秘境の地、沼津に劇場があるんです。GAG福井「沼津は今、戦国時代です。」【ぬまんづの沼津からの手紙vol.1】

ぬまんづの沼津からの手紙~こちらは楽しくやってます~

静岡県の沼津駅の南口からから徒歩1分。
目の前に見えるラクーンビル4Fにある「沼津ラクーンよしもと劇場」の
日常や舞台裏を静岡県住みます芸人のぬまんづがお届けします!

静岡県の沼津駅の南口からから徒歩1分。
目の前に見えるラクーンビル4Fにある「沼津ラク...

東京駅から新幹線に乗り約40分
三島駅でJR東海道線下りに乗り換えて1駅
“沼津駅”という駅がそこにあります。
沼津駅南口から徒歩1分、目の前に見えるラクーンビル4Fに「沼津ラクーンよしもと劇場」という吉本の劇場があります。
もうオープンして8年経ちました。
知っていましたか?
そして、、、来たことありますか?

出典: FANY マガジン
出典: FANY マガジン

どうも静岡県住みます芸人 ぬまんづの原いい日です!

今回から始まったこちらの連載では、沼津ラクーンよしもと劇場の実態と裏側に迫りつつ、ちょっとでも「沼津ラクーンよしもと劇場」に行ってみようかな!って人が増えてくれるような記事をたくさんお届けしていこうと思います。

今回は劇場についての特徴を色々とご紹介させていただきます!
「沼津ラクーンよしもと寄席」とはシンプルに東京大阪の人気芸人や実力派のネタを観られる公演です。
そういった顔となる公演はどの劇場にもあるんですが、沼津の寄席は一味違います。

特徴その1「オープニングがある!」

オープニングとしてMCの富士彦や、さこリッチが寄席公演でネタが始まる前から盛り上げます!

これがあるのとないのではまったく違うでしょう!
これはあるからいいとか、ない方がいいとかではなく、沼津はオープニングがあるからこそ沼津ならではのアットホームな空気感が生み出されていると思います。

特徴その2「中MC・エンディングで芸人のトークが聞ける」

これが沼津の最大の特徴で、ネタを終えた芸人たちが再度登場し、軽快なトークを繰り広げてくれます!

このトークはまさに沼津だけ!
最近あった話だったり、今まさに終わったばかりのネタのこと、東京でも大阪でもない沼津だからこそ話せる話など配信もないので、生でしか聞けないトークが盛りだくさん!

そしてなんと出番の芸人同士が普段は絡みのない芸人だったりもするので、神保町で活躍する若手とM-1チャンピオンだったり、関東関西で初めましての芸人がコラボしたりと、ここでしか聞けない話のオンパレードです!
(逆に普段から仲のいい芸人同士トークも最高なんですけどね!)

特徴その3「芸人に大人気のケータリング」

沼津は元々あまり出前の文化がなく、他の劇場のように空き時間もあまりないため、ケータリングを出してくださいます。

出典: FANY マガジン
出典: FANY マガジン

そして、これが何を生み出すかというと、“芸人同士の絆が深まる”ということです。

楽屋でも一緒にご飯などを食べることで、お互いの近況を知ったり、先輩後輩の距離感が近くなったりと吉本の一つの交流の場になっているんです!
(もちろん感染対策もバッチリ!)
ケータリングには“沼津の美味しいもの”も並ぶので、芸人によってはケータリングが美味しかったから、公演終わりに直接お店に行ってみました!という芸人も多く、そしてそれを見て、劇場に遊びに来てくれたお客様が聖地巡礼感覚でそのお店に行ってみる。
まさしく吉本×地域活性化の一役を買っているのがこのケータリングなんです。

芸人の裏側を知れる!
芸人同士が交流し、さらに面白くなる!
そして地域活性化の一部も担っている!
これが「沼津ラクーンよしもと寄席」の魅力なんです!

ということで、今回は沼津の兄弟劇場「大宮ラクーンよしもと劇場」の大宮セブンのメンバーでもある「GAG 福井」さんに沼津の印象を聞きました!
インタビュアーは相方 ぬまんづのうえたけ君です。

出典: FANY マガジン
出典: FANY マガジン

沼津はグルメとお笑いのセットで!

うえたけ:まずは沼津の劇場の印象を教えてください!

福井:沼津も大宮と一緒で「創設期」「変革期」そして今の「戦国期」と雰囲気が変わっていって、僕が思うに”今”が一番ベスト。色々なことを積み重ねて、沼津は今が一番大きな山になっている。

うえたけ:戦国期!? それはどんなところで感じますか?

