ウーマンラッシュアワー村本大輔が初日舞台挨拶に登壇! ドキュメンタリー映画『アイアム・ア・コメディアン』

テレビから消えたお笑いコンビ・ウーマンラッシュアワーの村本大輔に3年間密着したドキュメンタリー映画『アイアム・ア・コメディアン』(配給:SPACE SHOWER FILMS)が全国で公開中です。7月6日(土)には都内映画館で公開初日舞台挨拶が実施され、本作プロモーションのためにニューヨークから一時帰国中の村本大輔と監督の日向史有が登壇しました。

出典: FANY マガジン
© 2022 DOCUMENTARY JAPAN INC.

途中から核のゴミみたいな気持ちに…

作品は2020年に完成していましたが、作品を扱ってくれるテレビ局や配給会社がなかなか見つからず、完成から4年目にして念願の劇場公開が実現しました。村本は「放送局も配給会社もなかなか見つからず、どこも受け入れてくれない。途中から核のゴミみたいな気持ちになった」と自虐で「僕は撮られていただけ。しかもノーギャラですから」と満員御礼の客席を前に“舌”好調でした。

村本の独演会を見た時にそのエネルギーに圧倒されたという日向監督。「村本さんは炎上芸人、嫌われ芸人、反日左翼芸人とか色々と揶揄されたりラベリングされたりしているけれど、コメディに一途でお笑いの事しか考えていない。自分の未来にワクワクしていて、日本で言われるようなラベリングを優に超えて自分の価値は自分で決めるという姿勢に惚れました」とその魅力を熱弁するも、村本からは“炎上芸人、嫌われ芸人、反日左翼芸人”という文言に対して「わざわざネットで言われているような言葉を持ってこないで……!」と叱られていました。

ニューヨークで孤軍奮闘中!

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今年の2月末からNYを拠点に活動している村本。NYでの暮らしぶりを聞かれると「円安! これに尽きる! 1年くらいの貯金が4か月で無くなった。とにかく全部が高い」と円安ドル高を実感している様子。日本を離れて5か月が経過したが「ホームシックにはなるけれど、ネタでウケた時だけ解放される。アメリカのコメディクラブで爆笑を取ると、お客さんが家族のように集まってくれる。ネタが面白かったら仲間ができる。それが最高」と孤軍奮闘のNYライフを紹介しました。

毎晩コメディクラブを渡り歩いているという村本。ネタはすべて英語で創作しており「5分のネタを覚えるのに10時間くらいかかる。マンハッタンの街をぶつぶつと独り言のようにネタを言いながら歩いてコメディクラブでおろす。そこでスベッたらそれまでの時間が無駄になる」とシビアですが、アメリカのお笑いの土壌は性に合っている様子

「日本では政治的なネタをすると思想家だとか活動家だとか言われるけれど、アメリカではそれが当然で考えを持っていない方が浮いている。楽しいけれど、その代わり厳しい。日本の客は礼儀正しいので面白くなければ家に帰ってネットに書き込むだけだけれど、アメリカではその場でブーイングが返ってくるから」と明かしました。

都知事選の期日前投票を行ったという村本は「今書いてきました。蓮舫」と投票した候補者の名前を挙げて「日本は気持ちが悪い。アメリカ人は誰に投票するのか名前を挙げるのに、日本の芸能人は『選挙に行こう!』と言うけれど『誰に?』と思う。普段から選挙について話していればわかるけれど、それもないのに『選挙に行こう!』ではアバウト。普段からもっと言うべき」と提案していました。

テレビから消えてスクリーンに!

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最後に日向監督は「これから全国40館以上で上映されていくので応援していただけたら嬉しいです」と大ヒット祈願。村本は「僕がテレビに出ることを鬱陶しいと思っている人がいるわけですが、そんな奴らに言いたいです。テレビから消えてスクリーンに出てやりました!」と声を弾ませていました。

STORY

嫌われ芸人、炎上芸人……。政治的な発言をきっかけにネットで炎上し、ついにはテレビから消えたお笑いコンビ“ウーマンラッシュアワー”村本大輔。テレビに居場所を失った彼は劇場、ライブに活路を見出し、自分の笑い”スタンダップコメディ”を追求する。本場アメリカへの武者修行、韓国での出会い、パンデミックの苦悩、そして知られざる家族との関係――。世間から忘れ去られ、それでも人生をコメディに捧げ続ける芸人の、3年間を追った真実の記録。監督は、日本で生きるクルド人の青年を5年間にわたって取材し、クルド難民の実態を切り取った『東京クルド』(21)で知られる新鋭ドキュメンタリスト、日向史有。

作品概要

『アイアム・ア・コメディアン』
出演:村本大輔(ウーマンラッシュアワー)、中川パラダイス (ウーマンラッシュアワー)他
監督:日向史有 
撮影:金沢裕司 
編集:斉藤淳一
プロデューサー:石川朋子 植山英美 秦岳志 ゲーリー・ビョンソク・カム 
企画プロデューサー:檀 乃歩也
カラーグレーディング:織山臨太郎(104 co Ltd) 
アートディレクション:SOMEONE’S GARDEN 
CG制作:ヤシマヒデキ
サウンドデザイン:増子彰(東京サウンド・プロダクション) 
MA:富永憲一(NEO P&T)
製作:株式会社ドキュメンタリージャパン 
配給:SPACE SHOWER FILMS 
宣伝:HaTaKaTa
[2022年|日本・韓国|カラー|HD|16:9|108分|DCP|映倫審査区分:G]  英語字幕付き上映
コピーライト:© 2022 DOCUMENTARY JAPAN INC.

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