熊田曜子、杉浦太陽らがコメディ・ホラーに挑戦! 『怪奇タクシー 風の夜道に気をつけろ! 』上映&舞台挨拶

10月15日(土)・16日(日)の2日間にわたり、京都市内各所で開催されている「京都国際映画祭2022」。

出典: FANY マガジン
Ⓒ2022「怪奇タクシー」製作委員会

16日(日)、よしもと衹園花月では、「京まちなか映画祭」推薦作品の『怪奇タクシー 風の夜道に気をつけろ!』が上映され、終映後の舞台挨拶に熊田曜子、杉浦太陽、なんしぃ、暁月ななみ、夏目大一朗監督、そしてストーリーテラーとして物語を盛り上げたキャラクター・怪木焚郎が登壇しました。

巨匠・水木しげるのもとで修業を積み、1994年のデビュー以来、妖怪マンガを中心に描き続けてきた漫画家・森野達弥の『怪奇タクシー』を実写映画化した本作。原作に収録された「顔のない免許証」「やせる車」に、映画オリジナルストーリーとなる「二口女」を加えた、おもしろくてゾクッと怖い痛快コメディ・ホラーとなっています。豪華キャストも話題を呼び、舞台挨拶に登壇した俳優陣以外にも、アインシュタイン・稲田直樹や安田大サーカス・団長安田、黒谷友香、山田邦子、ダイアモンド☆ユカイら、バラエティー豊かな俳優たちが顔を揃えました。

9歳の娘がズバリ「性格の悪い役なの? 」

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MCの木尾モデルが熊田、杉浦らを呼び込むと、舞台上は一気に華やかな雰囲気に。

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「やせる車」で悪女を演じた熊田は、「(なんしぃ、暁月が演じる)主人公とは友人関係なんですけど、ちょっとゆがんだ感情を持っている。台本をいただいてセリフを話すという機会があまりなかったので、お話をいただいた時はうれしい反面、緊張もしましたが、(台本を)読んでみたらすごい意地悪な役で…」と、当初は戸惑いも感じた様子。セリフの練習は9歳の長女が付き合ってくれたそうですが、「『これ、性格の悪い役なの?』と言われちゃって。腑に落ちない感じでセリフ合わせをしてくれました(笑)」。また、ラストシーンの演技は緊張の連続で、「NGを出したら、いろんな方に迷惑がかかる。一発勝負と思って思い切りやりました」とも。特殊メイクについても「顔を石膏で固めたんですけど、『あー』と口を開けたまま30分待つのが大変でした」と裏話を明かしてくれました。

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熊田に意地悪をされる役のなんしぃは、「台本を読んだら、(熊田演じる役の)性格が悪すぎて自然と嫌いになれた(笑)」とニッコリ。ところが、真冬の撮影にも関わらずキャミソールワンピースの衣装を着て震えていると、熊田が「大丈夫? カイロあるよ」とやさしく気づかってくれたため、一気に「好き! 」と気持ちが変化してしまったんだとか。最終的には「この衣装を選んだのは監督だ」と思うことで自然と憎しみが生まれ、「いい演技ができました」と笑わせました。

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なんしぃとともに、2人で1役を演じたのが暁月。「最初に、なんしぃさんとすごく打ち合わせして。当時、私は髪が短かくて、なんしぃさんが長かったんですが、なんしぃさんに切ってもらって……それぐらい息を合わせて乗り切りました」と振り返りました。

杉浦、若々しすぎて父親に見えず!? 

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一方、「二口女」で怪しい一家の父親に扮した杉浦は、「猟奇的な役は初めてでしたが、おもしろいなと感じた」と手ごたえを語ります。一番苦労したのは衣装合わせで、杉浦のサイズに合わせたものが用意されたものの、撮影開始までに体を鍛えすぎたのか、「大胸筋が邪魔して」入らないというハプニングがあったそう。若々しいルックスゆえ父親に見えないことも大変で、「老けさせることが一番の役作りだった」と話しました。

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ちなみに熊田と杉浦は、2004年に映画『ベストフレンド』で恋人役を演じたことが。2人が「まさか、こんな形でお会いできるとは」(熊田)、「お久しぶりです」(杉浦)と旧交を温めるひと幕もありました。

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「大変だったシーンは?」と聞かれた夏目監督は、「最後、熊田さんがいろんな食べ物を口に入れるシーンがあって、『熊田さんにこれをやらせていいのか? 』と。でも、熊田さんは『いくらでもいくよ』という感じでやってくださった。あと、杉浦さんは、僕が止めないと、どんどん怖い感じ、サイコな感じにやりすぎるので、ずっと『抑えましょう、抑えましょう』と言っていました」。俳優陣からは、ダイアモンド☆ユカイさんの“いきなり東北弁でしゃべる”不思議な役作りや団長安田の本気芝居、山田邦子の贅沢すぎる使い方など、印象に残ったエピソードもたっぷりと語られました。

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最後は熊田が「映画はもちろん、原作になっているマンガもぜひ楽しんでいただけたら」とアピールしたほか、エンドロールで流れる主題歌を歌っている暁月は「もう一度、歌を聴きながら記憶に残ったシーンを振り返って」とメッセージも。

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夏目監督は「東京での上映は終わったが、今後も全国で見られるように頑張っていきますので、よろしくお願いします」と呼びかけていました。

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