3万人以上のランナーが出場し、大阪の街を盛り上げた『大阪マラソン2025』が無事閉幕。数多くのランナーたちが全力を出し切りゴールをくぐっていきました。クロージングセレモニーでは間寛平や福士加代子らがランナーたちの健闘をたたえました。
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大阪ならではの沿道の歓声が力に!
第一回から出場し、今回大阪マラソンでの自己ベストを出した山中伸弥教授。雪がちらついて天候的には厳しかったと話しつつ、「コースも走りやすく、気温もそこまで寒くなかったので気持ちよく最後まで走ることができた」と話します。と言いつつ、今日は最初から体が重かったとのこと。3週間前にもフルマラソンを走ったそうで、疲労が残っているかもと振り返りました。そして大阪マラソンについては「大阪の応援は、本当に走っていて苦しいときにも思わずくすっと笑ってしまう」と話し、今日もあと4kmくらいのところで沿道から「ここまで来たらスキップしながらでも行ける!」と言われ、笑いながら走っていたことを明かしました。
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小渕健太郎(コブクロ)は、今年の気候に感動した様子。「10回くらい走っていますが、雪が降ったのは初めてですごくきれいでした。寒かったですが、キラキラと光の吹雪の中を走って、この景色が忘れられないなと思います。まさにスノーマラソンです」。また、今年も沿道からの応援に背中を押されたと笑顔。「応援がすごかったので楽しかったです。気づいたら41kmまできていました」。とくに印象的だった沿道の応援は、何も言わずにフラフープしている2人。「それを見てすごく元気が出て『大阪らしいな』と思いました。あと、小さい子たちが声をかけてくれるところには、近づいていってハイタッチする気持ちの余裕がありました。僕はプロのランナーじゃないので、とにかくニコニコと楽しく走っているのが伝われば、マラソンの魅力が伝わると思っています」と笑顔で語りました。
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惜しくも途中リタイア、でも完全燃焼!
10年以上ぶり、2回目の大阪マラソンとなった大平サブロー。ハーフでリタイアを決めていたと明かし、15kmを過ぎたころから膝がヤバくなり始めたと話しました。とは言え69歳の誕生日(2月24日が誕生日)にマラソンができて、ハーフまで行けてうれしいと自画自賛すると、来年については「膝さえどうにかなれば」とリベンジを宣言。やっぱり抜かれていくのは腹が立ちますよ、と笑わせます。コースについては、前よりも大阪の街を走るのが増えた気がすると話し、「ざっくばらんな声かけは大阪マラソン独特の世界観、万博を控えて大阪の活気も上がってきてる感じもしたし、走りやすかった」と話しました。
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残念ながら20kmほどでリタイアとなったのは、初マラソンに挑戦したCRAZY COCO。楽しく走れたと思います、と話しつつ、5キロほどのところで膝の後ろをやってしまったと悔しそう。「結果は残念でしたが、挑戦することに意味がある、声援がパワーになったので、いつか走ってみたい人はパワーをすごくもらえます!」とアピール。沿道の応援については、誰であろうと全体で声援してくれる温かい気持ちから大阪魂を感じたと話します。とは言え、モノマネする余裕もなかったとのことで、「ただのおもんないやつ、なんもおもんなかったです」と反省しきり。来年は膝周りを強化して、「フルいけたらいきたい」とリベンジを誓っていました。
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長距離大嫌いな男が無事に完走!
