元ランディーズ・中川貴志が“16年ぶり”単独ライブ! 元阪神・関本賢太郎をゲストに“野球トーク”が止まらない!?

“たーちん”こと元ランディーズ中川貴志による単独ライブ「中川貴志の1人だけ日記」が、11月28日(木)に 大阪・新世界ZAZA HOUSEで開催されました。かつて大阪にあった劇場・うめだ花月で開催されていた単独ライブ「たーちんのひとりだけ日記」が16年ぶりに復活。野球好きの中川が“好きなことだけをやる”ライブは、1人コントに加え、ゲストに元阪神タイガースの関本賢太郎さんを迎えたトークコーナーもあり、濃密な60分になりました。

出典: FANY マガジン
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“代打屋中川”のコントは野球ネタ満載

チケットは完売し、客席には“たーちん”と書かれたうちわを持った古くからのファンの姿も見えます。中川が、元阪神タイガース・川藤幸三をモチーフにしたキャラクター“代打屋中川”の姿で登場すると、歓声とともに「川藤!」という掛け声も。16年ぶりの単独ライブのステージに少し緊張気味の中川は、「ダボダボの服着てるけど、中はもうガクガク震えとんねん」と話して笑わせました。

最後に単独ライブを開催した2008年について中川は、「阪神タイガースの岡田(彰布)が(1回目に監督を)辞めた年と同じやで……」と振り返ります。さらに2008年北京五輪の野球日本代表チーム“星野ジャパン”など野球ネタ満載のオープニングトークが加速。中川は「(客席を)よう見たら、おっさんばっかりやん! 年とったら笑うことも辛抱すると思うけど、今日は腹の底から笑ろてください!」とコントがスタートしました。

1本目は、道路標識を野球にからめて解説するネタ。“道路工事中”の看板について、「これわかる人?」と客席に聞くと、すかさず「阪神園芸!」とおもしろ回答をするお客さんに会場は大爆笑です。

出典: FANY マガジン
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続いては某FM局でDJの代打をすることになった“代打屋中川”のコント。流行に疎く横文字に弱い中川は、リスナーの恋の相談に「友だちのおかんと結婚したペタジーニを見習え!」とアドバイスしたり、PL学園の校歌や元阪神・掛布雅之の持ち歌を流したり、やりたい放題で客席を沸かせます。

久しぶりのピンネタを終えた中川は「野球が詳しくない人は、ひとつもおもろくなかったかもしらんけど……(笑)、どうでしたか?」と問いかけます。中川は、緊張して早くからリハーサルを繰り返していたそうで、新世界を散歩していたら、「(自分と)同じような(恰好の)おっちゃんが街にいっぱいいて、勇気づけられたわ」と語りました。

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ここでしか聞けないウラ話がたくさん

続いて、中川と親交の深い元阪神タイガースの関本さんを呼び込んでトークコーナーへ。大きな拍手のなか、関本さんは「アホやなこの人! と思って(コント)を見てましたよ」と登場します。「何をやらされるか聞かされてない!」と不安気な関本さんでしたが、「たぶん、たーちんは川藤さんのトラ柄の服を着てると思ったから、ヒョウ柄を着てきてん」と衣装はバッチリです。

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関本さんが背番号44番をつけていた若手時代から仲がいいという2人。朝までダーツをして、翌日のデーゲームに出場した話など、若手時代の思い出話に華が咲きます。そして、現役時代のチームメイトのウラ話や、阪神の藤川球児新監督への期待、どこよりも早い来季セ・リーグ順位予想など野球ファン必聴のトークが止まりません。

終演時間が近づくと中川は「延長! いける!?」と言い出し、関本さんも「あと1時間くらいいけますよ」と名残惜しそうです。最後は「そのうち配信なしのトークライブもしよ!」「そうしよ!」と意気投合しました。

エンディングトークでは、次回開催のライブ(2025年2月)について告知。中川が「選手に来てもらってトークだけではもったいないから、次回はコントにも出てもらえたら」と語ると、お客さんから大きな拍手が起きます。関本さんは、過去に吉本新喜劇に3回も出演経験あるそうで、中川は、「ぜひ出てほしい! ありがたいです」と期待を寄せました。

出典: FANY マガジン
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終演後、中川は16年ぶりのソロライブについて、「何か(来年の芸歴)30周年の記念になることができれば(と思って開催した)」と語り、直接のきっかけについて次のように明かします。

「川藤さんのモノマネをするために、ずっと新しい角刈りのカツラを探してたんです。でも、ぜんぶ高くて……。ある日、メルカリで安くていいカツラを見つけたんですが、それがすごくフィットして(笑)」

中川は久しぶりにコントについて、「(舞台に)出る前のほうが緊張しました。失敗しないようにと思って。出てからのほうが緊張しなかった」と語り、ほっとした表情。そして、「会場キャパなどは欲張らずに、何回か続けていけたらと思っています!」と今後のライブ活動に意欲を見せました。