大学生への金融経済教育の普及を目的とする金融庁主催のイベント『大学生のためのリアルなお金の授業』が、6月13日(土)に横浜市の神奈川大学みなとみらいキャンパスで開催されました。この日は、金融庁 金融経済教育推進室の森田壮一郎氏がMCを務められ、お金の専門家である金融経済教育推進機構(J-FLEC)認定アドバイザーの川口由美氏のほか、藤井隆、おばたのお兄さん、安部若菜(NMB48 )らが登場。学生たちと一緒に金融リテラシーについて楽しく学びました。

「将来の夢や目標を実現させるための準備」
今回の特別講義は、2028年に創立100周年を迎える神奈川大学の学生たちを対象に全国で初開催。ひとり暮らしも多い学生たちに向けて、学生生活におけるお金の不安やリスク、金融犯罪への対処方法などについて理解を深めるための講義が行われました。
J-FLEC認定アドバイザーの川口氏が講師を務め、2部制の授業にはゲストのNMB48・安部に加えて、第1部におばた、 第2部に藤井が登場しました。
この日の講義のテーマは、 ①【使う】「お金の使い方で人生は変わる」②【貯める・増やす】「お金は貯めるから育てるへ」③【借りる】「知らないと怖い借りるのルール」④【注意】「一瞬で失うお金の話」。まずは、ワークシートを使った“お金への意識調査”で、学生たちが「自分がいまどのようにお金と向き合っているか」を自覚してから授業が始まります。
最初のテーマは【使う】。学生時代のお金との向き合い方について聞かれた安部は、こう振り返りました。

「私は去年、大学を卒業したばかりなんですけど、大学時代に貯めたい貯金額を決めていたので、大学4年のときは目標金額を達成することを優先しすぎて、友だちからの誘いを全部断ってしまって……。いまちょっと後悔してます」
一方、第1部に登場したおばたは、大学時代、ラクロス部に所属しながら、アルバイトで貯めたお金で合コンに繰り出していたそうで、「これが大学生活か〜! と思いながら過ごしてました」とキャンパスライフを懐かしそうに振り返ります。
川口氏は、お金の使い方について「お金というと貯金や投資のイメージを持つ人も多いんですが、 実はいちばん大事なのは使い方。どんなふうにお金を使うかによって、将来できることや、選べる人生が変わってきます。たとえば将来、『海外旅行がしたい』『起業して社長になりたい』という夢があっても、その夢には必ずお金がかかわってくるんです」と解説。

将来の夢について問われた学生からは「自分で会社を立ち上げたい」という声が上がると、その意識の高さに一同が驚かされる場面もありました。
続けて川口氏が「将来の夢や目標を実現させるための準備のひとつとして欠かせないのが、お金に関する知識や判断力、つまり“金融リテラシー”です」と、学生たちに語りかけました。
これを聞いた安部は、「私は数年前から投資を始めてるんですけど、SNSで『この株が上がりそう』とか言っているのを見るとすぐ信用して買ってしまって損したりしているので、まだまだ金融リテラシーは低いと思います」と自身を分析。おばたも「僕は本当にこういったことにうとくて……。いま知識をつけなきゃいけないなって痛感してます」と話しました。

おばたのお兄さん「真面目な人ほど騙されるのか」
続いて、【貯める・増やす】のステップへ。資産運用における“リスク”とは「運用成果の振れ幅」のことであり、「危険」という意味ではないということや、「リスクとリターン」の関係、投資信託の特徴や仕組み、さらにNISA(少額投資非課税制度)についても説明されました。
3つ目のテーマ【借りる】では、「知らないと怖い借りるのルール」と題して、ローンとクレジットについての基本を講義。安部は普段、ほとんど現金を使わず、支払いはすべてクレジットカードだそうで、「月末に明細を見てゾッとしたことがあります(笑)」と明かしました。

