お笑いコンビ名は「ラニーノーズ」、バンド名は「Runny Noize」。芸人とミュージシャンの二刀流に挑む洲崎貴郁と山田健人の2人に、フクシマテツヤと児玉とみー優也を加えたバンド「Runny Noize」が、コロナ禍での紆余曲折を経て、ついに大阪・梅田のクラブクアトロでの初のワンマンライブを行ないました。
「やっとライブができた！」
Runny Noizeの今年の活動は、コロナ禍で大きく影響を受けました。
まず、チケットが完売していた3月のCOOL JAPAN PARK OSAKA SSホールでのワンマンライブが延期になり、４月22日発売予定だった3rdミニアルバム「Thank God It’s Runny’s Day」も、リリースが7月1日に延期。
5月に予定していた東京での初のワンマンライブは一旦中止され、8月に初のクラブクアトロと意気込んでいた大阪でのワンマンライブも延期となり、有料生配信を計画していたところ、メンバー全員が新型コロナウイルスに感染……。
そうして、ついに念願のワンマンライブが実現したのは10月31日（土）。万感の思いで、初の梅田クラブクアトロのステージに立ちました。
会場には、ミニアルバム「Thank God It’s Runny’s Day」の帯コメントキャンペーンで優秀賞に輝いた5組10人だけを観客として招待。ライブの模様は、同時に有料生配信されました。
コロナ時代に生まれた新たな“あおり”とは？
ミニアルバム収録の「だらだら」から幕を開けたワンマンライブ。
「やっとライブができた！」と洲崎（ボーカル、ギター）が思いのたけを叫びます。そして、山田（ボーカル、ギター）とテツヤ（ベース）も、弾けるようなステージングで会場の空気をかき混ぜていきます。
最初は遠慮がちなリアクションだった10人の招待客も、徐々に緊張感がほどけ、両手を上げて楽曲に呼応していきます。
MCでは、今年3月からこの日を迎えるまでを振り返りながら、「自粛期間で新時代を感じさせる“あおり”も生まれた」と山田。過日に行なわれた無観客生配信ライブで、洲崎が画面の向こうの観客に向かって「コメントしろー！」と発した渾身の叫びのことです。
「今日もどこかで出ると思う」と、山田が“予言”します。
漫才を披露してから会場入り
続いて、Runny Noizeのドラマー、児玉のことを歌った「Call dad mom」を演奏。タイトかつパワフルな児玉のドラムと、時にメロディアスに、時にうなりを上げるテツヤのベースという屋台骨の2人に支えられながら、洲崎と山田は生き生きと楽しそうな表情を見せます。
「Cut Cheese Cut Cheese」では、オンライン配信のコメント欄が大盛り上がり。MCでも配信コメントを読みあげて一体感を作り上げていきます。
この日は、和歌山と大阪で「ラニーノーズ」として漫才を披露してから会場入りした洲崎と山田。リハーサルでのセッティングはテツヤに任せていたようで、「ワンマンライブの前に漫才するバンドもそういないのでは（笑）」と山田。漫才師とバンドマンという二刀流の彼らを象徴する1日となりました。
また、10月に第1子が誕生した洲崎を祝福するため、山田の発案でスタジオリハーサルの最中に「Successor」の歌詞の一部を「洲崎の赤ちゃん誕生おめでとう」に変え、テツヤと児玉と一緒に歌った動画をプレゼントしたエピソードでも盛り上がりました。
年明けにはついに東京ワンマンライブも！
山田のソリッドなギターがさく裂する「Time Flies」など、最新ミニアルバムからの楽曲が続きます。キレ味鋭い山田と、大胆不敵な洲崎という対極的なサウンドのツインギターもRunny Noizeの特徴です。
「お客さんがいるときは、会場をサークルウォークしてくれていた。またそんな日がくるように」
洲崎が祈るように呼びかけ、「Walk」へ。
ライブ後半では、6曲を一気に演奏。会場の観客も、最前列にいるかのような熱量でライブを盛り上げます。
そしてアンコール。山田が「これで本当に最後です」と名残惜しそうに語り、アンセムの「劇団ラニー」と「Bunny」が始まると、ついに洲崎の「コメントしろー！」という叫びが。配信コメント欄も「きたー！」「コメントしたー！」などのリアクションで盛り上がりました。
ライブでは、年明けのツアー日程も発表されました。2021年2月5日（金）に東京・渋谷にあるライブハウス、渋谷WWWで初の東京ワンマンライブが、さらに2月19日（金）には再び大阪・梅田クラブクアトロでワンマンライブがあります。どちらも、会場+オンラインでの開催です。
詳細は後日、公式サイトなどで発表