福井:たとえば、この前(8月7日・8日)にぬまんづが大宮遠征したじゃないですか。こういうことって8年で初めてじゃないですか。こういうのも沼津の劇場や沼津の芸人が住みますとしてだけじゃなく評価されているっていうことの一つだと思います。

うえたけ:本当にありがたいです。

福井:今日ね、舞台上でぬまんづ原くんのマスク取った顔を久しぶりにみたんだけど、「三国志の関羽」くらいヒゲ伸ばしてたよね。

うえたけ:そこまでじゃないですけど(笑)

福井:関羽になったってことは、三国志でいえば大将軍。ぬまんづはこのお笑い戦国時代の沼津という一国の大将軍になったんだなって思いました。

うえたけ:どこ見て思ってるんですか(笑)。それでいうと、「沼津と大宮の違い」ってあったりするんですか?

福井:やっぱり沼津はケータリングが充実してる。舞台という戦を戦ってください!という意気込みを感じます。

うえたけ:たしかに沼津はホスピタリティを大切にしてるかもしれません。

福井:大宮もアットホームではあるけど、沼津はアットホーム感やホスピタリティでは群を抜いてる。

うえたけ:お客さんにも違いとかありますか?

福井:良い意味でピュアなお客さんが多い感じがしますね。ストレートにお笑いを楽しみに来てくださってる。フラットというか、「賞レース」のネタをやらせてもらった時の反応が一番参考になる気がする。たとえばうえたけくんのギャグ「沼津サイコー」も、言ったら自己紹介だからウケないのが普通でしょ。

うえたけ:そうですね、笑いというか拍手だったり一緒にやってくれる人がいたりしますね。

福井:あれ、大宮でやったら、大宮ラクーンビル揺れるくらいウケるよ。

うえたけ:そんなことないですよ(笑)ってかそんなことなかったですし(笑)。

福井:そういう意味でもうえたけくんは大宮に向いてると思うんです。ここからはうえたけ氏が闇に葬らなければ、原君のジャーナリスト精神で記事にしてほしいんだけど。

うえたけ:なんですか? 闇に葬ったりしないですよ!(笑)

福井:このうえたけ氏という人は今真摯にインタビューしてくれてるけど、人間としては“その性格だけで地獄に行くくらい捻くれてる”

うえたけ:やめて下さいよ!(笑) そんなことないでしょ!(笑)

福井:悪いことしなくても、性格だけで地獄に行ける。うえたけくんの“決めつけあるある”ちょっともらってもいいですか?

うえたけ:わかりました。“おじいちゃんの誕生日会、誰も求めてない”

福井:ひどいでしょ?

うえたけ:“本人すら”

福井:こういうブラックユーモアを数多く持ってるんですよ。ちょっと他のももらっていいですか?

うえたけ:“カシオレ飲む男、学がない”

福井:ひどすぎません? これね、酷すぎるんですよ(笑)。こういうあるあるを沼津のピュアなお客さんの前で永遠とピンネタでやるんですよ。そういう点でもうえたけくんは“大宮向き”なんですよ。

うえたけ:やめてください!(笑)

福井:原くん、必ず記事にしてください。

うえたけ:もう話を戻しますよ! 劇場以外に沼津でオススメの場所はありますか?

福井:それはやっぱり「とりう」さんでしょ。

うえたけ:劇場の目の前にある釜飯屋さんですね。

福井:からあげとかとり天とかもめっちゃうまいんだけど、僕のオススメは「緑葉 あじ彩丼」。

うえたけ:鯵の漬けの丼ですね!

福井:その鯵の漬けの丼だけでも大満足なのに、小鉢で鯵の握り寿司が2貫ついてくるのも良い。

うえたけ:たしかについてきますね(笑)

福井:あとは近くのやば珈琲のナポリタンですかね。

うえたけ:色々行ってくださってるんですね!

福井:他にも行ってみたいんだけど、合間の時間とかを考えるとやっぱりとりうさんになるね。

うえたけ:ありがとうございます。

福井:「ありがとうございます」って、もうとりうさん側のコメントしてるやん。

うえたけ:確かに(笑)。いつもお一人で行かれるんですか?

福井:囲碁将棋の根建さんとか、あとは生意気な後輩。

うえたけ:生意気な後輩?

福井:ああ、コマンダンテの石井くんね。

うえたけ:最後に「沼津に行ってみようかな?」と思ってるお客様に一言。

福井:僕のオススメは「グルメのついでにお笑い」。もちろんお笑いメインで来てもらってもいいんだけど、沼津はグルメが栄えてるから、美味しいもの食べて、お腹いっぱいになったから「ちょっとお笑いでも見る?」みたいな感覚で来てもらって、ひとしきり笑ってから、またグルメに繰り出す。みたいなのが僕の個人的なオススメかな。

うえたけ:それは僕ら住みます芸人としても理想の劇場のありかたでもあるかもしれないです。

福井:お笑いとグルメがセットではあってほしいんだけど、グルメ側がメインでも良いと思う。

うえたけ:本当にそうですね。

福井:うちの両親もその方法で沼津を楽しんでました。

うえたけ:福井さんのご両親公認の楽しみ方だったんですね(笑)。

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