吉本新喜劇の座長・すっちーが人気キャラ“春雨すちの丞”として一座を率いる人気公演が3月17日（金）、18日（土）の両日、京都・よしもと祇園花月で行われました。題して「すちの丞一座春休み特別公演～春爛漫やる気満々、混沌と悶々～」。笑いあり、歌あり、ダンスありの舞台に、詰めかけた観客も大いに盛り上がりました。
本番前から笑いたっぷり
キャストはすっちー（春雨すちの丞）のほか、千葉公平（春雨ちばの介）、前田まみ（春雨おまみ・休演）、清水けんじ（大衆演劇を観に来たお客さん）、佑希梨奈（春雨梨奈）、森川隆士（春雨隆士）、タックルながい。（春雨タク丸）、松元政唯（春雨政唯）、多和田上人（春雨まさと）、佐藤美優（春雨おみゆ）、岡田直子（春雨お直）といった面々。17日には、ゲストとして吉田裕も参加しました。
前説には多和田と松元が登場し、第1部が「顔見世舞踏＆歌謡ショー」、第2部がお芝居となっていて、最後にはプレゼント抽選会が行われることを説明。さらにロビーで販売されているペンライトを購入した人に向けて、第2部で使うタイミングがあることも知らされます。
ここで、観客役の清水が「オレの席どこや〜？」とつぶやきながら客席へ登場。前説の2人とのミニコントが始まると、さっそく会場は笑いに包まれます。清水に用意されていた席は、なんと舞台のせり上がり。パイプ椅子にポツンと座ったその姿に会場は爆笑です。
清水けんじがパイプ椅子から次々とツッコミ
そしていよいよ「顔見世舞踏＆歌謡ショー」が始まります。ステージでは次々とダンス、歌が披露されていきますが、ツッコミどころ満載。パイプ椅子に座った清水が次々とツッコんでいきます。
歌の合間には、座員たちのプチ情報も披露。タク丸が北海道に半袖半パンで行った、まさとは頭で山芋がすれる、梨奈は堺のスナックで働いているなどなど……。
続いて第2部の芝居へ。すちの丞、ちばの介らが口上を始めますが、何をしゃべっているのかわからないすちの丞に会場は爆笑。「座長！」の掛け声も飛ぶなか、パイプ椅子に座った清水が「ちばの介！」と声を掛けると「うるさい！」と一喝されるシーンもありました。
一座のウラ話がポンポン飛び出すなか、スペシャルゲストの吉田裕が登場します。吉田は白スーツにサングラスという出で立ちで、いきなり笑いをゲット。おなじみの乳首ドリルでは、吉田がシャツを脱ぐだけで客席から大きな拍手が沸いて盛り上がりました。
『ローマの休日』のパクリ！？
お芝居の演目は新作「京都の休日」です。ストーリーは、放浪の旅をしているすちの丞とちばの介のもとに、突如現れた徳川家の娘＝姫。城から逃げ出したという姫を守りつつ、2人は旅を続けられるのか、そして姫の運命は……。
すちの丞はこの芝居について「先日、『ローマの休日』のDVDを見て、これは使えるなと思って」と堂々とパクリ宣言。清水にツッコまれると逆ギレし、ちばの介を使って退場させます。そしていよいよ幕が上がり、照明が入るとステージのど真ん中にパイプ椅子に座った清水が！？ しかし、清水はいないものとして舞台は進行していきます。
ボケ、コケ、ツッコミに、歌もプラスされた舞台に会場内は笑いが止まりません。そして突如、YouTubeですっちー＆吉田とコラボした産業用機器の製造・販売会社ビック・ツールの看板製品「月光ドリル」のPRが入る一幕も。
また、スペシャルゲストである吉田がセリフほぼゼロという扱いに爆笑が起きます。終盤にはペンライトが会場を彩り、公演は大盛り上がりで幕を下ろしました。
芝居のあとにはオリジナルカレンダーや寄せ書きなどが当たる大抽選会を実施。当選した席番を次々に読み上げると、会場は拍手に包まれました。そして、すちの丞が「これからも座員一同、イベントをどんどんやっていきたいと思ってますんで、応援よろしくお願いします」と呼びかけると、会場から拍手が。
最後は一座のテーマソングを全員で合唱し、公演後にはロビーで座員たちが観客をお見送りしました。
