10月15日(土)、16日(日)の2日間にわたって開催された『京都国際映画祭2022』の主な結果が発表されました。
開催期間中、視聴・来場者数は延べ32万人を記録
10月15日(土)、16日(日)の2日間、舞台挨拶やアート展示などへの来場者とオンラインプログラムの視聴者の合計人数は、10月16日(日)時点で325,480人を記録しました。
また、18日(火)には『京都国際映画祭後夜祭~きょうの寄席~iU学長くん推し』と題したイベントもよしもと祇園花月で開催予定なので、さらに視聴・来場者数の増加が見込まれます。
昨年に続いてリアルとオンラインのハイブリッドでの開催となった京都国際映画祭2022は、オンライン視聴数も大幅に伸び、多くの方が参加しました。
※10/16 時点(オンラインの視聴者は翌日計測)
映画上映本数54作品、アート作品数180作品
参加アーティスト:74名、実施アート:24企画
映画祭期間中の映画上映作品本数は54作品となりました。リアルとオンラインにて上映され多くの方が視聴しました。また、アート作品数は、180作品となり、京都市京セラ美術館、よしもと祇園花月、ヒューリックホール京都、その他の会場で連日、多くの方が鑑賞、体験をしました。
牧野省三賞を北大路欣也、三船敏郎賞を竹野内豊が受賞!
授賞式・クロージングを有観客&生配信で開催!
10月16日(日)よしもと祇園花月にて授賞式・クロージングを有観客で行い、また同時生配信が行われました。
「牧野省三賞」を北大路欣也、「三船敏郎賞」を竹野内豊が受賞。両者は授賞式・クロージングに登壇し、受賞の喜びを観客に伝えました。
受賞者
京都国際映画祭2022の各受賞者は以下の通り決定しました。
・牧野省三賞
受賞者 北大路欣也
<受賞者コメント>
13歳で父の主演映画でデビューしてから、偉大な先人の方々に手とり足とり教えていただき、役をやりきることができました。今も東映京都撮影所でいろいろな作品を素晴らしいスタッフのみなさんとともに汗をかいて、今も元気で働ける、こんな幸せなことはありません。心新たにゆっくり一歩ずつ前進していきたいと思います。
<受賞理由>
北大路欣也はその時々の自身の年齢にふさわしい仕事を見事になしとげている。
喝采を求めず無欲に、演技という自分の仕事を大切に深めた結果、東京と京都、現代劇と時代劇、また映画・舞台・テレビなどの区別なく、そのすべてで確かな足跡を築いている。
また、幼いころから父の市川右太衛門に対して良く仕えただけでなく、誰にたいしても濃やかに気を遣う、演技のほかに何の欲もない素質。すでに名を成している共演者もスタッフも、若いスターが無欲であれば、その熱心さに何も惜しまずに応えてきたと思う。
それがここまで長く活躍し続けることができる由縁だろう。
そして、北大路欣也はつねに目指す先があるように見える。その意味で永遠の若者というほかない。あたらしい映画人のありかたを示して、円熟ますますの活躍を期待させずにはおかない。1961年度に第4回牧野省三賞を受賞した父・市川右太衛門に続き栄えある受賞となった。
・三船敏郎賞
受賞者 竹野内豊
<受賞者コメント>
以前イタリアに撮影で行った際、現地スタッフが三船敏郎さんについて熱く語っているのを見て、今もなお、世界中の人たちの心をずっといつまでも色あせることなく魅了し続けていて、同じ日本人として誇らしいと心から感じました。そんな偉大な三船さんの賞をいただけるとは夢にも思っていませんでした、身が引き締まる思いです。
<受賞理由>
「太平洋の奇跡」から「シン・ゴジラ」まで映画を映画たらしめる風格のある俳優であり、竹野内豊は三船敏郎を彷彿とさせる。
これは三船敏郎賞が発足以来、歴代の全選考委員の意見として一致した。
また毎年同じことが語られながら、これぞという主演映画の新作が公開されるタイミングを待つことで受賞を先送りにしてきたが、今年は待つよりも、期待をメッセージする賞とし、第一回から欠かさず受賞者候補の一人として名前が上がり、昨年50歳の節目に新たな俳優人生を迎え、ますます飛躍の一途をたどる、竹野内豊が受賞となった。
中村文則原作映画特集「銃」舞台挨拶にリモート登壇、又吉直樹とトーク!
