万博開幕で「きよしの目に涙」!? 新“新喜劇の顔”西川忠志のほっこりエピソードにまさかの大クレーム【新喜劇・寛平GM月例会見】

吉本新喜劇の間寛平GM(ゼネラルマネージャー)の月例会見が、4月23日(水)に大阪市内の吉本興業本社で行われました。いよいよ開幕した大阪・関西万博や『大阪グルメEXPO2025』にまつわる話題をはじめ、さまざまなトピックスや注目公演を紹介。“吉本新喜劇の顔”に就任した西川忠志や佐藤太一郎、太田芳伸らが登壇し、寛平GMとともににぎやかなトークを繰り広げました。

出典: FANY マガジン
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新設された「敢闘賞」を発表!

この日の司会は座長の吉田裕。まずは寛平GMと新喜劇の顔・西川忠志を呼び込みます。

冒頭、寛平GMは、4月8日(火)にうっ血性心不全で急逝した新喜劇座員の山田亮を悼みました。告別式に出席した寛平GMは、「(山田の)お父さんが最後の挨拶で『許してやったらどうや』とおっしゃったとき、涙がぶわーっと出た。息子のギャグでわれわれをあたたかく包んでくれた」と報告しました。

寛平GMは、1年前のなんばグランド花月公演に山田が出演した際のことを振り返り、「すごくしっかりしていて、ちゃんと芝居もできるのを見てうれしかった。もっともっと山田くんと一緒にやりたかった」と語ります。忠志は、山田との共演や、公演先でともに過ごした時間を懐かしみ、「信じられない気持ちでいっぱい。亮さんの気持ちを引き継いで、笑いを届けていきたい」と話しました。

司会の吉田は「山田兄さんは明るい方でしたから、暗い気持ちのまま月例会見を進めるのは望んでいない」と気持ちを切りかえて進行。

この日の会見では、今月から新設された「敢闘賞」の発表が行われました。大阪・なんばグランド花月と京都・よしもと祇園花月の本公演で、新境地を開拓したり、目覚ましい活躍を見せたりした座員に贈られます。

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4月1日(火)~のなんばグランド花月(アキ座長週)からは佐藤太一郎、よしもと祇園花月(酒井藍座長週)からは清水けんじ、4月8日(火)〜のなんばグランド花月(すっちー座長週)からは烏川耕一、よしもと祇園花月(吉田座長週)からは島田珠代が選出されました。

誰もが納得の顔ぶれながら、寛平GMは「中堅からちょっと下の子らが、もっと頑張って獲るようになってほしい」と要望。忠志は「太一郎くんとは同じ作品に出演しましたが、お芝居もして笑いもとる。両方の役をこなしていた。袖で見ていててすごいなと思った」と分析します。

コレを聞いた寛平GMが「これからは忠志に(授賞者を)決めてもらおう」と提案すると、忠志は恐縮しながら「僕も頑張ってやらないと……」と気合を入れ直しました。

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寛平GM「これが新喜劇や! 爆発させます!」

続いて、佐藤と太田が呼び込まれますが、登場するなり敢闘賞をめぐって大騒ぎ!? 太田は「敢闘賞を取り損ねた太田です!」と挨拶するなど暴走が止まらず、忠志から「太田くん! 声が大きい!」と釘を刺されるひと幕もありました。

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気をとりなおして佐藤が宣伝したのは、5月3日(土)〜5日(月)の『吉本新喜劇inセカンドシアター』です。大阪・YES THEATERで開催されるのは、未知やすえ、島田珠代らが顔をそろえるGWのスペシャル公演! 漫才も金属バットやオズワルド、ぼる塾など豪華ラインナップです。

寛平GMは「すごいメンバーやね!」と大興奮。佐藤は現在、この公演に向けて中心となってストーリーを練っているそうで、「GW中はなんばグランド花月の新喜劇と掛け持ちで見てください」と呼びかけました。

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太田は久々の単独イベント『太田芳伸の成り上がり道 Lv.1』を、5月9日(金)に大阪・日本橋ポルックスシアターで開催します。太田を含む5人による新喜劇ならぬ“ミニ喜劇”で、出演者はまだシークレット。作・演出も太田が務めることが明かされると、寛平GMは「こらおもろないわ」とさくっと切り捨てて笑わせます。

太田は、“Lv.1”をスタート地点に、将来はなんばグランド花月公演、そして座長就任を目指すと宣言しますが、その後もイジられまくりでした。

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寛平GMは、新たなプロデュース公演『新喜劇出前ツアー2025〜寛平ちゃんがグングカッカ、グングカッカポッポ〜♪あなたの肩越しに〜』を発表。8月16日(土)・17日(日)の福岡・博多座公演を皮切りに全国10都市をまわります。

出前先はまだまだ募集中で、寛平GMは「ぜひスポンサーにもなって」とアピール。また、6月3日(火)〜8日(日)にはなんばグランド花月で寛平GM座長公演も予定されていて、「これが新喜劇や! というのをやらせていただく。爆発させます!」とぶち上げました。

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夢は新喜劇ミュージカル!?

