『キングオブコント』や『M-1グランプリ』の決勝進出歴を持ち、ドラマや舞台での役者経験も豊富な男性ブランコ・浦井のりひろによる一人舞台が約4年ぶりに帰ってきます! 舞台『浦井が一人』が11月4日(水)、5日(木)の2日間にわたり、東京・なかのZERO小ホールで上演されます。FANYマガジンでは本番を控えた浦井への直撃インタビューを実施。今回の舞台にかける意気込みや見どころ、公演翌日に開催予定のファンクラブイベントに至るまで、浦井が“低音ボイス”でたっぷりと語ってくれました。

「いびつさをズバッと見抜かれた」台本
――今回、約4年ぶりとなる『浦井が一人』の開催を決めた理由を聞かせてください。
2022年の公演を最後に間が空いてしまったのは、男性ブランコとして少しずつお仕事をいただけるようになって、なかなか十分な時間がとれなくなったからなんです。
だけど、去年、一昨年から、僕たちの作家についてくれているワクサカ(ソウヘイ)さんや、大澤(紀佳)さんが「ぼちぼちどうですか?」と声をかけてくれるようになって、今年は、ちょうど相方(平井まさあき)が年末にかけて舞台(『water』)に出演することもあり、「やってみたいですね」とお返事しました。
――脚本には、毎回さまざまなクリエイターの方が参加していますが、どのように選んでいるんですか?
僕がこの方にお願いしたいというときもありますし、ワクサカさん、大澤さんや、以前はムゲンダイ(ヨシモト∞ホール・2025年3月閉館)の作家さんから提案してもらったこともあります。

――今回、ダ・ヴィンチ・恐山さんに脚本提供をお願いした理由はなんですか?
僕が『オモコロ』(ダ・ヴィンチ・恐山が編集・ライターとして参加するウェブメディア)のファンで、ワクサカさんがダ・ヴィンチさんとお友だちだったんです。脚本を書く仕事もされているというので、それなら、ぜひお願いしたいなと思いました。
――ダ・ヴィンチさんには、脚本について何かオーダーしましたか?
いや、「何でも大丈夫です」という感じでお任せしました。「僕がやって楽しくなるものであればOKです」と。
――ダ・ヴィンチさんの脚本を読んだときの感想を聞かせてください?
めちゃくちゃ面白かったです。僕の中のヘンなところというか、いびつさをズバッと見抜かれたなって思いました(笑)。
――今回の『浦井が一人』は、どのような構成を予定していますか?
2本の一人芝居と、5分程度のピンネタを2本くらいやろうと思っていて、一人芝居の1本をダ・ヴィンチさんにお願いし、1本は僕がつくります。
――浦井さんが鞭を手に、サーカス団の団長のような人物に扮したキービジュアルが印象的ですが、これは内容のヒントになるのでしょうか。
あ、これはまったくならないです(笑)。
――そうなんですね(笑)。なぜ、このビジュアルに?
「何か目を引くビジュアルを作りたいよね」というところから始まって、何度も打ち合わせを重ねるうちに、なぜかこの格好にたどり着いていて……(笑)。サーカスの団長のような、映画『グレイテスト・ショーマン』のようなイメージですかね。

