寛平GM「ここまで来たんやと涙が…」 吉本新喜劇の佐藤太一郎&小西武蔵が夢のNGK公演

吉本新喜劇の佐藤太一郎と小西武蔵がリーダーを務める『新・新喜劇 in なんばグランド花月』が3月24日(金)に上演されます。2月6日(月)には記者会見が行われ、2人揃って公演への意気込みを語りました。会見には、間寛平ゼネラルマネージャー(GM)も登場し、2人への期待感を語りました。

出典: FANY マガジン
出典: FANY マガジン

昨年4月、寛平GMのもと、若手座員から未来のスターを育成すべく誕生した新劇場「吉本新喜劇セカンドシアター」(大阪・YES THEATER)。これまで3回にわたってリーダー公演を重ねてきた佐藤と小西は、2月3日(金)に京都・よしもと祇園花月で開催した『新・新喜劇 in 祇園花月』も成功させました。そんな2人が満を持して“笑いの殿堂”に乗り込みます。

“セカンドシアター”でチャンスを掴んだ2人

佐藤と小西とともに会見場に登場した寛平GMは、まずは2人をねぎらいます。

「コツコツやってきて、なんとか祇園花月を満席に。そこからまた頑張ってNGK(なんばグランド花月)でやるわけです。1年間、ご苦労さまでございました」

佐藤にとって、NGKは憧れの劇場。その思い入れをこう語りました。

「木村進さんと寛平師匠がコンビで座長になられたのを聞いて、僕も小西くんと一緒にやっていこうとコンビを組んでリーダーをやるなか、祇園花月でやらせていただき、今度はずっと目標にしていたNGKでやらせていただけることになりました。子どものころ、新喜劇を見て感動して泣いたことがあって、それで入団したいなと思いました。今回も、笑って泣いて元気になるファンタジーな新喜劇を作りたい」

出典: FANY マガジン
出典: FANY マガジン

小西も、公演に向けて意気込みを語ります。

「若手座員に平等にチャンスを与えてくださったので、それに飛びつくしかなかった。これまで先輩方がノリをたくさん作ってこられたので、若手で新しいものを作らないと、と意識してやっています。世代交代できるような面白い新喜劇を作っていきたい」

出典: FANY マガジン
出典: FANY マガジン

当初は小西に「髪を切れ」と注意していた寛平GMも、最近では「これも味になってきている」と認めている様子。演技面でも「(名古屋の)御園座(公演)に出てるとき、小西は最悪やった。声は通らない、低い、よく噛む。腹立ってきて、太一郎に“お前、教えてやれよ!”と電話を入れた」とダメ出しをしたことを明かしますが、その後、セカンドシアターで伸び伸びとやっている小西を見て、「この子ら2人と、あとは若い子ばっかりでやっていったほうがファンもついてくると思った」と語りました。

小西は、こうして与えてもらったチャンスに感謝します。

「本当に伸び伸びできる環境を与えてくださった。僕は、新喜劇では先輩・後輩関係なく全員が相方だと思っているので、いろんな人といろんなノリができたらいい。セカンドシアターという場所からそういうノリを生んで、NGKに持ってこられたらなと考えています」

出典: FANY マガジン
出典: FANY マガジン

NGKに向けて「新作」を準備中

一方、”王道“とは少し違う佐藤と小西の新喜劇について、寛平GMは次のように語りました。

「ちょっと新喜劇と違うなというところも入れていて、それはそれでお客さんが喜んでいるし笑っているから、それがいちばんいいなと思って見ていた。最初はアカンやんそれ、とか言うてたが、あんだけ喜んでもらってたら、それで通してもいいなと……」

佐藤によると、祇園花月での公演が終わってすぐに寛平GMから電話を受けたそうで、「“お前ら、いけるぞ”と言われて本当にうれしかった」と振り返りました。

現在、NGKでの公演に向けたさまざまな企画を展開中で、ポスタービジュアルで着用した“花月うどん”のハッピにちなんで、TikTokでうどんを食べる動画を毎日アップするほか、ライブ配信も行うなどプロモーションに注力しています。

出典: FANY マガジン
出典: FANY マガジン

NGKでの舞台は完全な新作になるとのことで、佐藤は「いままでお客さんが喜んでくださった部分をうまく入れながら、お話は新しいものに。いままでとは違う感覚で見てもらえるものを作る」と力を込めます。小西も「ボケなしで面白いものを作って、そこに伝統の新喜劇の笑いを入れていくことで、お客さんの感情をゆさぶれたらいいなと思って作っている」と意気込みました。

佐藤「NGKを絶対に満席に」

寛平GMは、当初からセカンドシアターをスタート地点に、結果を出せば祇園花月、NGKとステップアップしてほしいと語ってきました。それだけに、今回、佐藤・小西コンビがその第1号となったことで喜びもひとしお。

「2年、3年かかるかなと思っていたが、一生懸命やったから、自分らの夢が叶えられたと思う。ひとつひとつ頑張ってきたのがわかったし、ずっと声はかけていた。祇園花月を満席にしたときは、いちばん後ろで見ながら、ここまで来たんやと涙が出ました」

出典: FANY マガジン
出典: FANY マガジン

NGKを満席にできなかったときの公約を求められた佐藤は、「絶対にできると思っている」とキッパリ。そして「満席にできたら、われわれ2人で祇園花月、ゆくゆくはNGKの週出番をやらせていただけるニューリーダーとしてやっていけたら」とさらなる夢も掲げます。最後に寛平GMがこう呼びかけました。

「階段が100段あるとしたら、10段ぐらいまでは来ました。1個ずつ頑張って上ってきているので、皆さん応援をよろしくお願いします!」

公演概要

吉本新喜劇次世代公演「新・新喜劇 in なんばグランド花月」佐藤太一郎×小西武蔵
日時:3月24日(金) 開場19:00 開演19:30
場所:なんばグランド花月
チケット:前売3500円

FANYチケットはこちらから。

関連記事

関連ライブ