関西を拠点に活躍する芸歴10年目までの若手漫才師の登竜門『ytv漫才新人賞決定戦』が、いよいよ3月1日(日)に開催されます。その決勝出演順を決める抽選会が、2月17日(火)に大阪市内で行われました。登壇したのは「ROUND1」から「ROUND3」まで3回にわたって開催された予選会で勝ち上がった6組と、敗者復活枠1組の計7組。出演順決定後、それぞれが決勝に向けた意気込みを語りました。

過去の優勝者はそうそうたる顔ぶれ
2011年に創設された『ytv漫才新人賞決定戦』は、今年で15回目。歴代チャンピオンは銀シャリ、霜降り明星、ビスケットブラザーズ、カベポスター、ダブルヒガシなどそうそうたる顔ぶれが並びます。昨年度は、フースーヤが3回目の決勝挑戦で悲願の優勝を飾りました。
決勝のネタ順は、早いラウンドで通過したコンビから好きな順番を決められるスタイル。「ROUND1」1位通過のぐろうから選んでいった結果、以下のような順番となりました。
【1】タチマチ
【2】生姜猫
【3】ぎょうぶ
【4】ぐろう
【5】マーメイド
【6】シカノシンプ
【7】天才ピアニスト
シカノシンプ「初出場で一発優勝を狙う!」
ぐろう(家村涼太、高松巧)【芸歴6年目】
ぐろうは3年連続の決勝進出で、2023年は準優勝、昨年は敗者復活から這い上がるなど悔しさを味わってきただけに、ここで勝負を決めたい気持ちはひとしお。
高松は「『ytv漫才新人賞』に苦しめられています。15回目という節目の年に優勝する、それが若手No.1漫才師だと思う」とコメント。家村も「以下同文です!」と高らかに叫んでみせ、「三度目の正直、ビクトリーです」と勝利を誓いました。

シカノシンプ(北川、ゆのき)【芸歴5年目】
芸歴5年目にして初出場のシカノシンプはコント師として知られていて、漫才の比率は1割ほど。
北川が「決勝で漫才をするかどうか、テレビで確認して」とケムに巻く発言で笑わせれば、ゆのきは「たぶん今年で獲っとかんと、二度と『ytv』の決勝に来られない可能性もある。“初出場で一発優勝”は絶対に狙いたい」と力を込めます。

ぎょうぶ(為国、澤畑健二)【芸歴9年目】
2023年に決勝進出し、今回が2回目の挑戦となるのがぎょうぶ。昨年の決勝をテレビ観戦したそうで、「(自分たちが出場したときとは)全然違う大会になっている」と気合を入れ直す為国。
澤畑は「優勝を目指すのはもちろん、大会が盛り上がってほしい。(ネタ順)1番と7番がラストイヤーの2組というのは盛り上がるので、そのうえで優勝したい」と語りました。

天ピ・ますみ「趣味は“賞レース”、特技は“勝つこと”」
マーメイド(田村境祐、テクニック。)【芸歴6年目】
初挑戦の昨年は、審査員の粗品から70点台をつけられるほろ苦デビューになったマーメイド。
「本当は去年、優勝するはずだった。今年は優勝を見越して先に車を買った。獲らないと車を返さないといけなくなる」と危機感をあらわにするテクニック。に対し、田村は「去年よりはリラックスしてできるかな。やるしかないっしょ!」とリベンジを誓いました。

天才ピアニスト(竹内知咲、ますみ)【芸歴10年目】
関西の“トロフィーコレクター”天才ピアニストですが、実は『ytv』決勝の舞台に上がるのは初めて。2022年にファイナリストになったことがあるものの、竹内の盲腸で無念の棄権となりました。
その盲腸は手術でしっかり切除して、今年はいよいよ優勝へ視界良好という竹内は、「ラストイヤーなので緊張するかと思ったが、楽しみな感じが強い」とニッコリ。ますみは「楽しくやりましょ! みんな優勝!」と一同を鼓舞しつつ、「趣味・賞レース、特技・勝つこと、有言実行スタイルで勝ちに行きたい」と胸を張りました。

生姜猫(川﨑、ケージュ、カンサイ)【芸歴3年目】
生姜猫は大会史上、芸歴最若手のトリオ。カンサイは「(ネタ順が)2番なんで、ここでトリオを見せて、あとの人たちを見たときに『ちょっと少なくね?』と思わせたい」と謎の作戦を披露。
川﨑はシカノシンプにライバル心を燃やしていて、「劇場でのバトルライブでいい成績を出したとき、いつもその上にいる人たち。どっちもコントやってるし、ライバルですよね」とニヤリ。そんな川﨑は、おカネがないため歯の治療が頓挫していて、賞金で完了させたいとも。
また、ケージュは「漫才はコンビが主流。僕らが優勝して歴史を作って、トリオこそ漫才の王道にしたい」と野望を語りました。

タチマチ(安達周平、胡内佑介)【芸歴10年目】
タチマチは2020年、2024年にも決勝進出した実力派。「敗者復活からこの中に混ざれたのもうれしいし、敗者復活でラストイヤーでトップバッター。優勝できたらいちばんドラマチックなので、それを目指して頑張る」と安達。
胡内も「僕らは悔しさを3回味わっている。その悔しさをバネにして頑張りたい」と決意を新たにしていました。

昨年、粗品に“70点台”をつけられたマーメイドは…
昨年は粗品(霜降り明星)の審査が大きな話題を呼び、マーメイドに70点台がつきました。テクニック。は「(賞レースで)見たことない数字すぎてびっくりして実感がわかず、あとからとんでもないことをしてしまったんだと気づいた」と振り返ります。
厳しい採点には緊張しながら、「より気が引き締まる大会になっている」と燃えるのはぎょうぶ・為国。天才ピアニスト・ますみは「自分たちが準備してきたネタを全力で出すだけ。審査に揺るがされることはない」と平常心です。
一方、ぐろうは昨年、粗品から85点という高得点をもらいましたが、もし今年も粗品の登板があれば、「やっぱり90点台に乗せたいという気持ちがある。去年との差、成長を見届けていただけたら」(家村)と期待を寄せました。

ラストイヤーとなる天才ピアニストとタチマチは同期(NSC大阪38期、胡内のみ39期)で、竹内と安達はルームシェアしていたこともあるそう。
ますみは「芸風はかぶらないので、違う角度で戦えるが、ほんまにラストなのでどっちかが負ける。ベストパフォーマンスでいこうぜ!」とエール。安達はルームシェア時代のおもしろエピソードを披露しながら、「仲はいいけど負けないように頑張ります」と話しました。
今回の大会を「世代間の戦いでもある」と話した胡内は、「世代として一緒に盛り上がっていけたら」と意気込みました。

決勝は3月1日(日)に読売テレビで生放送。ラストイヤー2組のどちらかが悲願を果たすのか、それとも……!? 今回の熱いバトルは見逃せません!
