明るくパワフルなキャラクターでおなじみの吉本新喜劇・五十嵐サキの入団30周年を記念した公演『サキワールドの新喜劇』が、4月3日(金)に大阪・なんばグランド花月で開催されました。アキ、島田一の介、末成映薫、浅香あき恵、未知やすえ、島田珠代、山田花子といった豪華メンバーに加え、特別ゲストとしてオール阪神が出演。蝶のプリンセス“サキ”が人間界に憧れるという設定で“サキワールド”全開の舞台を繰り広げた五十嵐は、クライマックスでポールダンスまで披露しました。

島田珠代の前でパンティーテックス共演!
この日は立ち見も出る大盛況。ロビーには祝い花が並び、開演前にはフェイス型きんちゃくやミニタオルなどオリジナルグッズに長い行列ができました。
この日の新喜劇「プリンセスは愛されたいんです」は、虫たちが人の姿で暮らす神秘の森が舞台です。蛾の小林ゆうとバッタの入澤弘喜が遊ぶなか、豪華な音楽とともに蝶のプリンセス・サキが登場。

きらびやかな衣装で2階席に姿を現し、鱗粉を振りまきながら客席を練り歩く演出に、会場は一気に華やぎます。1階席に降りると、うちわを振る観客に迎えられ、重い体を「よいしょ」と舞台へ持ち上げる姿にも笑いが起こりました。
自由を求めて城を抜け出したサキを追って現れたのは、フンコロガシの島田珠代。サキを祝福するため、全力のギャグを連発しながら盛り上げます。おなじみの“シンガポールの昆虫”ギャグで「入団当時はかわいかったなあ……」と振り返りつつ、「お笑いに命を預けたサキちゃんをみんなで応援しよう!」とエール。サキも“パンティーテックス”で応え、会場は大きな笑いに包まれました。

やがてサキは森で迷い、人間の男性・西川忠志と出会い恋に落ちます。人間になりたいという願いを抱いたサキは、ジョロウグモの魔女・末成映薫の力を借りて人間の姿に……。「正体を隠したまま24時間以内に真実の愛を見つけなければ命を落とす」という条件のもと、花月旅館で働くことになります。
まかないのうどんを実際に食べるリアルなシーンも笑いを誘い、やがて料理長として働く忠志と再会を果たします。しかし、魔女の手下や恋のライバルである仲居・谷川友梨、個性豊かな旅館の面々が次々と騒動を巻き起こし、サキの恋はなかなか実りません。
旅館の客のスパッツ男・アキ助はサキを「30年ずっと太ってる」と容赦なくイジり、小さな服を着せようとして破れてしまうくだりで客席が大爆笑。「ぬのー!」コールで会場が一体になりました。

ポールダンスの稽古に4カ月
さらに五十嵐は、友梨の元カレ“サキ太郎”としても登場。角刈り姿で段ボールのだんじりをひく強烈なキャラクターに場内は騒然となります。そこへ兄貴分のオール阪神が登場!
客席から現れた阪神は、相方であるオール巨人のモノマネや西川きよしのエピソードトークを織り交ぜながら自由奔放に暴れ、予定時間を気にせず笑いをさらいます。最後は「まだ帰りたくない」と駄々をこねる阪神に、座員も客席も巻き込まれました。

そして物語は終盤へ。借金問題や人間関係のトラブルが絡み合い混乱を極めるなか、魔女が迎えに来て絶望しかけたそのとき、王女・浅香あき恵が登場して物語は大きく動きます。
蝶に戻る覚悟を決めたサキは、一人前になるための“羽舞棒(うまいぼう)”でポールダンスを披露。力強いパフォーマンスに客席は息をのみ、ラストには笑いも忘れないオチで締めくくり、ハッピーエンドで幕を迎えました。

カーテンコールでは、五十嵐が「たくさんの方に来ていただけてうれしいです」と感謝。末成は「4カ月もポールダンスの稽古をしてすごい! 満員のお客さんの前でやれて幸せですね」と労います。あき恵ややすえも祝福し、ステージ上はあたたかい空気に包まれました。
ここで阪神が再び登場し、「新喜劇はもうすぐお亡くなりになる方が多いから、五十嵐さんが支えていかなあかん」と笑いを交えながらエール。阪神は「まだしゃべりたい」と名残惜しそうでしたが、最後は五十嵐が「今日は本当にありがとうございました」と挨拶して、30周年の節目を祝う公演は終了しました。

「息の長い芸人を目指して頑張りたい」
終演後は、五十嵐がロビーで最後のお客さんまで笑顔でお見送り。最後に、五十嵐に感想を聞きました。
――今日の30周年公演はいかがでしたか?
五十嵐 自分が思ったよりもお客さまがたくさん来てくださって、驚きと感謝ともういろんなものが入り混じって、いま感無量です!
――最後は拍手喝采で、2階も1階も盛り上がっていましたね!
五十嵐 本当ですか? もうみなさんのおかげです。ありがとうございます。
――30周年を経て、今後に向けた意気込みを教えてください。
五十嵐 先輩たちが驚異的な若さなので、健康管理や体力づくりなど先輩たちを見習って、先輩たちのように息の長い芸人を指して頑張りたいと思います!