「完走できてよかったな」とホッとした表情を見せたのは岩田稔。「5時間切れたらいいと思っていたけど切れなかった」と悔しそう。30km過ぎの坂道で少し歩いたあと、足がつりそうになったものの、きつくなったら逆に動かないと、と大股で歩いたと明かしました。そして「こんな長距離が嫌いな男でも走れるぞという証明になったので、自分と同じ病気の子どもや両親にチャレンジしましょう、と力強く言えるかな」と笑顔。沿道の応援については、声をかけてもらえたけど、そこまで反応できたかな、余裕がなかったかも、と振り返ります。『720 <なにわ> マラソン』を惜しくも棄権した糸井について聞かれると、また走ってくれると思うと話し、フルマラソンに挑戦したいと言っていたと聞かされると「糸井さんは気持ちが強いんで大丈夫です、気持ちが熱いうちに練習してもらいたい」と呼びかけていました。
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福士佳代子は、3万4,000人規模の大会に出たのは初めてと話すと、「人の流れが切れなくて、記録も出るし、楽しいマラソン大会で、初めてこんなに楽しいと思った。みんなでやってる感、走ってる感があって楽しかった。いいマラソン大会ですよ」と絶賛。競技としてやっていたときは苦しいことが多かったと振り返りつつ、「まいどエイドやばい!」と大阪マラソン名物には驚いた様子。いなりずしやふぐの寒天を食べたと明かすと「最高でした、いいご飯食べて健康になった気がする」と笑顔。沿道の応援については「『ようがんばってんなぁ』って感じで親身になってくれるというか、人情味にあふれていて、また帰ってきたいなって思いました」とまた笑顔。今大会で日本最高記録が出たことについては、これから男女ともマラソンが楽しみ、とマラソン界の未来に思いを馳せていました。
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アーティストランナーたちも激走でベストを尽くす!
梅田サイファーのKZは、初のフルマラソンをこう振り返ります。「初めてフルマラソンのお話をいただいて、ちゃんと走らないと(抽選に)落ちた方にも失礼やなと、ベストを尽くそうと思って練習したんですけど4時間2分でした。めっちゃ悔しい気持ちでいっぱいです」。そう言って悔しさをにじませながら「リベンジさせてもらえるならリベンジしたい」と決意していました。また、マラソン前日にウェルカムパーティーに出て、大阪マラソンの規模の大きさをしみじみ感じたと言います。「3万4,000人が走って、1万人がボランティアをして、100万人が応援する、と聞いて、家に帰って寝る前に『こんなデカい催し物って、地球上にあと何個あるんやろう?』と思ったらすごくワクワクした。実際に走ったら、途切れることなく沿道で皆さん応援してくださいました」と感激していました。
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flumpoolの小倉誠司は「初フルマラソンで不安もあったけど、沿道の皆さんの応援のおかげで完走できました。大阪の街を走る、住んでいたところを走るのが感慨深くて新鮮で楽しかった」と振り返ると、山村隆太は人との距離感が印象的だったとコメント。「他人だけど他人じゃない距離感が改めて大阪だな、故郷を誇りに思えるシーンがたくさんあった」と話します。自身の走りについては、小倉が5時間を切れたのでよかったかなと話すと、山村は怪我なく笑顔で走り切れたのは自分の力というより応援でしかなかった、と沿道の声援に感謝しました。来年は? の声には山村がスケジュールと相談して、小倉は「7キロで」と控えめにコメントして笑わせました。
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次回はミルクボーイ2人でフルマラソンチャレンジ!?
25kmでリタイアとなったミルクボーイ・内海は「ホンマに楽しかったです、“めちゃくちゃ触れ合いたい”がテーマでめちゃくちゃ触れ合いました」と胸を張ると、膨らんだポケットを見せ、あめちゃんとか相撲カードをもらった、漫才以外でも“いただける”ようになったと笑わせます。そして、「声援が多くて、自分の人気を痛感しました」とニンマリ。11年前に完走したときに「完走しました」とSNSに書き込んだものの、「いいね!」が6だけだったと明かし、沿道の人が(内海という)名前を覚えてくれていたのが本当にうれしかった、今年は絶対1万「いいね!」はあると自信を見せます。今回は25kmでのリタイアでしたが、「触れ合いで20km、合わせたら完走、自分では100点!」と改めてアピール。そして母親が心配していたことを明かし、結果を伝えたところ、「『自慢の息子です』って返事が来た」と笑わせました。
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練習について聞かれると、スイッチが入ったのが3日前、2日前には“疲れない走り方”を調べたと明かしつつ「もっと走らなアカンかったな」と反省。しかし「自分で自分をほめたい、悔い無し!」と話しますが、相方の駒場孝に一緒に走ろうと声をかけたものの返事がもらえなかったとポツリ。靴も緑と青の紐でミルクボーイだったこと、ケロッグの赤いスカーフをイメージした赤いバンダナだったことも明かし、「(駒場と)いっしょやったらフル走れるんちゃうかな、コンビで走ったらもっと盛り上がると思うのでやってみたい」と、コンビでの出場に意欲を見せていました。
NMB48の3人はそろってフルを完走!