毎月恒例「今月のイチオシ座員」は、“金の卵12個目オーディション”で新喜劇入りしたばかりの川越星が登場。先月のGM会見に出席できなかったため、ひと足遅れでの“顔見せ”です。高校を卒業後にミュージカル女優を目指してきた川越は、歌・ダンス・芝居いずれも自信あり。

オーディションで披露した『どんな夢より』(『リトルマーメイド』から)を熱唱すると、吉田らは「声量もあっていい」と感心します。ミュージカルの舞台でコミカルな役をもらうことが増えるなか、子どものころから好きだった新喜劇へのチャレンジを決意したそうで、「いつか“吉本新喜劇ミュージカル”をやってみたい」と夢を語りました。

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実は“金の卵9個目”の座員・小林ゆうとは「3歳から家族ぐるみのお付き合い」だとか。川越は「いつか幼なじみライブができれば」とも語りました。

忠志は川越に「名前の“星”のように、お客さんの心に明かりをともすような女優さんになってほしい」とエールを送ります。夢である“新喜劇ミュージカル”に出演してほしい座員について川越は、「小林ゆうさんと、バレエがお上手な松浦景子さん。松浦真也さん、アキさんにもぜひ」と指名。“枠外宣告”された太田は決死のブレイキンでアピールしましたが、笑顔で流されました。

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締めくくりは、今回の会見から始まった「忠志のビッグアイ」です。

この日のテーマは「こんな日が来るなんて〜きよしの目に涙」。1970年の大阪万博で漫才を披露した西川きよしが、55年後の大阪・関西万博ではオープニングセレモニーに出席しました。今回の万博でコメディショーの舞台に立つ息子・忠志とともに2回目の万博を迎え、「こんなに嬉しいことはない」と涙したと明かしました。

忠志は「それがとても印象的で、舞台袖で一緒に写真を取らせていただきました」と感無量の表情。きよしが新喜劇でキャリアをスタートさせ、そこで妻・ヘレンと出会い、いまは息子の忠志が新喜劇で活躍しているという“新喜劇がつないでくれたヒストリー”を万博に絡めましたが、周囲からは「なんやねん、これー!」と大クレームと大爆笑でした。

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大阪・関西万博で「進化した作品をご覧いただきたい」

会見では、4月の新喜劇の振り返りもありました。

4月13日(日)に上演された吉本新喜劇65周年記念ツアーの長崎公演は、昨年8月に行われる予定だった公演の振替公演で、結果的にこれがツアーの千秋楽となりました。今回の全国ツアーでは、40都市80公演で約10万人を動員し、寛平GMをはじめ座員一同、大きな手応えを感じたようです。

同じく4月13日(日)には、大阪・関西万博がついに開幕! 会場内のパビリオン「よしもとwaraii myraii館」では新喜劇座員を中心としたコメディショー公演を上演中です。開幕からは川畑泰史、5月7日(水)からはアキが、それぞれセリフのない“ノンバーバルコメディ”で盛り上げます。

出演した忠志によると、「身振り手振りのみで、言葉がなくても笑っていただける作品づくりをしている」とのこと。唯一、使える言葉が「なんでやねん!」で、世界の人々に伝わるよう大型ビジョンに各国の言語による「なんでやねん!」が映し出されるそうです。忠志は「毎回、少しずつ改良していて、日々、進化した作品をご覧いただきたい」と呼びかけました。

万博開幕前日の4月12日(土)には、大阪城公園・太陽の広場で『大阪グルメEXPO2025』も幕開け。4月10日(木)のプレオープン記者会見には寛平GM、酒井藍、元タカラジェンヌの紅ゆずる、横山英幸大阪市長らが出席しました。期間中はグルメだけでなく、新喜劇をはじめとするエンタメも楽しめます。

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