「吉本新喜劇まつり2022」が開催された10月10日(月・祝)、新喜劇の公式YouTubeチャンネルで、7時間ぶっ通しの生配信が行われました! この日の目玉は、「吉本新喜劇座員総選挙」でトップ30に入ったメンバーが総出演するスペシャル新喜劇。その公演が始まる19時までの7時間にわたって生配信するという、とんでもない企画です。今回はこの生配信のレポートを、吉本新喜劇の座員で“芸人ライター”としても活動する𠮷岡友見がお届けします。撮影は、同じく座員のおやどまりが担当しました!
間寛平GMのとんでもないプレゼント
メインMCを務めたのは、もじゃ吉田と大塚澪。この2人は7時間ぶっ通しで出演し続けるため体力勝負です。いくつものコーナーが用意され、総選挙で30位以内にランクインした座員のエピソードトークや私物プレゼントなど新喜劇ファンにはたまらない企画が目白押し。そんななか、間寛平ゼネラルマネージャー(GM)は「甘いものを間寛平本人が全国どこへでもお届けします」という、とんでもないプレゼントをファンに約束しました。
「7時間以内に座員110名の似顔絵を描く」という耐久企画には、いがわゆり蚊、入澤弘喜、小林ゆうが挑戦し、見事に達成。また、総選挙で30位以内に入れなかったメンバーたちが特技や持ちネタでアピールしてカオスな状態になるなど、目が離せない7時間になりました。
総選挙1位アキの祝賀会!!
そんな盛りだくさんの企画のなかで注目されたのは、総選挙で1位に輝いたアキが主役を務めるコーナーです。アキを祝おうとMCにすっちーが加わり、ザ・プラン9のお~い!久馬とヤナギブソン、そしてシャンプーハット(恋さん・てつじ)が登場しました。アキが若手時代に活動していた、いまはなき「心斎橋筋2丁目劇場」(1999年3月閉館)時代の思い出を語るはずが、ヤナギブソンが「僕は世代が少し違くて、2丁目劇場時代、アキさんとは絡んでいないのでエピソードまったくない」と発言し、出だしから不安になります。
それでもウーロン茶で乾杯し、思い出話がスタート。アキと相方ケンのコンビ「水玉れっぷう隊」は“アランドロン”というショーパブ出身です。NSC(吉本総合芸能学院)10期生で水玉れっぷう隊の2人とはほぼ同期、30年来の付き合いである久馬は、「2丁目劇場に出る前からファンがたくさんいた水玉は異様な存在で、出演する日はロビーに胡蝶蘭が飾られていた」と語ります。客席が香水の香りに包まれていたという驚きの逸話もあるそうです。
「水玉模様の衣装」の思い出
当時の水玉れっぷう隊の宣材写真が出されると「髪型、安全地帯?」とツッコみが入りますが、すっちーは「カッコいいなあ、できあがってるなあ」と感心しきり。恋さんは「大阪で、いちばんモテるのアキさんちゃうかって言われてました。あとお尻がキレイで、ツラいことがあったらいつもお尻見せてもらっていました」と不思議な思い出を振り返ります。
むかしの舞台写真が次々出ると、アキがこんなエピソードを披露。
「当時は衣装を決めて舞台に立つ芸人が居なかったなか、覚えてもらいたい一心で水玉模様の衣装を身に着けていた。まわりから浮いていたから、芸人の友だちはぜんぜんいなかった。そんななか、唯一話しかけてくれたのは矢野・兵動の矢野(勝也)さんだった」
ほかにも、久馬が過去にコンビを解散した際に、“アキに水玉れっぷう隊に誘われた”という話や、恋さんとヤナギブソンが“アキに1000円もらった話”など、いろいろなエピソードが飛び出します。
いつも相方・ケンの話題ばかり……
さらに、スケジュールの都合で生配信に出演できなかった中川家(剛、礼二)や陣内智則、テンダラー(浜本広晃、白川悟実)といった豪華メンバーから動画のお祝いメッセージが届きます。
ところが、出てくるのはアキではなくケンの話ばかり。これに対してアキが「いつもそう。むかしから僕のエピソードは1つくらいで終わって、あとは全部、ケンの話になってしまう」と話していると、なんとケンからの動画メッセージが!
相方であるアキへの熱い思いをケンが語って、さぞかし感動的なシーンになるかと思いきや……。出演者全員が、動画のケンについて「鼻が赤い」「鼻が腫れてる」「鼻が赤いというか、鼻以外が白い」とツッコみ続けてメッセージは終了します。そしてゲストの時間も終了。久馬は「結局、ケンの話ばっかりやった」と呟きながら退場していきました。
最後にアキが「自分が硬すぎて、ケンが自由すぎるのでこれでバランスが取れてるんです」とコンビの関係性について分析し、このコーナーは終了。果たして、アキの祝賀会だったのでしょうか……(笑)。とにかく1位、おめでとうございました!
今回の生配信には、座員のさまざまな才能や魅力があふれていました。まだご覧になってない方は、吉本新喜劇の公式YouTubeにアーカイブが残っているので、ぜひ。7時間あるので少しずつ見るのも、ガッツリ一気見するのもアリですよ!
YouTubeの「吉本新喜劇チャンネル」はこちらから。