特別招待作品、特別上映作品、サイレント/クラシック映画、島ぜんぶでおーきな祭連携企画、地域発信型映画など多彩なラインナップを上映&オンライン配信!
▼上映&舞台挨拶・イベント・オンライン
【中村文則特集】
『銃』
『去年の冬、きみと別れ』
『悪と仮面のルール』
『最後の命』
『火 Hee』
『銃2020』全6作品
【島ぜんぶでおーきな祭連携企画】
『紫 MURASAKI ~伝説のロック・スピリッツ~』、『シネマ組踊 孝行の巻』他、全4作品
【特別招待作品】
『滬劇映画『敦煌の娘』』、『ソングス・フォー・ドレラ 4Kレストア版』他、全5作品
【特別上映作品】
『怪奇タクシー 風の夜道に気をつけろ!』(京まちなか映画祭 推薦作品)、『WORLD SURF JOURNEY~Shimanto,Japan~』他、全8作品
【地域発信型映画】
『風の中のピアノ』、『ある公務員~益田岩船伝説~』他、全3作品
【サイレント/クラシック映画】
『パテ・ベビー誕生100年 洋画篇』、『パテ・ベビー誕生100年 日本映画篇』、『活弁でGO!おいこが、すゑひろがりず揃い踏み&「I AM JAM」完成記念SP』他、全7作品
【イベント】
『好きな映画は好きな音楽で憶えている~トーク&オーディオライブ~』全1公演
【クリエイターズ・ファクトリー】
『クリエイターズ・ファクトリー2020&2021グランプリ作「ブラック」&「AIM」特別インタビュー』、『クリエイターズ・ファクトリーpresentsクリエイター座談会』他、7作品
【映画祭連携企画】
京都国際学生映画祭1作品上映
京都国際子ども映画祭1作品上映
京都大学東南アジア地域研究研究所【ビジュアル・ドキュメンタリー・プロジェクト】、計5作品上映
京都大学東南アジア地域研究研究所【混成アジア映画研究会(シネアドボ)】他、計3作品
おもちゃ映画ミュージアム連携 1企画
京まちなか映画祭1作品上映
京都国際インディーズ映画祭1作品上映
2年連続京都市京セラ美術館にてクリエイターズ・ファクトリー作品展示、ワークショップを開催!
六角堂では華道家元池坊とのコラボレーションも実施!
▼展示&パフォーマンス・イベント・オンライン
【京都市京セラ美術館】
『タニノクロウ秘密倶楽部『MARZO VR』、『アートパフォーマンス『カリガリ』』、『第9回 クリエイターズ・ファクトリー』全3企画
【よしもと祇園花月】
『 KAORUKO 作品展示』全1企画
【京都国際映画祭2022×華道家元池坊】
『いけばな作品の展示』、『おうちで簡単!「エコいけばな体験会」』全2企画
【京都大学】
『京都大学防災研究所アートイノベーション(凸版印刷)・オープンハウス』全1企画
【コラボ企画】
『はまぐちさくらこ&キシモトマイの段ボールでつくる!描く!わらう!ライブペインティング』、『鍵善良房 × 河野ルル』、『永楽屋 × 京都国際映画祭2022 手拭いアート』
全3企画
【オンライン配信】
『サヘル・ローズ×Satoly×荻野綱久 アートシンポジウム』
『まるむし商店 磯部公彦のSDGsクレイアニメ劇場』他、全4作品
【連携企画】
『路地裏の舞台にようこそ2022 けいはんさんじょうろじのうら』京阪三条駅周辺の6会場
『連携企画『HiroGeTai 作品展』』ハンケイ5m
『連携企画『平野早依子壁画特別展ー MIRACLES ー』芦屋画廊KYOTO
「よしもとSDGs LIVE2022」を開催!
SDGs-1グランプリ2022は男性ブランコが優勝!
よしもとSDGsアンバサダーとして1年間就任が決定!
