1993年に『おんなの祭り』でデビューし、NHK紅白歌合戦に2回出場。そして2019年には第61回日本レコード大賞で最優秀歌唱賞を受賞した実力派演歌歌手、市川由紀乃。そんな一見、お笑いからは縁遠そうな市川が、1月5日(水)に大阪・なんばグランド花月で開かれた吉本新喜劇の公演にサプライズ出演しました!
実はこのコラボレーション、2月5日(土)〜14日(月)に大阪新歌舞伎座で開催される市川が座長の特別公演に、新喜劇の川畑泰史、浅香あき恵、吉田裕が出演することから実現したもの。「新喜劇が大好き」という市川は、勢いのあるボケ、さらには自慢ののども披露。客席を大いに沸かせただけでなく、しっかりと新歌舞伎座での特別公演をPRしていきました。
着物に新喜劇グッズをフル装備!
市川が出演したのは、すっちーと川畑泰史の2座長が揃い踏みする新喜劇「すち子の、失われたパスワード」。物語の中盤、花屋に買い物にやって来た本人役で舞台に登場すると、市川の大ファンだという喫茶店のママ(浅香)の悲鳴を聞いて「昼休みのサイレンかと思いました」と舞台からハケようとするなど、初っぱなからノリノリ。「新喜劇、大好きなんです」との言葉通り、着物に「すち子のねぶり飴」や「ドリルすんのかい! せんのかい!」扇子、Mr.オクレのお面を取り付けるなど新喜劇グッズの“フル装備”で出演者を驚かせます。
「せっかくやからお歌のほうを……ひと節だけでも」とすっちーにお願いされると、「ひと節!」とだけ言うボケを炸裂させながら、その後、持ち歌の『命咲かせて』で見事な歌声を披露。さらに、ポスターを手に「なんばグランド花月の後には大阪新歌舞伎座へ!」とPRもしっかりこなしました。
川畑からは「実は、市川さんとデュエット曲を出させていただくことになりました」と仰天発表も! 最後は「では、また!」と桑原和男のギャグにビートたけしのコマネチ風ポーズを交えて挨拶、座員たちをズッコケさせて退場し、会場は大きな拍手に包まれました。
前夜は眠れず「お腹痛かった」
終演後、囲み会見に登場した市川は「大好きな新喜劇で、皆さんと同じ舞台に立たせていただき、温度感、肌感を間近で感じられて感激でした」とニッコリ。前日の夜は眠れず、当日も「ずっとお腹が痛かった」そうですが、浅香は「ホントに? でも、堂々としてましたよ」とその舞台度胸に感心しきり。観客のあたたかさにも助けられたと言い、「マスクをされていても皆さんの笑顔を感じることができました。やっぱり笑うことって素敵だなと思いました」とうれしそうに振り返りました。
舞台で発表された川畑とのデュエット曲は、2月2日(水)発売の『都わすれ(由紀乃の夢盤)』に収録される『運命と呼ばせて』。すでにレコーディングは終わっており、市川の歌声を間近で聴いた川畑は「うますぎるんですよ。決してナメてたわけやないんですけど、思ってた100倍うまかった」と絶賛します。
録音された歌を聴いたときは、「市川さんのディナーショーかなんかで、抽選で当たったおっさんが横で歌わせてもらってるような」レベルの差を感じたという川畑。もっとも、市川からは「お芝居のときの声とまた違って、甘く優しい、問いかけるような声。一緒に歌って声が重なる瞬間、ドキッとしました」と高評価で、川畑は大照れしていました。
歌詞は大阪で出会った男と女の恋物語で、川畑が「恋に疲れた女性と遊び慣れた男が……」と説明を始めると、すぐさま浅香から「あかん、あかん! 全然やん!」とキャラとのミスマッチにダメ出しも!? とはいえ、カラオケにもぴったりの曲で、目標はズバリ「紅白出場です!」(川畑)との宣言も飛び出しました。
次は場所を変えて新歌舞伎座での共演となりますが、川畑は早くもやる気十分。
「よそ(吉本以外)の舞台に出るのは初めて。新喜劇の劇中は、吉田くんのこともあき恵さんのこともあんまりアテにしてないんですけど、今回は助かりました。すごく心強い。何にもわからへん状態からのスタートなんで、逆に不安もあんまりなく、いまは楽しみしかない!」
同じく外部の舞台出演はほぼ初めてという浅香も「いろんな新しいことを吸収して帰りたい」と期待に満ちた様子で、吉田は「新歌舞伎座という歴史ある舞台で、市川由紀乃さんと“乳首ドリル”ができるのかどうかが、いちばんの楽しみ」と笑わせていました。
公演概要
市川由紀乃特別公演
2022年2月5日(土)~14日(月)上演
会場:大阪新歌舞伎座(大阪市天王寺区上本町6丁目5番13号)
出演: 市川由紀乃、川畑泰史(吉本新喜劇)、吉田裕(吉本新喜劇)、浅香あきえ(吉本新喜劇)、江口直彌 ほか
料金:1階席 12,000円 2階席 6,000円 3階席 3,000円 特別席(2階最前列) 14,000円
新歌舞伎座テレホン予約センター TEL 06-7730-2222(10時~16時/休業日あり)
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