涙の優勝! R-1新王者ゆりやんレトリィバァが語った「空白の2年間」と「次なる目標」

史上最大の“ひとり芸”No.1 決定戦『R 1グランプリ2021』決勝が3月7日(日)に生放送され、5度目のファイナリストとなったゆりやんレトリィバァが、エントリー数2,746人の頂点に輝きました。これで『THE W』と合わせて2冠。優勝の瞬間に涙を見せたゆりやんは「どうしてもいただきたかった賞だった」と喜びを爆発させながら、早くも“次なる目標”を見据えました。

出典: FANY マガジン
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新R-1に思い入れを強く感じた

5度目の決勝進出にして、ついに念願の優勝を勝ち取ったゆりやん。大会終了後の優勝会見では、ここまでの心境をこう語ります。

「毎年、R-1に出させてもらうたびに絶対優勝したいと思いながら、負けて、翌年のR-1までの1年を‟またこの1年が始まるのか“と、好きで楽しいことでしたが、獲れなかった悔しさを抱いてきたので、今年は絶対に優勝したいと思っていました。特に今年は、新たなR-1ということもあって、思い入れを特に強く感じました」

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2002年にスタートした大会は、今年で19回目。今回からタイトルを『R-1ぐらんぷり』から『R-1グランプリ』とカタカナ表記に変更してロゴも刷新、さらに出場資格も芸歴10年以内とするなど、大きくリニューアルしました。

この日の決勝では、9人のファイナリストと敗者復活で勝ち上がった1人の計10人が登場。昨年は無観客で行われましたが、今年は大阪・COOL JAPAN PARK OSAKA・TTホールから生放送され、司会進行を霜降り明星と広瀬アリスが務めました。

審査員も新たな顔ぶれが登場し、陣内智則、友近に加えてホリ、古坂大魔王、麒麟・川島明、そして昨年の覇者であるマジカルラブリー・野田クリスタルと、2016年優勝のハリウッドザコシショウが担いました。

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優勝の瞬間に号泣したゆりやん

決勝1stステージは、敗者復活のマツモトクラブから順に、ZAZY、土屋、森本サイダー、吉住、寺田寛明、かが屋・賀屋壮也、kento fukaya、高田ぽる子、そして最後にゆりやんがネタを披露。1位のZAZY(669点)と、2位のゆりやん(666点)、3位の賀屋(655点)がFinalステージへ進みました。

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そして、コントを披露したゆりやんが見事1位を獲得し、2017年の『THE W』初代王者に続いて2冠を達成! 賞金500万円が贈呈されました。

優勝が決まった瞬間、号泣したゆりやんですが、おなじみの“変顔”もちゃっかり披露。涙を流しながらも、「うれしいです。みなさんのおかげです。ありがとうございました。‟辞めさせていただきます!”」と1本目に披露したネタのオチで笑わせました。

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芸人になってからずっと目指してきた

優勝会見では「二階堂ふみです」とボケながら登場。しかし、ここからいつになく真面目な挨拶が始まります。

「本当にうれしいです。『R-1グランプリ』は芸人になってからずっと目指してきました。どうしてもいただきたかった賞です。今日、獲らせてもらうまで、ファンの皆さん、スタッフ、作家、技術スタッフ、先輩、後輩、同期が協力してくださったというのが、ぜんぶ頭をよぎりました。感謝しかありません」

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2015年から4年連続で決勝に進出したゆりやんですが、その後、2年間出場しませんでした。その「空白の2年間」には、ある心境の変化がありました。

「2013年に芸人デビューしたのですが、R-1で結果を出したいとずっと思っていました。2015年に初めて決勝に進出して、勝てなくて、次こそは優勝と思いながらも、2回目、3回目と負けて、‟R-1を優勝しないと自分の人生が終わる“というくらい追い込まれていました。それで2018年の大会が終わったとき、ここで一度、勝ち負けだけでネタを考えず、シンプルに自分が面白いと思うものをやってみたいと思うようになったのです」

ここで「賞レース」はいったん休止。アメリカのオーディションにエントリーするなど活動の幅を広げていきます。

「ただ、死ぬまでにR-1を獲れたらいいなと思っていたところ、急きょ参加規程が10年以内になったので、今年は急がなきゃ! と我に返りました」

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「いちばんの目標は……アメリカですね」

久々の賞レースに向けて仕上げていく感覚は、「ゾクゾクした」とのこと。

「賞レースに向けてネタを考えたり、作ったり、相談しながら本番に向けてやっていく感じがゾクゾクして、これや、これやと。R-1を休ませてもらっている間に、体重を落として、イメージが違う感じになったところもありますが、体型に関係なく、ネタを好きでやっているから、それを証明したいと思っていたんです」

とにかく優勝するためにどうしたらいいか、と考え続けたというゆりやん。『THE W』に続いて2冠を達成し、次なる目標は?と聞かれると、「渡辺直美さんもアメリカに行かれて。すごく尊敬しているので、私もいつかアメリカに行って、芸人になりたいですね。やっぱりいちばん目標にしているのは……アメリカですね」ときっぱり。ただし、今年もオーディションを受けたものの、「とんでもない落ち方」をしたそうです。

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最後に、「いつも意味不明なことをしているのに、受け入れてくださって感謝しています。皆さまのおかげで生きさせていただいています。本当に感謝と替えのパンツしかありません……。本当にありがとうございます!」とジョークも交えつつ、改めて感謝の気持ちを表しました。

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