『THE W』で悲願の優勝を果たした天才ピアニストへ世界最速インタビュー!「自分たちの“色”を出せたのが勝因」

『女芸人No.1決定戦THE W 2022』(日本テレビ系)で、天才ピアニスト(竹内知咲、ますみ)が優勝し、見事に6代目の女性芸人No.1の称号を勝ち得ました。

出典: FANY マガジン
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プロ・アマ問わず、芸歴や芸風、人数など制限は一切なしに、純粋にネタの面白さだけで、女性芸人日本一をかけて戦う『THE W』。今年は、史上最多735組のエントリーの中から勝ち上がったファイナリスト12組にて争われ、天才ピアニストが優勝。昨年は準優勝だった悔しさをバネに、見事にリベンジを果たしました。

インタビューが行われたのは優勝が決まってから1日半が経った約38時間後。優勝の興奮と余韻が冷めやらぬ中、「じわじわと実感が沸いてきた」という彼女たちは大会を振り返り、何を思うのか。ますみが元看護師、竹内が元教員という異色の経歴を持つ2人に今の心境や大会の裏話、今後の展望などを聞いてきました。

おめでとうメールの量がすごすぎて、母への返信は無視

――現在、優勝から38時間ほどですが、どんな心境ですか?

竹内 じわじわですね、実感は。朝の番組でネタをやる感じとかは「あ、優勝したんやな」と思います。「スタジオ明るいなぁ~」とか(笑)。

ますみ そうそう。「アナウンサーさん、めっちゃ笑ってくれて優しいなぁ」とか。

竹内 劇場でするネタの感じとも、賞レースの番組でする感じとも、全然ちゃうんで。

ますみ これまでは基本テレビでやったネタはあんまりすぐに他のテレビでやらない。でも、今回は『THE W』の“勝ったネタ”を何回もやっているのが優勝ならではという感じですね。

出典: FANY マガジン
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――「優勝おめでとう」メールなどもすごかったんじゃないですか?

ますみ メールは「250件未読」まで行きました(笑)。

竹内 こんなスクロールしたことないなっていうぐらいに、めちゃくちゃたくさんの方から「おめでとう」というご連絡をいただいて。

ますみ 中田カウス師匠、里見まさと師匠、(ハイヒール)リンゴ姉さん、モモコ姉さん、海原やすよ ともこさんなど、関西の大御所の方々からおめでとうの連絡をいただいたのは本当にうれしくて。

竹内 私たちは大阪所属なので、大阪の師匠方が「大阪勢が獲った! ようやった!」と喜んでくださっているのがすごくうれしかったです。

ますみ ひとまず師匠方と先輩方に先に返事をと思って、結果、お母さんからのメールにいまだに返せてなくて。

竹内 お母さんへの無視が続いている状態(笑)。

ますみ ついにお父さんからは「返信は要りません」と言われました(笑)。

出典: FANY マガジン
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ますみ あと、所属している劇場(よしもと漫才劇場/森ノ宮よしもと漫才劇場)のスタッフさんたちもすごく喜んでくれて、最速で優勝のポスターを作ってくれたり。昨日、森ノ宮よしもと漫才劇場の出番があったんですけど、ケーキを用意してくださっていて。

竹内 あれはうれしかったですね。お客さんの反応もめちゃくちゃ温かくて。

ますみ 出囃子のあとに「天才ピアニスト」という文字が出たとき、客席から「わぁ!」と拍手が起きて。私たち出て行ってもずっと鳴りやまなくてうれしかったです。涙こそでませんでしたけどね(笑)。

昨年の悔しさを乗り越えて、見つけた自分たちの“色”

――昨年の『THE W』はファイナルステージまで行ったものの、あと一歩で及ばず。悔しい思いをしたからこそ、今年にかける思いは強かったと思いますが、昨年と今年で、自分たちの何が変化したと考えますか?