第一部は今年で7回目を迎えた「SDGs-1グランプリ2022」。東西の人気芸人がSDGsの17の目標から1つ以上をネタに組み込み、いかに楽しく、分かりやすく伝えらえるかを競いました。
今年は吉本興業が特に力を入れている8つのGOALからネタを選んで披露。
「SDGs-1 グランプリ2022」は、ロングコートダディ、ニッポンの社長、男性ブランコ、マユリカ、オズワルド、松浦景子、エルフ、天才ピアニストの8組によって争われ、 男性ブランコが優勝に輝きました。副賞として、よしもとSDGsアンバサダーに就任、1年間SDGsに関する様々な仕事に取り組むほか、BSよしもとで冠特番放送の権利も獲得しました。冠特番は後日放送予定となります。
第二部はMBSで放送中の『ゴエが行く!らいよんチャンSDGsニュース!』とのコラボ企画として、MBS「ゴエが行く!らいよんチャンSDGsニュースリポートコンテスト」を行いました。
SDGs目標達成に向けてのアクションを加速させ、SDGsをより身近な問題として捉え、楽しみながら理解を深めていけるイベントになっており、未来をつくる学生さんやお子さまを対象に、『身の回りで誰でもつづけられそうなSDGsの行動と研究』をテーマに、60秒以内のリポート形式の動画を募集しました。
事前選考を経てノミネート5作品の中から、グランプリに選ばれたのは、大阪府立水都国際中学校&水都国際高等学校による「とっても簡単!ペットボトルキャップを使ったアクセサリーの作り方」。「GOAL3 すべての人に健康と福祉を」「GOAL12 つくる責任 つかう責任」「GOAL14 海の豊かさを守ろう」に、関係し、誰でも簡単に続けられるとPRしました。
そしてグランプリに輝いた作品は10月24日にMBS「ゴエ!が行く!らいよんチャンSDGsニュース!」で放送予定です。
クリエイターズ・ファクトリー
映像、音楽、絵画、写真、アニメ、CG、ファッション、工芸など様々なジャンルのクリエイターが表現できる場を作り、才能あるクリエイターの発掘、育成を目指し、世界に発信する公募型プロジェクト。
第9回の開催となった今年は、「才能の再発掘・再発見」をテーマに、映画部門・アート部門・子ども部門ともに、新しい作品募集は行わず、これまでのクリエイターズ・ファクトリーに作品を応募した方々を中心としたコンテンツを実施しました。
映画部門は、過去のグランプリ受賞者のアーカイブ上映のほか、受賞者と主演によるスペシャルインタビュー、そしてノミネート実績がある監督同士の座談会も行われました。その中で作品作りのきっかけや映画製作の裏側、次回作についてなどを語られている様子を収録したものをオンライン上映しました。
アート部門、子ども部門は、京都市京セラ美術館にて過去のクリエイターズ・ファクトリー参加者が作品展示を学ぶワークショップが開催されました。作品の公開設営展示を行ったり、公開ミーティングのほか、作品の展示も実施されました。
(映像部門)作品数:5作品(オンライン上映)
(アート部門) 展示数:56作品(アート部門・子ども部門併せて)
BSよしもとと連動!アンバサダーのサヘル・ローズと映画祭ゆかりの地を巡る事前特番を放送!
よしもとSDGs LIVE2022の副賞、冠特番は乞うご期待!
京都国際映画祭をより楽しんでいただくためにBSよしもとと連動した企画が行われました。
まず、映画祭の見どころやポイントを伝える事前特番として、今年度のアンバサダーを務める俳優のサヘル・ローズが映画祭ゆかりの地を巡る番組が放送されました。
また、映画祭開催後にも各地で行われた舞台挨拶やアートの展示・イベントなどの名場面を紹介し、映画祭を完全網羅することができる事後特番の放送も予定されています。
その他にも、10月15日(土)に行われた、よしもとSDGs LIVE2022とも連動を行いました。
1部で行われた、SDGs-1グランプリ2022の優勝者への副賞として男性ブランコの冠特番が後日放送予定となります。
■<事前特番概要>
「京都国際映画祭 2022 楽しみ方をぜ~んぶおサヘルSP」
放送日:2022年10月9日(日)23:00~24:00
出演 :サヘル・ローズ(京都国際映画祭2022アンバサダー)/中島貞夫(名誉実行委員長)
中村伊知哉(実行委員長)/奥山和由(総合プロデューサー)/おかけんた(アートプランナー)
ミサイルマン・西代(ロケMC)
武将様(ミサイルマン・岩部)&ゴエ爺(浅越ゴエ)ほか
■<事後特番概要>
「京都国際映画祭2022 A画とA-トの名場面でAやんか!来年もおいでやす~SP」
放送日:2022年10月29日(土) 23:00~24:00 予定
出 演 :おいでやす小田(MC)
チュートリアル福田、こがけん、キシモトマイ / 佐竹美希(BSよしもとアナウンサー)
京都国際映画祭2022総括コメント
京都国際映画祭2022。新しい試みを常に実施し、現在進行形で進化していく映画祭。
さて、万華鏡のような映画祭を皆様はどう感じましたか?
