人気芸人たちが珠玉のネタで沸かせる大阪の“笑いの殿堂”なんばグランド花月が、11月1日(土)をもって38周年を迎えました。これを記念した「なんばグランド花月 豪華スペシャル月間!」が現在、実施中!「豪華! 週替わりキャンペーン!」と銘打って、11月最終週の第5弾までバラエティ豊かな企画が目白押しです。11月4日(火)に劇場前で行われた会見には、オール阪神、吉本新喜劇・すっちー、吉田裕が登壇し、11月4日(火)〜10日(月)に実施される第2弾キャンペーンの概要を発表しました。

「俺やったら、えらい目におうてる」
この日の会見が開かれたのは、第1弾の会見に引き続き、なんばグランド花月1階のオープンスペース。MCを務める笑い飯(西田幸治、哲夫)が、まずはオール阪神、すっちー、吉田を呼び込みます。
阪神によると、巨人は「大渋滞に巻き込まれて」まだ到着していないとのこと。しかし、途中で「もう来ません! ほんまは遅刻です」と明かし、記者や集まったギャラリーを笑わせます。
これまで1回も遅刻したことがないという巨人だけに、一同はビックリ。阪神は「忘れとったんや。俺やったら、えらい目におうてる」とぶちまけたかと思うと、「今日の様子は絶対に(巨人に)言うたらあかんで」とクギを差して沸かせました。

第2弾のキャンペーンタイトルは、『桂文枝連日七日間高座・すっちー&吉田裕のW座長ウィーク!〜38年目も、なんばグランド花月へいらっしゃ〜い!〜』。文枝、オール阪神・巨人が1週間を通して出演するほか、新喜劇は吉田裕座長週にすっちー座長がゲスト出演する豪華“W座長”に。もちろん、ほかにも人気芸人が多数顔をそろえ、笑い飯も出演します。
客席から缶ジュースが飛んできた初舞台
オール阪神・巨人はなんばグランド花月よりさらに“年上”で、今年で結成50周年を迎えました。阪神はその歩みを振り返り、「17歳で吉本(興業)に入ったんです。それから50年経ちました。あんなキッツい人とやってんねんで」と言いながら、巨人のモノマネを披露。
初舞台は旧なんば花月だったそうで、「客席から缶ジュースが飛んできた。下手やったんやね。当時は入れ替えなしだったので、朝から夜まで同じお客さんがずっといた」とワイルドな当時を回想しました。

笑い飯・哲夫から「漫才をしていて幸せを感じるときは?」と聞かれると、「ウケたときの気持ちはどうですかとよく聞かれるけど、あのうれしさを言葉で表現するのは無理」と前置きしつつ、その瞬間をこう語ります。
「お客さんがわろてくれて、帰るときに頭下げたら、前の(席の)お客さんが声には出してないけど『おもしろかった』と横の人に言ってるのを見ると……」
ちなみに、いまは落語を勉強中だそうで、「月亭をもらおうか、桂をもらおうか、立川をもらおうか考えてる」とも。現役で活躍しながらも、どちらかの体調が整わないときは1人でも活動できるように、さまざまな方向性を模索しているようです。
仲のよさで知られるコンビでもあり、「『薬飲んだか』と聞いてくれる。相方も首の調子が悪いし、お互いいたわり合いながらやっている」と明かしました。

プレゼントは「マキザッパを模したえんぴつ」
一方、新喜劇ですっちーと吉田の2座長がそろい踏みするのは、特別公演などではあるものの、なんばグランド花月の本公演では2年以上前にあって以来。今回は吉田がメインとなって台本を作ったそうで、第2週キャンペーンでは2人のギャグにちなんだ“乳首ドリルえんぴつ”が観客にプレゼントされます。
乳首ドリルですっちーが使う小道具・マキザッパを模したえんぴつで、「タダでもらうもんやから、芯がなくても苦情は受け付けへんよ!」と笑わせる阪神。そこからのびのびとボケ倒す大先輩を前に、すっちーらは「どうしたいんですか!」とお手上げ状態でした。

ほかにもスペシャル月間中は、劇場アナウンスを人気芸人が担当したり、38周年限定セットチケットが販売されたり、とにかく盛りだくさん。第2週は、すっちーと吉田のアナウンスが流れます。
吉田の恐怖体験「乳首が溶ける」!?
なんばグランド花月での思い出話にも花が咲きました。阪神は「ここは昔、ボウリング場だったんですよ」という豆知識にからめて、桂小文枝(当時はきん枝)のマル秘エピソードを大暴露!? すっちーは漫才師時代(ビッキーズ)になんばグランド花月の舞台に立ったときのことを振り返ります。
「テンポが速かったらウケないと言われたので、戦々恐々としてゆっくりしゃべったのに、それでもウケない。そのあと阪神・巨人師匠の漫才を見たら、ものすごい速いテンポでものすごいウケてるから、若手は戸惑った」
これを聞いた阪神は、ただただテンポが速いわけではなく、「たとえば、ミルクボーイのあとはちょっとゆっくり目にせんと(観客が)ついてこない。徐々に駆け足でいく」など、前後の芸人を見て細やかにコントロールしているという“技”を披露しました。

「生きるか死ぬかの舞台を体験した」というのは吉田。『舶来寄席』という世界各国のスゴ技が集まる公演で、フランスから来た“レーザービーム芸”のパフォーマーと乳首ドリルをすることになったそうですが、「(レーザービームを)5秒以上当てると乳首が溶けると言われた」と“恐怖体験”を語ります。
笑い飯・西田は、初めてなんばグランド花月に出演した際、楽屋フロアのロビーで島田洋七がMr.オクレを台車に乗せて壁にぶつけているシーンを目撃。「なんて楽しいところに来たんだと思った」と話し、笑いを誘っていました。
おもしろエピソードが止まらないなか、最後は阪神が大暴走! 「こんな中途半端なメンツではあかん」「文枝さんを呼んでこな!」と賑やかにまくしたて、周囲からストップがかかるほどの盛り上がりとなりました。
週替わりキャンペーンは11月最終週の第5弾まで、バラエティ豊かなキャンペーン企画がたっぷりと用意されています。
キャンペーンホームページ:https://ngk.yoshimoto.co.jp/2025/09/38-1.html
