芸人&声優が「よい声の発声法」を実践レッスン! ヒューマン中村「この仕事を長く続けていくために…」

“声”を仕事道具とする芸人と声優が「よい声」について学ぶ「声活アドバイザー養成講座」を都内で受講しました。メンバーは、吉本芸人のヒューマン中村、令和喜多みな実・河野良祐​​、ビスケッティ(佐竹正史、岩橋淳)、ランパンプス(寺内ゆうき、小林良行)、そして声優の神楽千歌の7人。オンラインで参加した一般受講者とともに励んだレッスンの様子をレポートします。

出典: FANY マガジン
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全日本ボイストレーニング協会が実施する「声活アドバイザー養成講座」は、“声がもつ魔法のチカラ”で人の魅力を引き出す「声活」のスペシャリストを養成する講座。“よい声”がもたらす心身への影響や話し方の質を高める方法など、声活の理論と実践法を学び、試験に合格すれば、声活アドバイザーの資格を取得できます。

「よい声」で話すことの重要性

8月27日(土)、28日(日)に行われた「声活アドバイザー講座」。初日はまず、全日本ボイストレーニング協会の堀ノブアキ会長による「声活概論」と「声活学入門」の講義から。

「“よい声”で話すと、相手のリアクションも変わる。自己肯定感が上がって自信がつく。会話のキャッチボールも円滑になります」

出典: FANY マガジン
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よい声を出すために重要な舌の位置や正しい姿勢や、腹式呼吸について詳しく解説し、さらにプロのボイストレーニングでも取り入れられている「リップロール」(唇をふるわせるトレーニング)、「Zブレス」(1割がU、9割をZの振動でするイメージの発声)のやり方をレッスン。堀会長は「(トレーニングは)1日5分でもいいので習慣化すること、そして意識することが大事です」と伝えました。

元保育士の今成恵都講師は「声活カラダ学」のメンタル編とフィジカル編を、子どもと接して感じたことなどのエピソードを交えて講義。幼いころからできるトレーニング方法や、さらに、子どもとのコミュニケーションについても触れ、「子どもと話をするときは笑顔で相づちをして、話をさえぎらず、肯定することが大切」と話しました。

出典: FANY マガジン
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ここで1日目は終了。大阪から駆けつけたヒューマン中村は、授業についてこう語ります。

「意識して声を出すということをしてこなかったんですけど、この仕事を長く続けていくためには、プロとしての声の出し方を意識しないといけないと改めて思いました」

一方、令和喜多みな実・河野は「のどを酷使して枯れてしまうこともあるんですけど、使い方によってはそれが防げると学べました。いま4歳の息子がいるので、今成先生の授業で学んだことを実践しようと思います」と語り、それぞれ感銘を受けた様子でした。

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トレーニングを交えて実践的に!

実践編の2日目は、アナウンサー・田中知子講師による「声活式 話し方」の基礎編・入門編からスタート。

田中講師は、“伝える”と“伝わる”の違いを説明。寺内や神楽の声を録音し、ほかの生徒に対して、2人の声を聞いてどんな印象を持ったか問いかけます。さらに、口角を上げて歯を見せる「笑声(えごえ)」のトレーニング、顔の筋肉を動かす練習、滑舌をアップする練習などをレクチャー。最後に再び、寺内が授業で学んだことを意識しながら声を出して録音すると、より好印象な声に! みんな驚いていました。

出典: FANY マガジン
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続いて、大河ドラマにも出演する俳優・阪本浩之講師が「声活式 表現力」の基礎編・入門編を授業。人と円滑にコミュニケーションを取るためには、言葉の使い方や伝え方のパターンをどれだけ身につけられるかが重要だと説明。そのうえで、日常生活から学ぶことはたくさんあり、さまざまな経験をすることが大切だと伝えました。

出典: FANY マガジン
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2日間にわたって行われた講座もこれで終了。生徒たちは後日、オンラインで行われる試験に合格すると、晴れて「声活アドバイザー」となります。

意識していない部分を意識する

講座終了後、生徒として参加した芸人たちに感想を聞きました。

「納得できる部分がとても多かったですし、すぐに実践できることもありました。いい講義を受けることができました」(ビスケッティ・岩橋)

「意識していない部分を意識することの大切さを学びました。特に自分はものまねもするので、いろいろ気をつけるべきことをインプットできたのはとても大きいです。今後に生かせるなと思いました」(ビスケッティ・佐竹)

出典: FANY マガジン
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「録音した自分の声を聞くという授業が印象に残っています。”笑声”を学ぶことによって、声が格段に明るく、印象が良くなったという評価をほかの受講者さんからもらえたので、これからも”笑声”を意識していこうと思いました」(ランパンプス・寺内)

「漫才をやるときに気をつけていることは多々あったんですけど、ほかの業界の方の意見を聞いて、こういう考え方もあるんだなと学べました。今後に生かしていきたいと思います」(ランパンプス・小林)

「よい声を発することによって人生がよくなるというメリットも解説してくださって、とても興味深かったです。今回学んだことは、日々のトレーニングはもちろん、実生活や声優の仕事にも活かしていきたいです」(神楽)

出典: FANY マガジン
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「声活アドバイザー」の詳細はこちらから。

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