木下麦監督と脚本を務めた此元和津也が、第25回文化庁メディア芸術祭アニメーション部門新人賞を受賞したアニメ「オッドタクシー」のイベント『オッドタクシーフェス ODD FES』が6月18日に開催。朗読劇や音楽ステージなど、オッドタクシーのフェスならではの構成で大盛り上がりとなりました。
新作朗読劇にMCニューヨークも参加！
アニメ、映画、オーディオドラマ、舞台、漫画、小説、webラジオなど、メディアミックスを展開する本作。主人公の小戸川（CV：花江夏樹）は、個人タクシーの運転手として街を流しながらも、なるべく他人と関わらないように、平凡な日々を過ごしていた。ところが、 『練馬区女子高生失踪事件』に巻き込まれて……というあらすじ。2021年春に放送されるやいなや、巧みなストーリー展開が話題を呼び、考察サイトが立ち上がるなど、大反響を巻き起こしました。
イベントの第一部は、MCにニューヨーク（嶋佐和也、屋敷裕政）、ゲストに天津・向清太朗を迎え、本作のキャストである飯田里穂、小泉萌香、村上まなつ、ダイアン（津田篤宏、ユースケ）、トレンディエンジェル・たかし、森三中・村上知子、ガーリィレコード（高井佳佑、フェニックス）、酒井広大、堀井茶渡、METEORが登壇しました。
まずはオリジナル朗読劇からスタート。本作で脚本を務めた此元和津也による書き下ろしの物語『星に願いを』を出演者全員で朗読していきます。
本作にも出てくる居酒屋「やまびこ」を舞台に様々な話が巻き起こる展開となっており、森三中村上や、ニューヨークが朗読劇に初挑戦。作中では、トニーフランクが引き語りを披露しました。
キャスト同士のディベートは波乱の展開！？
続いては、キャスト＋向で本作に絡めたディベート対決。前半戦「アイドル・ミステリーキッスのメンバー『二階堂ルイ』（CV：三森すずこ）と『市村しほ』（CV：小泉）付き合うならどっち？」では、飯田と酒井が二階堂、小泉、ガーリィの2人、たかしが市村チームとなって対決しました。
市村の声を演じている小泉は、二階堂について「だいぶ気が強いところがある。（彼氏の馬場に）にゃんにゃんしてくれるところはもちろん可愛いと思いますけど、裏表が激しいと言いますか……その点、しほちゃんは大人しくて守ってあげたい」と語りかけます。
さらに高井が、市村はお金が大事で、パートナーが稼げば裏切らないと加勢すると「こっちは（二階堂は）稼がなくてもいいんですよ？ 『私が頑張るから大丈夫』って許してくれるんです！」と酒井。この反論が地雷となり、小泉から「（パートナーとして）それでいいんですか？」と詰め寄られる事態に……。会場は笑いが巻き起こっていました。
二試合目は「お笑いコンビ・ホモサピエンスの『柴垣』（CV：ユースケ）と『馬場』（CV：津田）。コンビとして悪いのはどっち？」。こちらは、馬場が悪いと思うチームに、ユースケ、森三中村上、堀井、向、柴垣が悪いと思うチームとして、津田、村上まなつ、METEORと分かれました。
それぞれ言い分を伝える中で、ユースケらが大阪の師匠方の名前を出してボケまくっていると、METEORが「柴垣は『俺が小さいときにビビッときたのはエッジの効いたお笑いだった』って言ってたんですけど、そのあとの賞レースで（披露した）柴垣が書いたと思われるタイムマシーンを題材にしたネタが、別にエッジ効いてなかった。チグハグなネタを作っている柴垣に振り回されて（馬場が）かわいそう！」とバッサリ。彼の熱弁には、会場から大きな拍手が巻き起こりました。
そんな活躍もあって、METEORがMDP（モスト・ディベート・プレイヤー）を受賞。彼を選んだ理由として嶋佐は「ダラダラ師匠の話をしているところをバツっと本筋に戻してくれた」と評価して笑いを誘っていました。
『オッドタクシー』はまだまだ続く…
最後は音楽ステージです。TVアニメ「オッドタクシー」オープニングテーマでも高い支持を集めた実力派アーティスト・スカートとPUNPEE、様々なシーンで臨場感溢れる劇伴を担当したVaVa、OMSB、ラッパーが本職のMETEOR、第6話スペシャルエンディングとして流れたトニーフランクがステージに。
まずはトップバッターのMETEOR『My Name is… feat. PUNPEE』、どっしりとしたイントロが始まるやいなやビートに合わせて14色のペンライトが揺れ出す会場。METEORのラップにステージいっぱい使って軽やかなパフォーマンスで客にアプローチするPUNPEEの登場に観客もペンライトと手で応え、オープニングにふさわしいインパクトのあるステージになりました。
続く曲では『Wheels~ODDTAXI mash up』PUNPEE、VaVa、OMSBのラップパフォーマンスでは、さらに「オッドタクシー」の世界観を色濃く創り出し、観客は声を出せない中でも大きく体を揺らしました。
その世界観に魅了されたところで、次はトニーフランクの『壁の向こうに笑い声を聞きましたか』が始まります。会場に広がるギターと歌声に涙する観客も。4曲目はスカート・澤部渡が小戸川のキャラクターソングとして提供した『TAXI DRIVER』をセルフカバー。
そして最後はこの曲！！ オープニングテーマ曲『OODTAXI』。ドライブのシーンが浮かぶような美しくメランコリックに歌い上げるスカートの歌声が響きます。スカートのその歌声をPUNPEEのリリックが抜群に引き出して、会場を『オッドタクシー』色に包みこみ、心地いい余韻と予感を残して終えました。
イベントの最後に、飯田はファンに向けてこう挨拶しました。
「改めてみんなを繋げてくれた『オッドタクシー』に感謝したいと思います。みなさん『オッドタクシー』という名のタクシーに、これからも乗車し続けてください！」
本イベントは第一部&第二部ともに見逃し配信でご覧いただけます。7月3日（日）23時59分まで視聴可能。チケットの販売は同日19時までとなっております。
なお、第一部イベントでは、8月26日から10月10日まで、東京・渋谷モディにある東京アニメセンター in DNP PLAZA SHIBUYAにて開催される『オッドタクシーエキシビジョン』の概要を発表。来場者が同アニメの世界観を疑似体験できる展示となっていますので、こちらのチェックもお忘れなく！
FANY Online Ticketはこちら！
配信チケット（海外）Stagecrowdはこちら
＊日本からはアクセス出来ません
