東京・渋谷の吉本興業の劇場、ヨシモト∞ホール所属芸人の頂点を決めるネタの祭典『第2回ムゲンダイチャンピオンシップ』が1月16日(日)に開催され、ゆにばーす(川瀬名人、はら)が優勝しました。この日、“下ネタ寄り”のネタで栄冠を勝ち取ったゆにばーすの2人ですが、川瀬がどうも浮かない表情で……優勝インタビューでその胸中が語られました!
優勝して国に文句!?
ヨシモト∞ホールの看板芸人”ムゲンダイレギュラー“22組の中からネタNo.1を決めるこのライブ。あべこうじがMCを務め、審査員はテレビプロデューサーや構成作家のほか、ゲスト審査員としてパンクブーブー・佐藤哲夫も参加しました。優勝者には、賞金30万円のほか、副賞の「FANYチャンネル冠特番権」「ヨシモト∞ホール1日支配人」「FamilyMart ファミマカフェ1年分」が贈られます。
白熱のステージでは、∞ホールの実力派芸人たちが、それぞれが得意とする漫才、コント、ピンネタを次々と披露。審査員の採点と来場者による投票の結果、以下の順位となりました。
19位 かたつむり(中澤本鮪、林大介、ニュー岡部)
18位 TEAM BANANA(藤本友美、山田愛実)
17位 レインボー(ジャンボたかお、池田直人)
16位 アイロンヘッド(ナポリ、辻井亮平)
15位 ダンビラムーチョ(大原優一、原田フニャオ)
14位 ダイタク(吉本大、吉本拓)
13位 大自然(しんちゃん、ロジャー)
12位 そいつどいつ(市川刺身、松本竹馬)
11位 ZAZY
10位 蛙亭(中野周平、イワクラ)
9位 やさしいズ(佐伯元輝、タイ)
8位 サンシャイン(坂田光、のぶきよ)
7位 シシガシラ(浜中英昌、脇田浩幸)
6位 ネルソンズ(和田まんじゅう、青山フォール勝ち、岸健之助)
5位 THIS IS パン(岡下雅典、吉田結衣)
4位 うるとらブギーズ(佐々木崇博、八木崇)
3位 男性ブランコ(浦井のりひろ、平井まさあき)
2位 コットン(西村真二、きょん)
1位 ゆにばーす(はら、川瀬名人)
※スパイク(松浦志穂、小川暖奈)、オズワルド(畠中悠、伊藤俊介)は欠席。ダイヤモンド(野澤輸出、小野竜輔)は、野澤の骨折のため不参加で審査対象外。小野が「エキシビジョンネタタイム」としてピンネタを披露しました。
ゆにばーすのこの日のネタは、「究極の2択」を討論するなかで下ネタワードを連発していくというもの。一見、ドン引きされそうなくだりも、軽妙なかけあいと高い技術でまとめ上げました。
もっとも、結果発表でゆにばーすの優勝が決まった瞬間、川瀬は浮かない表情。「こんなに納得のいかない優勝は久しぶりです。ファミマが協賛しているのに、あのネタで大丈夫?」と首を傾げます。
というのも、じつは川瀬はこのネタをやることに反対で、はらの強い希望で披露されたとのこと。「もし、下ネタがダメだっていう方がいたら、お客さんはなにも悪くない。国の教育が悪い!」と、その“正当性”を語り出すはらに、川瀬がすかさず「なんでチャンピオンシップで国に文句言うねん!」とツッコみました。
そんな2人の漫才について、パンクブーブー・佐藤がこう評価します。
「正直、ゆにばーすの圧勝でしたね。下ネタ寄りのネタなんだけど、“女の子が下ネタを言うことが面白い”ということに頼らずに、ネタとしてちゃんとしていて素晴らしかった」
下ネタではなく“性教育ネタ”?
終了後の優勝者インタビューは、ゆにばーすが次の劇場出番へ向かうタクシーの中からリモートで参加。現場に残った2位のコットンと掛け合いをしながら、質問に答えました。
まずは惜しくも2位となったコットンの2人から。
「(ゆにばーすに)コンビでは負けましたけど、はらさんとのクイズ大会だったら(自分たちが)優勝していましたね……でも、ゆにばーすさん面白かったんで、納得の負けです」(きょん)
「今回、ゆにばーすさんに(次の)劇場出番がなかったら、ここ(優勝者インタビューの場)に2人が立って、我々はいなかったということ。リモートの橋渡し役としての2位なので、超うれしいです(笑)」(西村)
改めて胸中を問われた川瀬は、こう振り返ります。
「自分の思い描いた通りにいかないというのが、これだけ腹立たしいものかと感じています。今日は“勝てるわけないけど、お祭りやし、楽しくできたらいいな”くらいの気持ちでやったら、エラい高い評価を受けてしまいました」
一方、はらはアツい思いを語ります。
「(今回のネタについて)私は下ネタだと思っていないんですけど、下ネタのワードが入っているだけで評価が低くなってしまうこともある。それが1位になったというのは本当にうれしいです」
“次の目標”について問われると、M-1優勝を目指す川瀬は「愚問ですね」とバッサリ。しかし、はらが「(ABEMAの)シモネタGP優勝!」とカットインして笑いを誘います。思わず川瀬も、「たしかに“はらちゃんは下ネタをやるんやな”っていう人間性が浸透したほうがいいので、『シモネタGP』はマジで狙いたい」と“方針転換”していました。
さらに、はらが「(今回のネタが)下ネタではなくて、ふつうのネタとして浸透すればいいなって思います」と語ると、コットン・西村が「保健体育であり、性教育ネタだ」と合いの手を入れ、ゆにばーすの2人も納得していました。
ゆにばーすが優勝し、幕を閉じた『第2回ムゲンダイチャンピオンシップ』は、1月23日(日)15:00までFANYオンラインチケットで見逃し視聴できます(チケット販売は同日12:00まで)。
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