入場料110円で全国1万2900人動員! 中田カウス「お客さまもお祭り気分で弾け方が違う」【お客様に感謝の日・NGK】

吉本興業の創業110周年を締めくくる「特別公演 お客様に感謝の日」が、4月1日(日)に大阪・なんばグランド花月(NGK)をはじめとする吉本が運営する全国13会場+1拠点で行われました。この日の特別入場料は、なんと「110円」! “笑いの殿堂”NGKでは人気コンビが集結してネタを披露したほか、中田カウスの「漫才のDENDO」や、この日のための特別な新喜劇など盛りだくさんな1日になりました。

出典: FANY マガジン
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カウスと見取り図がトーク

この日、全国の劇場では39公演が行われ356組644人の芸人が出演、計約1万2900人を動員しました。

NGKの1回目の公演では、メッセンジャー(あいはら、黒田有)、テンダラー(白川悟実、浜本広晃)、ミルクボーイ(駒場孝、内海崇)、桂かい枝、藤崎マーケット(田崎佑一、トキ)、天才ピアニスト(竹内知咲、ますみ)といった面々が、爆笑ネタで会場を沸かせます。

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「中田カウス 漫才のDENDO」では、見取り図(盛山晋太郎、リリー)が登場してカウスとトーク。盛山が「2日で24ステージということもある」とこぼすと、カウスから「吉本に不満は?」と直球の質問が! 盛山の慌てる様子に客席は笑いに包まれました。

その後も、見取り図のコンビ結成の経緯についてリリーからまさかの暴露があったり、カウスが盛山をイジリ倒したり……。さらにリリーの女性関係や、盛山のファンとのアクシデントなど、トークが弾みました。

出典: FANY マガジン
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「見取り図じゃなかったら…」

舞台後の囲み取材には中田カウス、ミルクボーイ、見取り図が参加しました。カウスは「(この日は)お客さまもお祭り気分で弾け方が違う」と話しながら、「(漫才のDENDOのゲストが)見取り図じゃなかったら、もっとウケてたんですけど」と笑わせます。

さらにカウスは、110周年イヤーだったこの1年を「全国いろんなところを回って愛されているという感触があった」と振り返ると、「お客さまあっての芸人、劇場であることを再認識した」と力を込めました。

一方、見取り図・盛山は「110周年をお客さまに感謝できる場にいられたのがうれしい」と感謝。ミルクボーイ・内海も「出させてもらえることがうれしい」と話し、駒場は「110周年イヤーは充実した1年で最高でした」と振り返りました。

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「150年、200年も来てもらえるように」

「お客様に感謝の日」ということで、これまでの観客にちなんだエピソードを聞かれると、カウスは「お客さまは絶えずやさしい」としみじみしながら劇場の客席の前に立つことの大切さを語ります。

また、見取り図・盛山が、大阪・東京以外の劇場にも遠征して観に来てくれる熱心なファンに感謝すると、リリーはうなずきつつ、「毎回、ロビーで1人ずつと握手してる」とひとボケ。

ミルクボーイ・内海は、2019年にM-1チャンピオンになった直後の凱旋ステージを振り返ります。大拍手と歓声で迎えてもらったものの、照れくささで「いつもそんなんちゃうやないか!」と悪態をついてしまったそうですが、「優勝してからはスクリーンにコンビ名が出るだけで拍手が起こるようになって、ほんまにありがたい」と話しました。

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最後にカウスは改めて、「120年、150年があるかわかりませんが、芸人・社員が緊張感を持って毎日送ることが大事なことなのかな」と日々の積み重ねの大切さを語ります。

「会社も芸人もお客さんのこと考えていれば、150年、200年も来てもらえると思う。改めてこの1年、いろんなことを勉強させてもらいました。(お客さんが求めているのは)“様式美”ではなく、“新しいもの”をということを再認識しました」

新旧座長が競演した豪華新喜劇も!

この日は特別版の吉本新喜劇も。座長のすっちーを始め、間寛平ゼネラルマネージャー(GM)、内場勝則、若井みどり、アキ、吉田裕、清水けんじ、鮫島幸恵、烏川耕一、青野敏行、Mr.オクレ、浅香あき恵、伊丹祐貴、咲方響、千葉公平、レイチェル、瀧見信行、佐藤美優といった人気座員たちが登場しました。

座長経験者から新座長、ベテランから若手までが集結した舞台は、おなじみのギャグやキレのある動き、テンポよく飛び出すネタの数々で客席を沸かせました。

出典: FANY マガジン
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アキ「毎日舞台があることが本当にありがたい」

舞台終了後の囲み取材には、寛平GM、すっちー、そして新座長となったアキと吉田が参加。110周年について寛平は「54年は(吉本で)生きてきました、それの倍」と言いながら、「吉本興業がなかったら餓死してます、ホンマに感謝」と笑顔を見せました。

一方、「舞台が365日あるというのは本当にありがたい。それをずっと噛み締めている」と言うアキは、「今後も若い人が出てくるでしょうし、200年、300年と続いていけば」とこの先を見据えます。

すっちーは「109年までは、たいして何も思ってなかった」そうですが、110年になった瞬間に「ブワワ!」と来たそうで、「毎日やってる舞台が何個もある、すごい会社」と舞台の大切さを語りました。

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吉田は、この110周年の舞台に立てたことに感謝したうえで、「140年くらいまでいければ」と意気込みます。しかし、すっちーから「116年までと決まってる」と告げられ、「あと6年で終わりですやん!」と絶叫しました。

「特別講演 お客様に感謝の日」は各会場に多くの観客が詰めかけ、全国の津々浦々を笑いが彩る1日になりました。

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