ウエスPが初単独ライブを台湾で開催! ていうか、なぜ日本でなく?…「あのウエスPがここまで来たか」と言われた海外活躍事情を聞いてみた

SNS総フォロワー数2100万人以上、世界でバズるウエスPが、自身初となる単独ライブを3月14日(金)に台北で開催します。題して『WES-P in the world台北専場表演』! もともと自宅(団地)の四畳半の和室で撮影したテーブルクロス引きなどのショートネタ動画を公開していたウエスPですが、その巧みすぎる技とノンバーバルなネタでみるみる世界を席巻し、いまや世界15カ国以上のテレビ番組に出演する人気者に! そんなウエスPは、初の単独をなぜ日本ではなく、台湾を選んだのか? そして、世界中の人を虜にしているウエスPは、これからどこを目指していくのか? 思いのたけを聞きました。

出典: FANY マガジン
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5日で完売した台湾単独ライブ

――初の単独ライブを台湾でやることになった経緯を聞かせてください。

マネージャーが「やったほうがいいんじゃないか」と言ってくれたことが、最初のきっかけになります。なぜ日本じゃないかといえば、チケットが売れる気がしなかったから(笑)。

過去に海外はいろいろ行っていたんですが、その中でわりと反応がよかったのが台湾でした。街を歩いていると声をかけられたり、SNSの動画をアップしたときの反応も台湾からの方が多いというのもあって、「これなら、もしかしたら行けるのでは?」と思ったんですね。

そんななか、1月に、とにかく明るい安村さん主催のライブが台湾であって、それに呼んでいただいたんです。台湾住みます芸人の漫才少爺(まんざいボンボン)さんも出演していて、そのときの感触とか全部含めて「台湾いいな」と感じたんです。それで、その次の日に、台湾で初単独をすることを決めました。

ただ、選んだ会場のキャパは140人。どんなものかわからなさ過ぎて、現地での告知の体制も整えられないし、自分のSNSでの告知だけでどのくらい集まるか不安だったので、安全な数を狙ったというか……。

出典: FANY マガジン
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――でも、あっという間に完売したと聞きました。

ビビってたんですよね。やっぱり初めての単独ライブだし、しかも海外だし。でも、チケットも結局、5日くらいで全部売れたと聞きました。本当に海外でチケットが売れるぐらい(の人気)なのか、というところを確かめたかったのもありますが、そうしたら、意外とよかった。「買えなかった」というコメントが来ていたりして、ありがたいですね。

芸人ともTikTokerとも違う自分とは

――どんなライブにしたいですか?

僕は吉本の中でも、なかなか特殊な立ち位置だと思うんです。リアルよりも動画やオンラインのほうが得意だったり。でも、それは多くの日本人がイメージする芸人とは違うし、かと言ってTikTokerやYouTuberともまたちょっと違う。つまり、どちらとも差別化しなくちゃいけないところがあるんです。

自分の中では一応、二刀流のつもりではいるんですが、リアルのほうの刀がちょっと切れ味悪いので(笑)、今回のライブも、ざっくりとネタとコーナーみたいな形の構成にする予定です。「こういうのを言ったり、入れたりしたら喜ぶんじゃない?」という現地ネタもやる予定ではいます。漫才少爺さんにも、コーナーに出ていただく予定です。

出典: FANY マガジン
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――台湾公演をきっかけに、世界のいろいろなところで単独ライブをしていきたいという“野望”はありますか?

そうですね。まずは近場でいろいろやれたらいいのかなと思います。具体的には、これまでやってみて反応がよかった韓国とかインドネシアといったアジアですかね。やっぱりお客さんを呼ばないといけないんで、そこを考えると「単独ライブ」という言い方ではなく、 「ファンミーティング」ぐらいがいいかなと思ってます。お笑い芸人っていうのを強めるよりも、インフルエンサー的なニュアンスで(笑)。

ゆくゆくはアメリカとかヨーロッパとか、いろいろ行けたらいいなと思います。アメリカは1回、飛び入りでライブをやったことがあるんですけど、すごく反応がよかったので。

ベッカムの息子と同じCMに!?

