“日本一のコント師”を決める『求人ボックス presents キングオブコント2026』(TBS系)。今年は、トリオ時代に決勝を経験し、コンビとなって帰ってきたジェラードン(アタック西本、かみちぃ)が王者の称号をつかみました。

大会から一夜明けた10月18日(日)、激闘を終えた彼らは今何を思うのか――。朝から番組に出演し、多くの取材を受ける2人に話を聞きました。
賞レース王者のアドバイスを“盗み聞き”!?
大会終了後は『情報7daysニュースキャスター』、『キングオブコント2026 生・大反省会』、翌朝にも『サンデー・ジャポン』に出演し、多忙を極めたジェラードン。しかし、かみちぃはまだ優勝の実感がないと言います。
「LINEもちゃんと返せていないし、検索したら止まらなくなるのでエゴサーチもできていないんですけど、さっき夜中に投稿したInstagramを見たらコメントが800件ほどきていて……ようやく『優勝したんだ』と実感しました。でも、まだフワフワしています」

「ずっと押し殺していたのもあって、今になってエモさが出てきている」と語ったのは西本。『THE SECOND~漫才トーナメント~2024』王者のガクテンソク・奥田修二が、かつて『THE SECOND2026』決勝に挑むトット・桑原雅人(後の王者)に「エモくなってしまうと普段通りのパフォーマンスなんて絶対にできない。自分が主人公だったらもっと早く売れているから、『自分たちは主人公ではない』と言い聞かせたら優勝できた」と話しているのを“盗み聞き”したと告白。
「それ、いいなと思って、決勝までの1か月半、絶対にエモくならないようにしていたんです。僕、7年間タバコを吸っていなかったんですけど、昨日タバコを買って吸ったんですよ。『めっちゃ気持ちいいな』と思いながらエゴサして……そこからエモさがブワーッときました」と振り返りました。
名作コント誕生秘話を告白!
2021年、トリオ時代に決勝の舞台に立ったジェラードン。ファイナリストの経験があることは、彼らにとっても大きかったようで、かみちぃは「2021年は『全員優勝できるじゃん』と思ったくらいみんな爆笑だったんですよ。そこで、その場の雰囲気や順番もあるから、決勝自体は運だなと思ったんです。それを感じていたからこそ、今回『決勝は運だな』と開き直れたのはデカかった」と振り返ります。
スタジオの雰囲気、スタッフの多さなどを初めて体感すると、雰囲気にのまれてしまい「緊張の材料になる」というのは西本。「でも今回は『前はこんなんだったな』と思いながら消化できたので良かった」と経験者ならではの強みを明かしました。
彼らが1本目に披露したのは「酔っ払い」のコントです。もともとYouTubeで披露したものですが、西本の提案をきっかけとして本気の勝負ネタへとブラッシュアップされました。
西本が「『ツッコミなしでやってみたいね』という話が出ていたんで、そのネタならできるんじゃないかなと思いました」と提案の理由を語れば、かみちぃも「(ネタ中に舞台で)1人になるときに、ちゃんと説明さえ入れられればいけると思いました」と制作の経緯を明かします。

2本目の「マジックバー」で西本が演じたキャラクターは、別のコントから転生したものだと明かす一幕も。
「もともと『女子プロレスラー』というネタがあったんですけど、とにかくスベり続けていたんですよ。前年の準決勝2日前にルミネtheよしもとの寄席でそのネタをやったとき、ウケなさすぎて、西本がいつもの1.5倍激しく動いたら肉離れをやっちゃって……準決勝に出られなくなっちゃったんです。ただ、女子プロレスラーの見た目が面白かったので『これは残したい!』と思い、そこからなぜか『マジックバー』のネタができました」(かみちぃ)
ビジュアルは、マジシャン用にカスタマイズ。襟足の長さはそのままに、口元は血だらけだったものをヒゲで真っ黒にし、頭に巻いていた包帯をバンダナに変更。さらに当初は荒々しい口調でしたが、かみちぃのアドバイスで現在の話し方に変えるなど、紆余曲折を経て完成したそう。
また、キラーフレーズ「今君は何を思う?」は、ネタを作っている最中にできたものとのこと。かみちぃは「あのキャラを西本が仕上げてくれたんですが、ネタ合わせの最中、マジックをやった後に適当に動いて喋り出したんです。それが『わけが分からなくて面白い』となり、これは残そうという話になりました」と、名セリフが生まれた瞬間を打ち明けました。
ジェラードンが危惧していた審査員の評価
彼らが審査で気にしていたのは、自分たちとは芸風が真逆だという東京03・飯塚悟志と、前回の大会で評価が低かったかまいたち・山内健司の点数でした。
西本は「決勝進出が決まってから、飯塚さんのことはひとときも忘れませんでした」とその想いを吐露。「飯塚さんに関しては、たとえウケても審査は別、という方だと思っていて……。飯塚さんと僕らって真逆の存在だから、その点がどうなるんだろうと思っていました」と不安を抱えていたと言います。