「毎回、新鮮な気持ちで臨みたいなと」
――男性ブランコのネタづくりは平井さんが担当しているので、浦井さんが書く作品を見られるのも『浦井が一人』の醍醐味かと思います。脚本づくりはどのようにしているのでしょうか。
普段、ネタづくりをしていないので、本当に大変というか、我ながら思いつかなさがスゴいなと(笑)。4年前にやったときも、2本はお願いして、1本は自分で書いたんですけど、そのときは自分という“仁(にん)”というか、スタンスというか、“浦井のりひろ”自身をテーマにしたんです。
だから、“あらゆる職業の制服が馴染んでしまう”とか、自分にまつわることを材料にできたんですけど、今回はそこを離れてゼロからつくってみようとチャレンジしたら……まぁ、出てこないですね。
創作の筋力が本当にないんです。やっぱり、書ける人って本当にスゴい。なので、結局は“浦井のりひろ”に戻ってネタを練っていきました。
――男性ブランコで披露するネタと、いちばん大きく異なる部分はどこですか?
とくに単独ライブとかだと、平井が書く脚本には、人の“優しさ”みたいなものがベースにあるんですよね。でも、僕が書くものには、そういうところはあまりないかもしれない(笑)。そこは人間性の違いというか、僕の“人を信じているのか、いないのか……”みたいなところが出るかなと。
それと、今回のダ・ヴィンチさんの脚本もそうですけど、平井が書く男性ブランコのネタでは絶対に出てこないような言葉づかいや展開が、『浦井が一人』の面白さですよね。
他の方に書いてもらうと、なんか……、あの……、エッチな展開とかが、ほぼ毎回入ってくるんですよ。男性ブランコのネタでは絶対にないから、面白いんじゃないかって入れてくださっていると思うんですけど。なんか、毎回ちょっと下ネタみたいなのを言ってますね。

――気鋭のクリエイターたちが、みんな浦井さんにエッチなことを言わせたいと(笑)。
ギャップを面白がってくれているみたいです。
――本番が近づいていますね。
もうすぐなんですよ……もう、ヤバい……。
――しかも、今回は初の2回公演です。
そうなんです。前回までは1回きりだったんですが、2回やることで変わること、見えてくるものがあるのかなと思ったんですよね。
毎公演、無理し過ぎない範囲でイベントの枠組を広げたいなと思って、ちょっとだけ新たなチャレンジを入れているんです。そもそも、『浦井が一人』の初回は落語だったんですよ。それが、次の公演では、3人の方に脚本をお願いして、一人芝居にチャレンジして、さらにその次の公演では、自分で1本書いてみて、さらに、今回は公演を2回。段階の踏み方はちょっとずつですが、新しいことに挑戦しています。毎回、新鮮な気持ちで臨みたいなと。
「バタバタしているところを見届けに来てください」
――今回の見どころを教えてください。
一度は自分から離れてみようと思ったものの、結局は戻ってきて、結果、とても身近な話になりました。コンビのPodcast(『男性ブランコのおしゃべりマレット』)を聴いてくれている方なんかは、「あのときに思いついたんだな」ってわかると思うので(笑)、より楽しんでいただけると思います。ハッキリとわかりやすいところからテーマを持ってきたな、と。
――今回はピンネタもするんですね。
シンプルな一人コントをやろうと思っています。今後、何かあったときのため、一人で舞台に立つことになったときの備えというか、すっごく現実的な理由です(笑)。順番としては、公演の最初にやります。もう、どうなるかわからないので……最初に……。

――公演翌日には、同じ会場で、今年発足した男性ブランコのファンクラブの初イベント『パーパー・パープル・ニーニ・ニードル』が開催されます。
こちらは、ファンクラブにわざわざ入ってくださった方への恩返しができたらいいなと、今後、ファンクラブでも出さないような昔の懐かしい映像を皆さんに見てもらったりとかを考えています。
あとは、平井が考えた本当にワケがわからないコーナーとか、ファンクラブに入ってくださっている方じゃないと許してもらえないような企画、それから、ちょっとしたプレゼントも用意しています。
だから、日ごろから応援してくれている方には嬉しく、そしてギリギリ許せるイベントになると思います(笑)。『浦井が一人』が“無事成功”したあとに、僕も思いきり楽しみたいと思っています。
――最後にファンの人たちにメッセージをお願いします。
僕にできることを、すべてこのライブに詰め込もうと思っていますので、よろしければ、1人でバタバタしているところを見届けに来てください。絶対に楽しませます!
公演概要
『浦井が一人』
日時:
11月4日(水)開場 18:00 開演 19:00
11月5日(木)開場 13:00 開演 14:00
会場:なかのZERO 小ホール(東京都中野区中野2丁目9−7)
料金:前売5,000円/当日5,500円
FANYチケット:https://ticket.fany.lol/