――いろいろなところで活躍しているので、日本人はもちろん、世界中の方から声をかけられたりしませんか?

日本でも「吉本の芸人」というより、「TikToker」みたいな感じで声をかけられたりはします。渋谷とかでも、海外の方から声をかけられることのほうが多いですね。渋谷の∞ホールで『コメディナイト』という、基本的に全部英語のインバウンド向けのライブを毎週やっているんですけど、そういうところでも台湾から来てくれたお客さんが多いし、海外の方から「写真撮って!」と言われたりします。その様子を見ている日本人は「誰と撮ってんねん?」みたいな目で見てたりするんですけどね(笑)。

出典: FANY マガジン
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――昨年もいろいろと活躍していましたが、海外はかなり行っていたんじゃないですか?

そうですね。昨年は多かったかもしれないですね。安村さんがゴットタレントでバーって跳ねた時期(2023年6月にイギリスの『Britain’s God Talent』で決勝進出)は、僕はめっちゃ少なかったですけど(笑)。同じ枠なんで。

昨年はアメリカのBooking.com(世界最大規模の旅行ECサイト)のInstagramの広告に出ました。米国内向けの広告なんですけど、僕の前に(広告を)やられていたのが、ベッカムの息子さんのブルックリン。そのあとが僕という感じで(笑)。ロスで撮影したんですけど、やっぱり規模感がすごいですね。「スタッフを3~4人連れてきていいよ」というので、マネージャーも2人ついてきてくれました。そのとき撮った動画は2300万再生されていて、好評らしくてありがたいです。

ちなみに、むかしから応援してくれている人は、この動画を見て「あのウエスPがとうとうここまで来たか。ちょっと感動しました」とコメントしてくれました。僕、もともと実家が団地で、襖のある和室の四畳半で撮ってたのが始まりだったから、広いところで有名なCMを撮るという話を聞いて、「あのウエスPがとうとうここまで来たか」と言ってくれたんですよね(笑)。

ネタを考える場所は日曜深夜の吉本本社

――韓国の「APAN STAR AWARDS」でグローバルインフルエンサー賞を受賞したことも大きな話題になりました。

これがすごくて。日本のアカデミー賞みたいに、その年によかったドラマなどを決める賞もあるので、韓国の有名な俳優さんたちがズラリと並んでいるんです。そのなかに、僕がいるという(笑)。単独ライブを台湾でやるか、韓国でやるか悩んだ理由が、まさにこれでした。イ・ビョンホンさんと同じ美容院でカットとヘアメイクをやってもらって、すごい仕上がりになってましたけど(笑)。

出典: FANY マガジン
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――新技、ネタなどはどうやって考えているんですか?

まずは動画で撮れるものを考えて、そのなかから、生でできるパフォーマンスは何かを考えて、実際にライブでやってみます。毎週日曜の深夜に、吉本の本社で練習してるんですけど、まったく思いつかないときのほうが多いですね。いろいろ試行錯誤するけど、うまくいかないみたいなことも多いです。

吉本の本社はもともと学校だったこともあって、広い場所とか、机や椅子などいろいろなものがあって、ちょうどいいんです。スタジオを借りたとしても、ここまで道具がそろっている場所はなかなかないので。本社は第二の家みたいになってます(笑)。

出典: FANY マガジン
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――最後に、単独ライブへの意気込みもふくめて、メッセージをお願いします!

さっきも話したように、僕は多くの日本人がイメージする芸人とは違うし、動画をメインにしているTikTokerやYouTuberともちょっと違います。そこをポジティブに考えれば、どっちもできるという強みでもあります。そこを活かして、いろいろな人とのコラボやライブを、動画とリアルのどちらでもやっていけたらと思ってます。まずは3月の台湾でのライブ、がんばります!

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公演概要

 『WES-P in the world』台北専場表演』
日時:3月14日(金) 19:30開場/20:00開演(※現地時間)
会場:Comedy Plus +(10491台北市中山區復興北路480號)
チケット料金:700元
※現状ソールドアウト

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