NMB48の眞鍋杏樹、塩月希依音、坂下真心もフルマラソン完走後に囲み会見に応えました。眞鍋は「今年は大阪マラソンを楽しむ気持ちで挑みました。改めて大阪の町の素晴らしさに触れられましたし、『まいどエイド』もまるでバイキングのように食べ物が並んでいて、すごく楽しめました」と笑顔で語ります。
塩月は、フルマラソンに挑むのは今回が初めて。「最初は心細くて、本当に42.195kmという長距離を走り切れるのかと不安でした。でも沿道の応援や、ランナーの方が声をかけてくださったことで励みになった」とうれしそう。塩月は普段から、他のメンバーに“体力おばけ”と呼ばれているそうですが、「今回、フルマラソンを完走できたことで本物の“体力おばけ”だと証明できました」と安堵!?
坂下真心は、昨年は7.2kmの「チャレンジラン」に挑み、今年は満を持して初のフルマラソンに挑戦。「沿道の方からの声援がこんなに力になるのかと感激しました」と達成感に溢れた表情。とくに、小さな子からの声援が励みになったそうで「2歳くらいのお子さんが両手にバルーンを持って『がんばれ!』と応援してくれていて、勇気をもらってがんばれました。小さい子からお年寄りまで、皆さん優しい。さすが大阪やなと思います」と嬉しそうに語りました。
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本気のダイエットで三度目の正直に挑戦?
矢野・兵動 兵動大樹、藤本景子、笑福亭大智、くるくるコミック・荻野晋吾という面々の“チーム兵動”は、大智と荻野が完走、兵動は16.5km、藤本が37.4kmでリタイアという結果に。兵動は「おもしろくもないところで終わってしまい、不本意でしかない」と話しつつ、16.5kmであかんかった人のドラマもある、いい経験させていただきましたと謙虚にコメント。藤本は目標が25kmだったところ、欲が出て37.4km走れた、楽しかったと笑顔を見せます。兵動は「藤本アナから最初に聞かれたのが、リタイアの仕方だったんです」と暴露しますが、がんばりにびっくりしたと脱帽の様子。大智は師匠である笑福亭仁智から「走るんやったらゴールせえよと言われた」と明かし、完走できて良かったと安堵の表情。荻野は元阪神タイガースの故星野仙一監督のモノマネで「ああしんどかった」とボケて笑わせました。
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改めて兵動は「去年は10kg痩せて、今年も落とそうと思ったら1kg増えた(笑)、行けるやろうと思ってたのが反省点、体が重たかったです」と反省。三度目の正直は?という質問には、「もしそうなったらホンマに1年かけてダイエットして変貌ぶりを見ていただきたい」と神妙にコメント。そして、もしやるとすれば、ゴール切りたいと思うと話すと、「食事も中2みたいに食べてる場合じゃない、腰痛とも相談して運動もがんばっていきたい」と意欲を燃やしていました。
42.195kmを走りきったランナーたちのフィナーレ!
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そしてスタートセレモニーから7時間以上が経過したころ、大阪城公園内にあるフィニッシュ地点では、最後の力を振り絞って走るランナーたちの姿が。間寛平、福士加代子、松本会長らがを迎えます。「あとちょっとがんばれ!」、「おかえり!」と声を掛ける寛平。制限時間1分前のアナウンスを聞くと「あと1分ですよ〜!」、そこからは10秒ごとにカウントダウン。大阪マラソン終了が告げられると、寛平は「おめでとうございました!」とランナーを労いました。フィニッシュ地点では、引き続きクロージングセレモニーを開催。松本会長は感謝を伝えると、世界一立派なマラソン大会にしていきたいとアピール。万博で大阪が輝くきっかけがこのマラソンと話すと、「来年もよろしくお願いします」と伝えました。
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福士はおつかれさまでした!とランナーに声掛け。「たくさんの人、ボランティアの愛、おもてなしの感じ、みなさんのがんばりに力をもらってると思う」と振り返り、これからもずっと大会が続くように期待してます、と話しました。寛平は「アヘアヘウヒハ」で笑わせると、みんなの姿を見てもっとがんばらなアカンと思ったと話します。「もっと大阪を盛り上げていきましょう! ア〜メ〜マ〜!」で締めくくりました。