いろんな輝きと、表情を見せてくれましたよね?そして次世代の芸術家・表現家が古都・京都から世界へ。
また世界中から集まる視点が日本国内にもたらす新しい価値観。
今の時代に必要なのは『共存と調和』ではないでしょうか?手を取り合い生きていく。
アナタの世界を広げる映画・表現は見つかりましたか?
京都国際映画祭2022アンバサダー サヘル・ローズ
会場に、お客さま、ゲスト、作り手が、共に集える日常が戻ってきた。
授賞式・クロージングのにぎやかな劇場の活気に、映画祭の醍醐味が満ちていた。
来年はどうなるだろう。今回も言おう
ヨーイ、スタート!
京都国際映画祭実行委員会名誉実行委員長 中島貞夫
映画もアートもその他もぜんぶ、京都国際映画祭。
1昨年は、オンラインに振り切ってみました。
昨年は、オンとオフのハイブリッドを試しました。
今年は、六角堂や三条京阪近辺の会場、京大ともコラボレーションして、おもろい、ユニークな祭りのかたちを取り戻しに行きました。
7月の祇園祭も8月の送り火も3年ぶりにリアルが復活。
映画祭も見習って、コロナ後の姿を示そうと思いました。
来年はいよいよ10周年。コロナも収まっていることでしょう。
文化庁も来ているでしょう。リアルな賑わいを取り戻し、次の10年に向けてはずみをつけたい。
来年以降もどうぞよろしゅうに
お頼もうします。
京都国際映画祭実行委員会実行委員長 中村伊知哉
振り返ると本当によく9回もこの映画祭を支えていただき、皆さんに対する感謝に堪えません。
来年いよいよ10回目を迎えますが、映画もアートも社会的な影響力、牽引力を考慮に入れた内容に更に踏み込んで行くことと確信します。
時代は明らかに大きな曲がり角に差し掛かってます。
歴史と未来開拓の両方が特徴の京都ですが、これからは深さが大切だと思います。
今年もその深さが増していく予感が感じられる素晴らしい映画祭となりました。
ありがとうございました。
京都国際映画祭総合プロデューサー 奥山和由
第9回目を迎えた京都国際映画祭に、アートプランナーとして携わり、今回、学ばせていただいたのは、“ 魅せ方 ”。ベッドに寝転びながらゴーグルを付けて体験するタニノクロウ氏の「MARZO VR」では、演劇、アート、映像による空間表現とサプライズ。公募展のクリエイターズ・ファクトリーの特別企画「WORKSHOP -プランニングから展覧会へ-」では中島麦氏を講師に迎え、プラン、搬入、設営をアドバイスすることによる育成と可能性。能勢伊勢雄氏によるオンライン配信「ユートピアなのか ディストピアなのか」は、音楽の権利と動画のメリットとデメリット。KAMIYAMA氏のアートパフォーマンス「カリガリ」では、京都市京セラ美術館内を徘徊する “ 時の漂流者 ” による存在感とイマジネーション。
その他それぞれの企画を、どうすれば鑑賞者の記憶に刻み込むことができるのか? そして、次の展開へとどう導いていくのか? 私の新たな魅せ方の放浪へと誘ってくださった今回の全企画とお客様に、心から感謝致します。
♪有り難う御座いましたぁ~♪
京都国際映画祭アートプランナー おかけんた
オンラインとリアル!
ハイブリッド開催の強みを生かした、第9回目の京都国際映画祭も皆さまのご協力をいただいて無事終了する事ができました。
これまでの9回で合わせて何人の皆さまのご協力をいただいたかと思うと、感謝の念に堪えません。
コロナ禍をのりこえながら、いよいよ来年は節目の第10回を迎えます。
益々皆さま方のご協力を得つつ、新たなコンテンツ!更なる才能の発掘も目指しここ、京都の地から発信してまいります。
これまで開催できなかった催しも、ゆるりと、準備に入っていければと思います。
引き続き、宜しくお願い致します。
京都国際映画祭実行委員会実行副委員長 上野公嗣
開催概要
京都国際映画祭2022
日程:2022年10月15日(土)、16日(日)2日間開催(先行企画を除く)
主催:京都国際映画祭実行委員会
運営:株式会社きょうのよしもと
※京都国際映画祭実行委員会より運営を委託された会社です。