吉本新喜劇・佐藤太一郎“ドラァグクイーン”キャラの秘密は「筆ペン」! 小西武蔵との1年ぶりリーダー公演でノリノリ

吉本新喜劇の佐藤太一郎と小西武蔵によるリーダー公演『YOU うDON’T GIVE UP』が6月11日（火）に京都・よしもと祇園花月で開催されました（17日まで）。佐藤の衝撃の“新キャラ”が活躍する舞台には座長のアキが出演したほか、島田一の介、未知やすえらベテラン勢が脇を固め、勢いのある若手座員たちも登場。笑いあり、涙ありで盛り上がった初日公演の模様をレポートします。

ドラァグクイーンがコンサルタント！？

佐藤と小西による祇園花月でのリーダー公演は約1年ぶり。花月うどんを舞台に、店主・もじゃは先代である父親の借金を抱え、売り上げアップのために“伝説のコンサルタント”に仕事を依頼します。

しかし、そのコンサルタントはかなりの変わり者……。そこに借金取りやチンピラも絡み、事態は思わぬ方向へ。コンサルタントの突飛なアドバイスに従って、なんとか借金を返そうとする花月うどんの面々がドタバタに巻き込まれていきます。

事前の会見で「王道の新喜劇に新キャラで挑戦する」と話していた佐藤。10年ほど前に自身の公演で演じて以来、ずっと温めてきたというキャラ、ドラァグクイーンの“レディー・シュガー・佐藤”としてステージに現れます。

このドラァグクイーンが、実はコンサルタント。うどん店の窮状を救いつつ、舞台をかき回します。特注の真っ赤な衣装を着た佐藤はノリノリ！　歩き方にもこだわりを見せ、役者魂を感じさせました。

小西は花月うどんの個性的すぎるアルバイト役として登場。ボケ、ツッコミを連発し、笑いを誘います。脇を固めるベテラン座員も持ち味を存分に発揮。アキのダンスに一の介の「お邪魔します」、やすえの「怖かった～」などなど、おなじみのギャグが飛び出すたびに会場は笑いに包まれました。

新喜劇のキャラに並ぶことができたら…

公演後、佐藤と小西が取材に応じました。佐藤は「元気なお客さんに入っていただいていたので、反応もわかりやすかった」と語り、小西も「初日に劇場自体が盛り上がってくれて、いいスタートが切れた」と満足気な表情を見せます。いつもは佐藤が芝居、小西がボケというパターンで“感動”を演出しているそうですが、今回は“笑い”に完全に振っていて、そこがいちばんの見どころだとアピールしました。

佐藤の新キャラは、会社から“キャラクターを作ったらどうか”という話があったそうで、アキに相談したところ、「オネエのキャラがいちばん好き」とアドバイスをもらったとのこと。佐藤は、ドラァグクイーンのキャラクターを完成させるため、「スタッフの方に総出で協力していただいた」と感謝します。