最後のテーマ【注意】では、「一瞬で失うお金の話」として、投資詐欺などの金融トラブルについて学習します。マルチ商法やキャッチセールスなどの勧誘を断るセリフをワークシートに記入して、実際に学生が演じることに。
おばたがマルチ商法の勧誘役として「簡単に高収入が得られる仕事があるんだけど、説明会に行かない?」と話しかけると、学生は「お金いっぱいあるんで大丈夫です」と即答。川口氏は「曖昧な態度をとるのではなく、このように勇気を持ってハッキリと断ることが重要です」と呼びかけました。
さらに、詐欺被害にあわないためのポイントとして、川口氏は「自分は引っかからないと思い込まないこと」や、「友人・知人からの誘いだったとしても注意が必要」と説明。すると、おばたが「実は以前、親戚が詐欺にあって数百万円とられてしまって……。真面目な人ほど騙されるのかと思って悲しくなりました」と自身の体験を語りました。
NMB48・安部がキャッチセールスをピシャリ!
第2部に登場した藤井は、自身の学生時代のお金との向き合い方について、「僕が学生のころは時給が700円とかの時代だったんですけど、バイトで貯めたお小遣いで映画を観に行ったり、雑誌を買ったりしてました」と振り返ります。
また、お金の使い方について藤井は、「僕は子どものころからお小遣いの範囲を超えて使ってしまってました。いまも毎月、すごい波がありますし、通帳もちゃんと見てなかったりするし……ひどいもんです」と明かしました。

そんななか、資産形成についての講義で、学生たちに「元本が確実に保証されて大きな利益が期待でき、必要なときにすぐに換金できる金融商品は存在する。○か×か」というクイズが出されると、ほとんどが×のジェスチャーをするなか、○を出す学生が……。
川口氏が「そんな金融商品は存在しないので、そういう商品を紹介してくれる人がいたら、それは詐欺だと思ってください」と説明すると、藤井は「あの子、心配やわぁ。○出してた子」と言いながら、「気をつけてね。詐欺やからね」と笑顔で語りかけていました。
続いて、キャッチセールスを断る場面を安部と藤井で演じることに。安部は「私、断るのが苦手で……」と自信なさそうです。
しかし、実際に藤井が「きれいなお肌ですね! 簡単なアンケートに協力してもらえませんか?」と勧誘すると、安部は「肌をほめるくらいで私と話せると思わないでください!」とピシャリ。「目も合わせてくれなかったもんね(笑)」と言う藤井に、安部は「(目を)合わせたら終わりなんで」と再度、ピシャリと言い放ちました。

さらに、藤井が「学生さんにも断り方を聞いてみたい」と、先ほどの「○を出した学生」に同じシチュエーションで答えを聞くことに。学生が「すみません、時間ないんで。でも、『お肌きれい』はありがとうございます」と返すと、藤井は「なんて育ちのいい子なんでしょう! お礼言ってましたよ」と話して笑いを誘いました。
「お金に関して妻も本当に無知で…」
イベント終了後、安部は「大学生のみなさんがしっかりしていて、自分もちゃんとしないとなと刺激を受けつつ、学ぶこともたくさんあって充実した時間でした」と語ると、「この夏NMB48を卒業するので、収入的にも不安なところはあるんですけど、闇バイトだけには気をつけようと思いました」とコメントしました。
おばたは「僕は本当にお金に関して無知すぎて。でも、実は妻も本当に無知なんですよ。なので、今度は妻と一緒に神奈川大学に来て、お金について学びたいなと思いました」と意欲を見せます。

一方、藤井はこの日の講義をこう振り返りました。
「神奈川大学の学生さんに積極的にご参加いただいたのが嬉しかったです。僕は親世代なので、もっと知っとかないとなと思いました。『貯めときゃいいんだろ』『銀行に預けとけばいい』みたいな育ちだったので、時代も変わってますから、自分で勉強しないといけないなって改めて思いました」
受講した学生たちだけでなく、参加した芸人たちにも気づきや学びのある授業になったようです。

