どうも芸人ライターの「天狗」の横山裕之です。
『よしもとアカデミ―』ってご存じですか?
『よしもとアカデミー』とは、芸人を育成する『NSC』を始め、コンテンツ制作・プロデュースを担う即戦力を育てる『よしもとクリエイティブアカデミー』、ミュージシャンやアーティスト、ダンサー、パフォーマーなどの新たなエンタテインメントの可能性を創出する『よしもとパフォーミングアカデミー』、今後デジタル化するエンタテインメントビジネスを最前線で学べる『よしもとデジタルエンタテインメントアカデミー』、3年間エンタテインメントのプロを目指しながら、高等学校の卒業資格を取得することができる『吉本興業高等学院』の総称です。
そんな『よしもとアカデミー』が開校を記念して、4校合同の1Dayオープンスクールが3月9日(火)に行われました。
そこで各分野からスペシャルな講師を迎えた授業が入学希望者向けに開講されました。
なんとNSCの授業では、M-1王者でもあるNON STYLEの石田明さんが”ネタ作り”のノウハウを教えてくれました。
この授業が本当に衝撃でした。
芸人になる人が受講する、いや、芸人でネタを作ってる人は全員受講した方がいいのではないか?というレベルの授業でした。
ネタを作る心構え
足早に登場した石田講師が最初に伝えたのがこれからネタを作っていくにあたっての“心構え”でした。
漫才で言うところの“ツカミ”ですね。
「今の時代は色んなものが観られるから、ネタを作りやすくなってる。でもネタを作るには基本を知っていて作るのと、知らないで作るのでは全然違う。そういったものを教えていければと思います」
はい、もう掴まれちゃいました。
教室の中でみんなの「教えて! 教えて!」という心の声が聞こえてきましたね(笑)。
そこから、ネタを作るにあたって一番最初にしないといけない事、ウケる為の方法などをみんなにわかりやすく伝えてくれました。
ネタの作り方
短い時間で簡単に出来る”ネタの作り方”も教えてくれました。
まずはテーマ選びから。
石田講師はみんなから名詞をもらいます。
「たこ、飛行機、学校、マイク」など出てきました。
そして、ここで「飛行機」を選び、続いては「飛行機」では「どんなシーンがあるのか?」を、またみんなに問います。
「ハイジャック、CA、機長、トイレ、医者はいませんか?」など出てきました。
では、またここで「機長」を選び、次は「どんな機長だったら面白い?」と、また問いました。
みんなが「う~ん」と悩んで出てこないでいると、石田講師は「不倫相手がいる」「裏垢を持っている」など素早く解答! 答えが面白い!
そういう風に色々出して、ネタを組み立てていくのが簡単なネタの作り方だと教えてくれました。
それと同時に、この方法で大切な事や芸人として大事な事も教えてくれました。
にしても、こんなにお笑いの法則を言葉にして明確に伝える事が出来る人は見た事ないですね。
NON STYLE・石田明という男
僕は昔から石田さんにはお世話になってます。
賞レースの前には「石田明にネタを見てもらうライブ」なんかもやってもらってましたし、ネタで困ったことがあるたびに相談させてもらってました。またそのアドバイスがまた秀逸で。
でもそんな石田さんが以前「俺は面白い人間ではない」と言ってました。
「え? そんな事ないでしょ? 『M-1』チャンピオンですよ!?」そう思いましたが、石田さんは続けます。
「ただ俺は面白くない物を面白く見せる事が出来る」と。
「それはそれですごいな!」と思った事があります。
その当時、芸人みんなが尖っていた大阪の『baseよしもと』でNSCからではなく、オーディションから吉本興業に入ってきて、女子高生の人気者になり、でも芸人からは「面白くない」と評価されたこともあったそうです。でも、それが悔しくてネタを作り続けて、『M-1』チャンピオンになり実力でねじ伏せた石田さんはとてつもなく講師に向いていると思います。生徒になる人が羨ましいですね。
きっとこのアカデミーから賞レースを賑わす芸人が生まれる事は間違いないですね。
他のアカデミーのオープンスクール授業もNSCのYouTubeで見られます!
NSC
NON STYLE・石田明:「ネタを作るということ」
よしもとクリエイティブアカデミー
ザ・プラン9・お~い!久馬:「発想で遊ぼう」
よしもとデジタルエンタテインメントアカデミー
カジサック、山口トンボ(構成作家):「カジサックチャンネルのつくり方」
よしもとパフォーミングアカデミー
CRE8BOY:「プロパフォーマーへの第一歩を現役振付師が超丁寧に教えます!」
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