オール阪神・巨人激賞! 「ハイスクールマンザイ2019」全国680組の頂点が決定

8月25日(日)、今年で17回目を迎える『ハイスクールマンザイ2019〜H-1甲子園〜』が、笑いの殿堂・なんばグランド花月で行なわれました。

過去16年間で8,609組、17,405人の高校生が出場したこの大会。今年はのべ681組1,442人がエントリーし、動画審査を勝ち抜いた出場者たちが、全国8ヶ所の地区決勝大会でしのぎを削りました。激戦を勝ち抜いたのは8組。当日は大きな歓声を浴びながら、なんばグランド花月のステージで磨き抜いたネタを披露してくれました。

各地区を勝ち抜いたコンビがステージへ

前々説をササタニ、前説をパンケーキが行なったあと、出場コンビの紹介VTRが流れ、MCのタカアンドトシが登場。タカは「(第一回が)始まったときに生まれた子が出てるなんて、すごい!」と驚きます。

今回決勝に勝ち進んだのは、北海道・東北エリア地区代表のダブルグッチー、関東エリア地区代表の大豆、はっか、東海・北陸・甲信越エリア地区代表のばりっつ、近畿エリア地区代表のしけんしゅぬん、バンデンピピ、中国・四国エリア地区代表のセントラルドグマ、九州・沖縄エリア地区代表の非常口の8組。全員がステージに揃い、それぞれ意気込みを語ります。

豪華審査員がネタをジャッジ!

審査員は、委員長であるオール阪神・巨人(オール巨人、オール阪神)を筆頭に、板尾創路、笑い飯(西田幸治、哲夫)、銀シャリ(鰻和弘、橋本直)と豪華な顔ぶれ。鰻が「最初の登場から審査していたけど、皆さん100点」と早くも審査をスタート。

板尾は「高校生やけどオープニングから舞台慣れしてる」と感心。しかし「(この大会は)10年くらいやってる?」と聞いてしまい、トシから「17年です! 聞いてました!?」とツッコまれていました。

阪神は「私の審査はアテにならない。人数合わせに座ってるだけ」とボケたり、巨人のものまねを披露したりして出場者たちを和ませます。巨人は「令和最初のチャンピオンが誕生する」と力を込め、「面白かったら平等に笑ってほしい」と客席に呼びかけました。そして「頑張って普段の実力を出してください」と出場者たちにエールを送ります。

ネタの持ち時間は3分で、全組のネタ終了後、審査員によって優勝コンビが選ばれるというルール。優勝コンビには副賞としてお笑い奨学金50万円、さらに吉本総合芸能学院NSCの入学金・授業料全額免除の権利が授与されるという豪華な内容です。事前の抽選により、大豆、ダブルグッチー、ばりっつ、しけんしゅぬん、はっか、バンデンピピ、非常口、セントラルドグマの順にネタを披露することが決まりました。今回は、霜降り明星(せいや、粗品)が会場レポーターとしてバックアップします。

高校生No.1を決める戦いがスタート!

ジン

いよいよ漫才がスタート。高校生らしいスピード感あふれるネタやプロ顔負けの落ち着きを見せるなど、それぞれが個性たっぷりに、全力で漫才を披露します。なぜかせいやとラップバトルをするコンビも現れるなど、会場まるごと大いに盛り上げてくれました。

巨人は年々出場者のレベルが上がっていると話し、「17年前なら誰が行っても優勝、準優勝できる」と出場者たちの技術に太鼓判。そして「上手さはなかなか若いうちにはでない。でもネタさえ面白かったらしゃべりが下手でも笑いが取れる。だからまず、ネタを真剣に考えること」とアドバイスを送りました。

審査員が一旦退場すると、もりやすバンバンビガロが登場。審査中は、ボールやロープを使ったキレのある芸を披露し、大いに会場を盛り上げました。

優勝の栄冠に輝いたコンビは…!?

