マンゲキの人気イベントはこうやって作られる!「YCA学院説明会 イベントプロデュース概論」

2022年12月16日(土)、大阪・難波のよしもとクリエイティブアカデミーで「YCA学院説明会」が行われました。今回は現役芸人が講師となって登場。イベントプロデュース概論をテーマに講義を行いました。

人気芸人が伝える現場の声

出典: FANY マガジン
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説明会当日、教室の生徒、見学者の前に現れたのは、よしもと漫才劇場でユニークな公演をプロデュースしているヒューマン中村、シゲカズです、kento fukayaの3人。MCを務めるkentoは、「ゆるい感じでいきましょう」と呼びかけ、ヒューマンも「率先して笑いは取りに行きません」といきなり宣言して笑わせます。

続いて、参加者へ将来どこを目指しているのかを聞いたあと、これまでどんな公演をしてきたかを説明。シゲカズは漫才劇場などでこれまでやってきた企画を紹介し、1ヶ月に6〜8回のイベントを打っていると話すと、2人から異常やん!とツッコミも。ヒューマンは2ヶ月に1回「ヒューマン中村アワー」を開催していること、kentoはアイドルを作るなど「変なことをやってる人」と自らをアピールしました。

出典: FANY マガジン
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続いて企画の考え方についてのトークでは、「そいつが一番おもしろくなる方法を考える、人(演者)から考える方が多い」とシゲカズ。ヒューマンは「完全に企画から考える、誰がやっても(おもしろい)、芸人じゃなくても楽しめるような企画というのを考えてやっている」と話し、そうなると演者がおもしろくしてくれるので、結果めちゃくちゃおもしろい公演になるとのこと。「でもダメなら企画のせいなので、そこの責任感は常に持っておかないとダメだと考えている」、さらに「作家を目指しているなら、盛り上がらなかったら全部自分のせいやと思ってください」と会場へ訴えました。kentoは会話の悪ノリから企画が生まれると話し、人気企画「非TikToker」が生まれた経緯を明かすと、身内ネタからどうやって広げるかが大切と話しました。

作家志望なら動画編集のスキルは必須!

出典: FANY マガジン
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ここで会場から質問を募ります。「企画力を伸ばすにあたって、どんなことをすればいいか」という質問に、ヒューマンは「アイデアを活かすためには引き出しを増やすこと、お笑い以外にも映画を見たり、YouTubeも芸人さん以外も見てみること、関係ないと思うことが重要だったりする」とアドバイスを送りました。

「どういう作家とやりたいか」という質問では、「よく笑ってくれる人」とヒューマンが答えると、kentoも「舞台以外ではすべりたくないから」と同意。そして「自分が舞台に出たときにどうなるかは考えた方がいい」と話し、実際の舞台でもなんだこのコーナーは?と思うことがあるけど、それはきっと(作家が)想像してないからと説明。シゲカズは、技術的なことでいうとちゃんとニュアンスを汲み取ってくれること、芸人の感覚で汲み取ってくれる人はやっぱり貴重と話しました。

それからも、イベントのポスターについて、企画を思いつくタイミング、芸人視点からのYouTuber的編集についてなどの質問に答えていくなか、3人が口をそろえたのが「作家志望なら動画編集の基礎は絶対ほしい」ということ。動画編集ができれば武器になると話したほか、フライヤーやポスターなども作れる人は少ないので、それができれば仕事が増えるとアドバイスを送りました。そして「新しいことをしようとしている意欲は台本に出る」とも。少しでもブラッシュアップさせていかないと、結局仕事が無くなっていくと話しました。「これをやったら芸人に嫌われることは?」という質問には「作家が芸人をイジっても誰も喜んでいない」といった本音トークも飛び出します。

ラブおじさんメインの企画案も発表!

出典: FANY マガジン
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ここからは生徒の企画書を見ていくコーナー。生徒の考えた企画の資料が各自に渡されます。シゲカズが「ラブおじさんをメインにしたのがある!」と発見し、まずはその企画についてのトーク。キャラクターをより活かす濃厚なライブならネタはない方がいい、振り切ったほうがおもしろいなど、ここでも的確なアドバイスが行われます。

そして生徒たちが自身で考えた企画を説明すると「色がある」、「好きなものを落とし込んでいるのがいい」、「ありそうでなかった」、「いかに保険をかけて滑らないようにするか」など、プロデューサー目線で企画を評価する3人。それに加えて「(台本を見て)こういうボケしろがあるなと思う」、「ノリが生まれそうなのは芸人もワクワクする」、「演者がどうにかしないといけない無茶ぶり系は歓迎されない」など、演者としての意見も聞かせます。なかには「ヒューマン中村の自己肯定感向上委員会」といった企画案も。ヒューマンは「僕がというのではなく、すごいニッチ、めちゃくちゃ狭いピンポイントでいくというのは、ありかなと思う」とコメント。kentoも「否定してない、ほっこりライブなのでめちゃくちゃいいと思う」と評価していました。

考えることをやめるな!

出典: FANY マガジン
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そこからも企画に関するものだけではなく、支配人の立場からのものや今後の劇場はどうなっていくのかなど多彩な質問が飛び出します。3人も質問に答えつつ、大阪と東京の芸人の意識の違い、芸人の役割分担から考える企画内容、やめておいた方がいい企画など、幅広いジャンルでトークを展開しました。最後は企画を考えてくれた生徒たちに3人が感謝を伝え、「大事なのは考えるのをやめないこと」というシゲカズの発言をイジりつつ、講義は終了しました。

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