竹内 今年は昨年以上に単独ライブでやるネタの数を増やしたりすることで、単純に“自分たちが強いネタ”みたいなのが分かるようになってきて。昨年はネタを強くするというイメージでしたが、今年は「私らがやって面白くなるネタはどれやろ」というところを考えていた。去年は準優勝でめっちゃ悔しかったんですけど、同時に優勝できなかったのも分かる気がしたんですよね。漫才もコントもピン芸も、なんでもありの大会だからこそ、そこで負けないためには自分たちの“色”が強くないと無理やろうなと。そこはこの一年でめちゃくちゃ意識しました。

出典: FANY マガジン
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ますみ この一年は、漫才もコントもちょうど半々ぐらいでやっていて。劇場出番でも漫才もやらせてもらっていたんです。それで、コントの中で見せるツッコミの感じとかも磨かれたのかなとは思います。

――今回の『THE W』では、1本目はBブロックのトップ出番でしたが、その後に戦った3組すべてに7-0の完封勝ちを見せる圧勝ぶりでしたが、振り返ってみていかがですか?

竹内 ……いや、言いにくいですけど、正直めちゃくちゃ気持ちよかったです。

ますみ 昨年の『THE W』もBブロックのトップで。だから、「今年もまたBブロックのトップを引いてしまった」というときは「最悪や……」と思ってたんですけど。

竹内 ただ、結果的に見たら、あのネタ(カップルのケンカを見学するおばさん)の強さが証明されたような形になって。

ますみ 結果的には完封できたので、それで勢いが付いた形でファイナルステージに行けたので良かったです。

サンタへのお願いは「配信チケット1000越え」と「冠コント番組」

――ネタも本番ギリギリまでブラッシュアップしていたと聞いたのですが。

竹内 そうなんです。1本目のネタで「私、メガネ好きやん」というくだりがあるんですけど、もともと違うこと言ってたんですけど、直前で変えて。

ますみ その前に言ってたのは笑いになるワードではなかった。だけど、そこもちょっと笑いになったらええかなって、直前のネタ合わせで変えて。じつはこれ、マイスイートメモリーズの花谷豊さんという先輩に関連していまして。その方、ハゲていて帽子をかぶってるんですけど、ご本人的には「帽子が好きやからかぶってる。ハゲを隠しているわけではない」と仰ってて(笑)。そこに影響を受けて「私は見るためにメガネかけたんやない。メガネが好きなんや」という意味であのセリフになった。あの瞬間、私のところに花谷さんが降りてきてましたね(笑)。

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竹内 ほかにも、1本目の双眼鏡のくだりとかも前日に足しました。

ますみ 決勝の前日に、電気屋さんに行って双眼鏡を買いましたから。

竹内 2本目も結構ずっといろんなところを変えながら行きついたのがあの形で。逆に本番はこんだけブラッシュアップしたから、あとはやるだけやなって思えた。

――今年のクリスマスはおそらくこれまでに経験したことのない忙しさになるかと思いますが、天才ピアニストとしての野望をサンタクロースにお願いするとしたらどんなことになりますか?

ますみ 私がサンタさんにお願いしたいのは、12月24日のクリスマスイブに天才ピアニストの単独ライブがありまして。『おしゃれしゃれしゃれ12月号』。ありがたいことに席は完売しているんですけど、配信チケットはまだ購入できるので、サンタさん、配信が1000枚以上売れますようによろしくお願いします!

竹内 また告知ですか! 前代未聞の、優勝後のコメントで告知したのと同じやないですか!

ますみ 配信が1000枚超えたら、見てもらえる期間も延長されると思うので。とにかくたくさんの人に天才ピアニストのいろんなネタを見てほしいです。

竹内 私は野望的なことになるんですけど、冠のコント番組がやれたらいいなと。コント番組にずっと憧れていて。テレビに出たいというより、コント番組に出たいと思ってやってきたので。子どもたちが「昨日見た?」と次の日、話題になるようなコント番組に出られたらいいなと思います。あと、M-1・KOC・大阪の賞レースでも優勝を狙います!

出典: FANY マガジン
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公演概要

天才ピアニスト単独ライブ『おしゃれしゃれしゃれ【12月号】』
日時:12月24日(土)19:15開場 19:30開演
会場:よしもと漫才劇場
出演:天才ピアニスト、ゲスト/ロングコートダディ
チケット取り扱い:FANYチケット(会場/完売)、FANY Online Ticket(配信/960円)

FANY Online Ticket(配信)はこちら




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