いよいよ結果発表へ。「優勝は全員一致で決まった」と、巨人が3年連続出場のセントラルドグマの名を呼ぶと、2人はガッツポーズ! 巨人から表彰状を、イオンモール株式会社 檜山護氏からは優勝旗が授与されました。さらに、阪神からお笑い奨学金50万円とNSCの入学金・授業料全額免除の権利が贈られると、会場は一層大きな拍手に包まれました。

優勝の決め手として、巨人は「3年出ているという慣れもあるけど、頑張らないかんというところがわかってる。ネタもできてたし、元気もよかった。100点に近かったんちゃう?」と絶賛。

ツッコミ担当の大野くんは「3年間、いろんな人にお世話になってここまで来られたというのがあるので、恩返しできたなと思ってます」と話しますが、ボケ担当の中山くんは、オープニングやネタ披露後と同じように、「YouTubeチャンネルを登録してください!」としつこくアピール。それを聞いたトシは「まだ言うか! (登録)するわ!」と根負けしていました。

会場の応援団からも喜びのコメントが続々。霜降り明星にマイクを向けられた大野くんの父親は「自慢の息子です」と笑顔。「今まで息子を褒めたことがなかったんですけど、今日は褒めたいと思います。おめでとう!」と中山くんの父親も感激の表情を見せました。

優勝コンビの喜びのコメントは…

大会後の囲み取材で、巨人はセントラルドグマの漫才について、つかみの部分に少しダメ出ししたものの、「途中でそんなんええわって思うくらい面白かった。外国人を出す設定が非常によかった」とコメント。板尾も「3年目なんで安定してた。最後に出てきて優勝してかっこいい」と賞賛しました。NSCへ進むのかという質問に、「まだわかりません」と2人が話すと「よその事務所がいい」「吉本が好きすぎて他へ行くということも……」など、先輩芸人たちが口々にアドバイスをし始め、記者らを笑わせました。

セントラルドグマの2人は、1日中緊張していたそうですが「舞台袖から飛び出したら、大勢のお客さんが拍手をくれた。一番楽しかった」と笑顔。去年からの1年かけてネタを磨きあげ、ウケなかったところは調整したり、前日の晩に変えた部分もあったりと、最後までネタを磨いたことを明かします。

レポーターのせいやは「甲子園に負けないくらい熱があった」と驚き、「自分たちが出ていた当時はそこまでではなかった」と回想。ハイスクールマンザイで相方・粗品に出会ったことから、「もしこれがなかったら、やってないかも」とコメントしました。粗品は「青春ですね」と話し、「漫才を頑張って練習して、阪神・巨人師匠、板尾さんに見ていただいたのが貴重な経験でした」と振り返りますが、巨人は「覚えてへん」とバッサリ。しかし「そのときのがあったら、もう一回見たいな」と笑顔で話しました。

また、セントラルドグマの2人は、将来について、高知県出身で芸人とのつながりが少ないため、どこか(養成所)には入らなければ、と考えているとか。「もしNSCに入ってデビューしたとして、そのときの心構えをアドバイスするなら?」という質問には、銀シャリの橋本が「舞台数が多いので間違いなく成長するし、養成所から機会を与えていただける。ライバルもできるし切磋琢磨もできる」とアドバイスしました。

巨人も礼儀作法、縦の関係を大切にするべきと話し「清く正しく面白く、嘘をつかない。そして売れる前にいい人間であってほしい」と期待を込めます。阪神は「ぬるま湯に使ってる場合じゃない。ライバルのところにいって、勝ち残っていかないと」とエールを送りました。最後に「芸人としての目標は?」と聞かれた2人は「M-1優勝します!」と声を揃えました。

今年も熱い戦いが繰り広げられた「ハイスクールマンザイ」。高校生たちが一生懸命、漫才に挑む姿は、観るものすべてに笑いと感動を与えてくれます。18回目となる来年も、これまで以上の激戦は必至。早くも開催に期待が高まります!

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