すっちー企画の“舞台セットのない”新喜劇は「大変やったわ~!」挑戦的なイベントに手応え「新たな新喜劇につなげていきたい」

大がかりな舞台セットを使わず、座員の芝居と観客の想像力だけで吉本新喜劇の世界をどこまで広げられるのか――。すっちーがそんな発想から企画した特別公演『セットのない新喜劇』が、7月17日(金)に大阪・新世界ZAZA HOUSEで開催されました。いつもの新喜劇の雰囲気とは一味も二味も違う舞台の模様をレポートします。

出典: FANY マガジン
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いつもと違った大人の恋愛模様が

開演前、舞台に登場したすっちーが、今回の企画の狙いを観客に説明しました。大阪・なんばグランド花月などで上演される吉本新喜劇には、うどん店や喫茶店、旅館など、物語の舞台をひと目で伝える豪華なセットがあるのが普通です。

人物が登場しただけで、「この人は店員」「この人は客」と役柄まで自然に伝わります。すっちーは「セットがあるから、言わんでも、演じんでもわかるんです。でも、これを取っ払ったらどうなるんやろう」と考え、今回の企画を立ち上げたと明かしました。

この日の物語の舞台は、すっちー演じる“すち子”が仲居として働く花月旅館。現役大臣の信濃岳夫が、秘書やSP、さらには愛人を伴って宿泊に訪れます。

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セットはなく、すち子たちの動きとセリフだけで、旅館の廊下や客室、地下室へと次々に場面が変化。やがて、謎めいた宿泊客や選挙ポスターを届けに来た青年も加わり、騒動は大きくなっていきます。

さらに、信濃の愛人とSP、信濃の妻と秘書の関係が発覚し、花月旅館は男女関係が入り乱れる修羅場へ。人情を軸にすることが多い、いつもの新喜劇とは違った大人の恋愛模様が描かれました。

「セットがないぶん、ちゃんとお芝居せなあかんな」

約1時間半の舞台を終え、出演者がステージ上に揃ったところで、すっちーは開口一番、「大変やったわ~!」。

通常の新喜劇は全3景ほどで構成されることが多いのに対し、今回は全8景。自由度が高いぶん、場面転換が目まぐるしくなりました。

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「セットがないので、いろんな場面ができるんですよね。セットがないほうがラクやと思っていたんですけど、リハで、『セットがないほうがしんどいんやな』ってわかりました」

場面が次々と変わるため、「舞台転換に携わったスタッフも大変だったはず」とねぎらいながら、すっちーは「新しい試みで楽しかったですね」と充実した表情を見せました。

この日の出演者については、殺し屋役のアイリスガワの独特な存在感を「面白かった」と絶賛。警察官役の田中ルイボスティーについては、稽古中に本人から「僕のこと、鈴木福くんって言ってください」と頼まれたことを暴露します。「普段はこういうことは言わないんですけど、今日は特別」とすっちーが語ると、田中は照れ笑いを浮かべました。

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また、新喜劇歴の長い座員たちも緊張していたそうで、信濃が本番直前まで台本を確認していたことも明かされました。

すっちーは今回の公演を通じ、「セットがないぶん、ちゃんとお芝居せなあかんな」と改めて感じたとのこと。今後も3カ月に1回ほどのペースで開催したいと意気込み、次回は11月を予定していると伝えました。

最後にすっちーが、「今後も失敗を恐れずに、挑戦的なイベントをやっていきたいです。そして、新たな新喜劇につなげていけたらと思っております」と決意表明し、新喜劇の新たな可能性を感じさせる公演は幕となりました。

出典: FANY マガジン
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