インドネシア在住シンガーソングライター 加藤ひろあき、宮城県住みます芸人 けせんぬまペイ!が気仙沼市長を表敬訪問

2023年8月6日(日)に宮城県気仙沼市の内湾地区で、「第2回 気仙沼YEGインドネシアフェスティバル」(気仙沼商工会議所青年部主催)が開催されるのに際し、5月31日(水)、インドネシアを拠点に活動しているシンガーソングライターの加藤ひろあき、宮城県住みます芸人のけせんぬまペイ!らが気仙沼市役所を表敬訪問し、菅原茂気仙沼市長、気仙沼商工会議所の岡本寛副会頭、加藤正禎専務理事にイベントに対する熱い思いを語りました。

出典: FANY マガジン
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加藤、けせんぬまペイ!のほかに市役所を訪問したのは、フェスティバルを主催する「気仙沼商工会議所青年部」の理事、「株式会社菅原工業」の菅原渉・代表取締役ら計4人です。

「インドネシアと日本の懸け橋になり続ける」

昨年から気仙沼YEGインドネシアフェスティバルに参加している加藤ひろあきは自身と気仙沼の関わりについて、「2012年に東北で傾聴ボランティアをしていた際に、その様子をSNSで見ていた気仙沼在住のインドネシア人に『気仙沼にも来てほしい』と声をかけてもらいました。その後、2013年に気仙沼のK-portでインドネシア人約20人と交流したことが僕と気仙沼との関係の始まりです」と振り返りました。

その繋がりをきっかけに、昨年、このフェスティバルへの参加が決まり、9年ぶりに気仙沼を訪れることができたという加藤。今回のフェスティバルに関しては、「気仙沼の認知度UPはもちろん、母国から遠く離れた土地で頑張っているインドネシア人がいることを、より多くの人に知ってもらうことを使命としています。ゲストというポジションですが、主催者の一人という気持ちで取り組みたいです」と意欲を見せました。

出典: FANY マガジン
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それを受けて菅原市長は「気仙沼で暮らすインドネシア人の皆さんに『歓迎されているんだ』『市民の一員なんだ』と思ってほしいです。今回のフェスティバルは、インドネシア人の皆さんがより自然に街に溶け込むきっかけになると思います。特に子どもたちにとっては、幼いころから多様な文化と触れ合う機会をつくってあげられるので、これが平和の原点になると思います。心より応援しています」と話しました。

「歌で人々を繋げたい」

気仙沼YEGインドネシアフェスティバルのテーマソングである、加藤ひろあきが歌う「Satu Hati – 心ひとつに-」は、日本とインドネシアの国交樹立65周年のテーマソングにもなっています。この曲は、加藤が気仙沼に住むインドネシアの技能実習生や、このイベントに関わる方から話を聞いて作った、両国で頑張る人たちに向けた応援ソング。加藤はそんな「Satu Hati – 心ひとつに-」を菅原市長に生歌で披露しました。

歌が始まると、場の空気がガラリと変わります。歌詞を見ながら真剣に聴いた菅原市長から「この曲をインドネシア語で気仙沼市民が歌えるようになりたい」という要望を聞いた加藤は「すぐにカタカナのカラオケ映像を作成します!」と笑いを誘っていました。

出典: FANY マガジン
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「気仙沼で叶えたい夢があります」

気仙沼に来て3日で溶け込めたという、宮城県住みます芸人のけせんぬまペイ!は、気仙沼はとにかく温かい街だと語りました。けせんぬまペイ!は、そんな自分を受け入れてくれた気仙沼を盛り上げるために、元料理人である経歴を生かして気仙沼の特産物である「サメ肉」を使った「FISH PROTEIN BAR meZAme(メザメ)」を開発。「マッチョ業界では話題になっています!」とアピールを入れつつ、将来、meZAmeを通して気仙沼にアスリートを呼び、イベントを開催することが夢だと語りました。さらに、「このmeZAmeが売れることで、サメ肉の需要が増え、水産業の従業員としてより多くのインドネシアの方をお呼びできます!」と笑いを交えながら熱意を伝えました。現在、インドネシア人向けのハラル対応商品も開発中で、「ペイという言葉には貢献するという意味があります。名前の通り、今後もたくさん気仙沼に貢献したい!」と意欲を示しました。

出典: FANY マガジン
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最後は菅原市長にインドネシアからのお土産とmeZAmeをプレゼント。終始和やかな雰囲気ではありながら、それぞれの思いが伝わる熱い表敬訪問となりました。

気仙沼YEGインドネシアフェスティバルとは

インドネシアと気仙沼がより深く関わるきっかけとなったのが、東日本大震災時に当時のインドネシア大統領であったユドヨノ大統領が気仙沼を訪問したことでした。気仙沼YEGインドネシアフェスティバルは、震災時に支援いただいたインドネシアの皆様に感謝の気持ちを伝えつつ、イベントを通して今後のさらなる交流の場を創出することを目的としています。
また、インドネシアからの技能実習生は気仙沼の基幹産業を支える、街にとって必要不可欠な存在です。 世界中から選ばれる国「日本」 、そして選ばれる町「気仙沼」を目指し、関係人口を拡大し、お互いの地域課題をビジネスで解決する関係性の構築も目的の一つです。

気仙沼YEGインドネシアフェスティバル

日時:2023年8月6日 (日)
会場:気仙沼市内湾地区
主催:気仙沼商工会議所青年部

テーマソング「Satu Hati – 心ひとつに -」はこちら