージに突如現れたのが、華麗なステージ衣装に身を包んだピン芸人、守谷日和です。「全日本表現力選手権」に挑む選手という体で、おなじみのポップスにオリジナルの振りを付けで踊り出す守谷。

出典: FANY マガジン
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ナゾの表現力を発揮して、歌詞と踊りを面白おかしくマッチさせる守谷の一挙手一投足に観客は大笑い。気分を良くした守谷もどんどんヒートアップして、大トリらしい幕引きとなりました。

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