新喜劇のネタバトル「年間王者」は誰だ! 精鋭10組が最終決戦「こんな賞レース見たことない」

吉本新喜劇の間寛平ゼネラルマネージャー(GM)が発起人となり、昨年4月にマンスリーイベントとしてスタートした『寛平GM杯争奪ネタバトル』(吉本新喜劇セカンドシアター)。3月21日(火・祝)の『吉本新喜劇記念日2023』(なんばグランド花月)では、これまでの優勝者らによる『GM杯ネタバトル最終決戦』を開催します。3月1日(水)に出場者発表会見が行われ、「賞金30万円」を目指して意気上がる猛者たちが集結しました。

出典: FANY マガジン
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ネタバトルでガラッと変わったメンバーも

まずはMCのスマイル・瀬戸洋祐が、寛平GMと過去2回にわたって『ネタバトル』審査員を務めた藤崎マーケット・トキを呼び込みます。寛平GMは「最初のほうは心配ばかりで、途中、どうしようかなと思う時もあった。ネタやってもスベってスベって……」と振り返りながら、「でも、そこをなんとか辛抱しながらやってきて、(若手座員たちが)ちゃんと大きな声でしゃべって、みんなに自分の気持ちを伝えられるようになってきたのがうれしい」と語ります。

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トキは寛平GMから声がかかった際、「審査員なんかしたことなくて、僕でいいのかと思った」そうですが、「毎回、本当によくなっていて。新喜劇をやりつつ、少ない貴重な時間でネタを作っている」とメンバーの頑張りを称えます。また、第1回から不動のMCとして見守ってきた瀬戸も、「ガラッと変わったメンバーも多数いるので本当に楽しみ」と期待を寄せました。

ギャグやモノマネで意気込みを表現

ここでいよいよファイナリスト10組が登場し、当日のネタ順抽選も行われました。今回の最終決戦には過去のネタバトル優勝者に加え、寛平GMも加わった審査会による推薦者が出場します。

“高校野球あるある”で昨年末の『ザ・細かすぎて伝わらないモノマネ』(フジテレビ系)に出場した「花月高校野球部」(おやどまり、前田まみ、清水啓之、高関優)は、高校球児っぽく意気込みを語るネタで沸かせつつ、ラッキーセブンの7番を引き当てました。記念すべき第1回の優勝者で本格チャンバラユニットの「三刀流」(平山昌雄、桜井雅斗、永田良輔)は、平山の厳かな挨拶からひとボケしますが、ネタ順はまさかの1番に……。

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昭和を感じさせるしゃべくりで話題のアフラフォーコンビ「玉置ひろゆき・谷川ゆり」(玉置洋行、谷川友梨)は8番手に決まり、婚活中の谷川は「マッチングアプリで連絡を取り合っている人数と同じ」とニッコリ。優勝回数5回で頭ひとつ抜けている「なんでもいいよ!!」(筒井亜由貴、小林ゆう)は4番に収まりました。

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独特の笑いを醸し出す「ニイナとヤマト」(新名徹郎、住吉大和)は、それぞれのイチオシギャグで挨拶し、6番をゲット。変幻自在のコント集団「人間ごっこらぼ」(佐藤太一郎、小西武蔵、けんたくん)は、佐藤と小西による「人間ごっこ」にけんたくんが加わるスペシャルユニットです。小西がプロレスラー・内藤哲也のモノマネで乱入しますが、なぜかトキにだけ大ウケとなり、ネタ順はトリの10番を引きました。

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同期コンビの「はっぴーあんどらっきー」(もじゃ吉田、いがわゆり蚊)は、「今大会出場者の中で、いちばんバイトしている」といういがわが血眼で自身の働きぶりをアピール。その勢いのまま5番という好位置につけます。

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NSC2期生と40期生という超年の差コンビ「ヒロとタツキ」(吉田ヒロ、岩﨑タツキ)は先月の『ネタバトル』で優勝したばかり。3番手に決まると、ヒロは自慢のギャグを繰り出して意気込みを表現しました。

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寛平GM「一時はやめようと思った…」

「べたーず」(佐藤武志、森田展義)は、ベテランの佐藤が、“賞レース”に出場するのは「昭和48年ごろ以来」と話します。このコンビが2番を引いたことで、期せずして1、2、3番にベテラン勢が並びました。

トキは「序盤から平山さん、まる兄、ヒロさん! 最高のスタート! こんな賞レース見たことない!」と大興奮です。

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唯一のピン出場となる「吉岡友見」は8番。ネタは諸見里大介が書いているそうで、「今回もぶっちぎりで優勝できる新ネタを書くと言ってくれている。役者としてそれを120%再現するのみ」と力を込めました。

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当日のMCは瀬戸が務め、審査員は寛平GM、トキ、そして矢野・兵動の兵動大樹という3人です。

賑やかな抽選の様子を見ていた寛平GMが、こう語ります。

「最初のほうはしゃべりもおどおどしていたが、この12カ月でこんなにワイワイしゃべれるようになった。一時はやめようかと思ったけれど、やっててよかったなあとつくづく思う。これが(なんばグランド花月の)800人のお客さんの前でやるわけから、またええ経験をすると思う」

見どころは「ベテランと若手の戦い」

質疑応答では、実績で上回る「なんでもいいよ!!」と「人間ごっこ」に質問が集中しました。小林が「私たちのネタはノンフィクションから生まれている。いまのところいいネタがないので、これからハプニングを起こしていく」と言えば、筒井も「僕らが好きなこと、やりたいことでお客さんに笑っていただきたい」とやる気十分。

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小西は「僕とけんたくんはこの中でもいちばん無名だが、それでもネタが面白ければ勝てるというジャイアントキリングを起こしたい」と、こちらも負けていません。また、吉田ヒロは「(若手は)知名度がないから優勝は俺やわ!」と若手をあおり、前哨戦を盛り上げました。

本番の見どころを聞かれたトキは「ベテラン勢と若手勢の戦い」とキッパリ。

「賞レースを知り尽くしたベテランを、若手たちがどうやって倒していくのかを見たいが、ベテランにも負けてほしくない」

そんな複雑な心境をのぞかせると、寛平GMも「ベテランは技持ってるからな。若手は若手でどんなネタ作ってくるか」と最終決戦の熱いバトルに期待を寄せました。

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