しかし、ふたを開けてみれば、飯塚は1本目のネタを95点と高評価。「山内さんが98点を出してくれて、そっちにテンションが上がるはずなのに、飯塚さんのことを考えすぎていたので、『飯塚さん!』と興奮してしまいました。山内さんの点数は『ちょっと待てよ。98点をつけてくださった!』と、あとからジワジワきましたね」と当時の思いを語ります。そんな山内の審査についてかみちぃは「やっぱり山内さんの(前回出場時の)90点は引っかかっていたので、“刺さったんだな”と思ってすごくうれしかったです」と胸をなでおろしました。
長澤まさみとコント番組で共演熱望!?
日本一のコント師となった彼らの今後の活躍も気になるところ。目標について質問が投げかけられると西本は、2人ともユニットコント番組に憧れ、芸人を志したため「コント番組に出たいです」とその夢を語ります。共演したいメンバーを聞かれた際には「長澤まさみさん」と回答して笑いを誘いつつ「レインボーやGAGさんと一緒にやりたいです」と語る西本。かみちぃは「キャラコントをやりたいので、キャラクターが強い人がいいですね」とネルソンズを指名しました。
そんなかみちぃは、優勝したことで今後の単独ライブに希望を見出します。
「ずっとキングオブコントに向けて勝負ネタを作り続けてきたんで、賞レースを卒業して、ここからどんなネタができるのか今から楽しみです」

今回のファイナリストを含むコント師が集うライブ『キングオブコント2026LIVE』の開催が、2027年1月6日(水)に東京・LINE CUBE SHIBUYA、1月29日(金)に福岡市民ホール 大ホール、そして2月6日(土)に大阪・COOL JAPAN PARK OSAKA WWホールの3都市で開催決定! 新王者の傑作コントから、ファイナリストたちの幻のコントまで、珠玉のネタ披露はもちろん、このイベント限定のユニットコントも見られます。
このイベントについて、かみちぃはこう言いながら心配顔に。
「面白い方々と一緒に出られるのはうれしいんですけど、僕らが持っているネタでいちばん強いネタを2本とも出しちゃったので、だいぶクオリティが下がったものをお届けするかもしれない」
西本も「ちょっとガッカリさせちゃうかも」と笑わせつつ、「(マジックバーのネタをやるのであれば)もうバレているので、カウンターから出てくる見た目を毎回、変えようと思っています」と語っていました。
文・写真:浜瀬将樹
公演概要
『キングオブコント2026LIVE』
【東京会場】※2公演
日時:2027年1月6日(水)①開演 15:00/②開演 18:30
会場:LINE CUBE SHIBUYA(渋谷公会堂)
【福岡会場】※2公演
日時:2027年1月29日(金)①開演 15:00/②開演 18:30
会場:福岡市民ホール 大ホール
【大阪会場】※2公演
日時:2027年2月6日(土)①開演 14:00/②開演 17:30
会場:COOL JAPAN PARK OSAKA WWホール
詳細は「TBSチケット」「FANYチケット」で!
TBSチケット:https://tickets.tbs.co.jp/koc2026live/
FANYチケット:https://r.ticket.fany.lol/koc2026live
