夫婦漫才コンビの宮川大助・花子が、12月11日（日）に奈良県生駒市のたけまるホールで開催された「生駒の素人名人会2022」に出演しました。多発性骨髄腫と闘う花子がまさかのサプライズ登場で、会場は大盛り上がり。病気を感じさせない旺盛なサービス精神で客席を楽しませました。
オープニングで花子がリモート出演
生駒市内外の人たちが歌や漫才、落語など、さまざまな芸を披露する「生駒の素人名人会」。新型コロナウイルスの影響で3年ぶりの開催となりました。当初は大助・花子そろって審査委員長を務める予定でしたが、療養中の花子は大事を取って急遽、お休みに。ほかの審査委員は、漫才作家の本多正識、歌謡デュオのはやぶさ（ヒカル・ヤマト）、演歌歌手の椎名佐千子らで、司会は奈良県出身のラフ次元（空道太郎、梅村賢太郎）と、宮川さゆみが務めました。
オープニングでは、自宅にいるという花子がテレビ電話で登場。「もしもし〜！？」と花子の声が聞こえると、会場からは割れんばかりの拍手が巻き起こります。画面越しに会場の様子を見た花子は「すごいやん！」と感激。「お〜い、皆さん、元気〜！？ 私、病気！」と声をかけ、「本当は、（会場に）行って1時間半ほどしゃべりたかったんやけど」と元気な様子を見せます。客席に向かって「楽しんでくださいね〜！」とメッセージを送りつつ、「ラフ次元！ あんまりおもしろないで〜！」と後輩イジりも忘れませんでした。
この日の出場者は19組。「80歳の記念に出場」というトップバッターの女性は、緊張を微塵も感じさせない堂々とした歌声を披露し、大助は「優勝です！」といきなり断言。ラフ次元・梅村に「早い、早い！」とツッコまれます。
このほか、民謡、替え歌、女性グループのマジックやコーラス、89歳男性の尺八演奏など多彩な出場者たちが登場。11歳の男の子が演歌『鳥取砂丘』を歌い上げた際には、鳥取県出身の大助が満面の笑みで、「とにかくかわいい！ 僕の小さいときと瓜二つ！」と真偽不明の大絶賛。
また、58歳男性と61歳男性の漫才コンビ「坊っちゃん」の漫才について、本多は「年代に合った話でちゃんと作っていて、笑いを取るところで取っていた。とてもよくできていたと思います」と太鼓判。大助も「ブラボー！」とサッカーW杯で話題の掛け声で褒め称えます。
その後、歌謡デュオのはやぶさや、椎名佐千子のショーもあり、盛りだくさんの内容となりました。
「やっぱり嫁はんがおらんとさみしい……」
そしていよいよ各賞の発表です。審査委員長を務めた大助は「ひとりでも十分、いけるな〜」と余裕を見せながらも、「でもやっぱり、嫁はんがおらんとさみしい……」と本音をポロリ。
すると、スペシャルゲストとしてお休みだったはずの花子がステージに登場！ このサプライズに、お客さんは大盛り上がりです。大助は「来てたんかいな！ びっくりするがな〜！」と驚きながらもうれしそう。
「今日はみんな、楽しみましたか？」と花子が尋ねると、それに応える大きな拍手が客席から湧きます。「うまい人おるな〜と思ったら。プロ（椎名佐千子）でした」とマシンガントークも絶好調。さらに、この日の出演者全員に療養中に編んだという手編みの小さな靴下をプレゼントするという気配りも見せました。
笑顔があふれる中で受賞者が発表されていきます。審査員特別賞は、『生駒の替え歌』を歌っためぐみさん。準名人大賞は『You Raise Me Up』を歌った岡本憲侑さん。そして名人大賞は、『私の青空』を歌った女性トリオ・ホシノカケラに贈られました。
次は大助・花子のイベント開催！？
審査委員長を務めた大助は、花子から「噛んだらアカンで！」と釘を刺されつつ最後の挨拶をします。
「誰が優秀かという目線では見ていなくて、どれだけ皆さんが楽しんでおられるかということで見ていました。だから実は僕、全員の方に10点満点をつけたんです」
花子も「生駒に来てよかったな〜」と感慨深げ。
「ほんまは最初からたけまるホールに来て素晴らしい審査をする予定やったんですけど、今回はごめんなさいね。次はこの、たけまるホールで大助・花子の大イベントを！」
最後に大助は、花子に「来年の『生駒の素人名人会』は、あんたが審査委員長やってよ！」とオファー。「そしたらオレは歌で参加するから！」と宣言しました。
