決勝のお題は“革命的”な「とんかつ」「インスタントラーメン」「すき焼き」…CHEF-1グランプリ王者はフレンチ代表・根本郁弥さん

次世代のスター料理人を発掘するシェフNo.1決定戦『ザ・プレミアム・モルツ presents CHEF-1グランプリ2023』の決勝が、10月22日(日)にABCテレビ・テレビ朝日系列全国ネットで放送されました。今回の大会のテーマは「料理に革命を起こせ」。決勝に勝ち進んできた4人の料理人が、それぞれ思いもよらない革命的な1皿で対決――その結果、フレンチ代表の根本郁弥さんが3代目チャンピオンの栄冠に輝きました!

出典: FANY マガジン
© CHEF-1グランプリ2023

GACKTが国民代表審査員に!

この大会は、ABCテレビと吉本興業がタッグを組み、「食」を通じて地域を盛り上げることを目的として開催されています。プロ・アマ問わず40歳未満の料理人たちが、名誉と優勝賞金1000万円を目指して料理バトルで激突! 今年は461人がエントリーし、4人が決勝に勝ち残りました。

3回目となった今年の統一テーマは「料理に革命を起こせ」です。己の創造力と発想力によって生み出された「いままでの常識を覆す料理」で、食べる人の感動を巻き起こすことが求められます。

出場者の運命を握る決勝戦の審査員は、神田裕行さん(和食「日本料理 かんだ」)、関谷健一朗さん(フレンチ「ガストロノミー “ジョエル・ロブション”」総料理長)、中村栄利さん(ラーメンダイニング「NAKAMURA」)。そして「国民代表審査員」として、『芸能人格付けチェック』(ABCテレビ系列)で前人未到の 71 連勝を記録した“神の舌を持つ男”GACKTが参加しました。

GACKTは「国民代表審査員というのはおこがましいんですけど、思ったことを素直に言っていければなと思います」と語りました。

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MCを南海キャンディーズ・山里亮太、松下奈緒が務め、さや香(新山、石井)がスペシャルサポーターとして出演。決勝戦は1対1のトーナメント形式で行い、各審査員が10点満点で採点して勝者を決めます。

フレンチとイタリアンの料理人が“とんかつ対決”!

決勝第1試合のテーマは「とんかつ」です。

対決する「フレンチ」ジャンル代表の根本郁弥さんは、「ガストロノミー “ジョエル・ロブション”」(東京都)のスーシェフ。そして「イタリアン」ジャンル代表の久保貴さんは「松山モノリス」(愛媛県)のシェフです。

根本さんは“分解再構築とんかつ”という1皿で勝負。関谷審査員は「見た目も食べた印象も、これまで食べたことのないようなとんかつだったと思います」と、肉と衣を分解し、それをメレンゲでまとめている点も評価しました。

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一方の久保さんは、パン粉だけでなく、フレンチで使われるクレープ状の生地・パートブリックを使って“二重衣”に挑戦。審査員のGACKTは「革命というテーマを表現して努力してる部分に関しては、先ほどの料理よりも評価が高い」としつつも、「これでもっと味やバランスが整っていたなら、かなり得点を上げたんじゃないのかなと思います」とコメントしました。

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最終的に26対24という接戦を制した根本シェフが優勝決定戦に駒を進めました。

インスタントラーメンに「革命」!

決勝第2試合は「インスタントラーメン」対決です!

「ジャンルレス」ジャンル代表の山下泰史さんは、「TTOAHISU」(福岡県)のオーナーシェフ。「フードクリエイター」ジャンル代表の丸山千里さんは、クリエイティブ・プロダクション「TETOTETO」(東京都)で“食のプランナー”をしています。

丸山さんが審査員に提供したのは“お茶ラーメン”。試食したGACKTは「言葉だけで聞くと、そんなに新しいものじゃないはずなのに、食べたことのないインパクトがある」と賞賛します。

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“成長するインスタントラーメン”と題した料理を作ったのは山下さん。麺、スープなど、パーツパーツに分けて提供し、最終的にすべてが合わさったときによりグレードの高い新しいインスタントラーメンが登場するという斬新な提案をしながらも、中村審査員は、“水分に触れないと固まる”という麺の特性を捉えきれていなかったと指摘し、4点をつけました。

審査の結果、35対25で丸山さんが勝利を収めました。

フレンチの技法を取り入れた“すき焼き”!?

いよいよ今年のチャンピオンを決める優勝決定戦。テーマは「すき焼き」です。

先攻はフードクリエイター代表の丸山さん。「すき焼きに漬け物で革命を起こそうと思います」という彼女のコメントに、実況・解説席から驚きの声が漏れます。

新しい食べ方、新しい味を提供した丸山さんでしたが、神田審査員は、工夫は評価しつつも「肉を楽しむ、すき焼きらしさから離れてしまった」とコメントしました。

続いてフレンチ代表の根本さんは、「すき焼きという鍋料理にフレンチの技法とわさびで革命を起こします」と宣言。そんな根本さんのすき焼きに、神田審査員は「卵の処理が素晴らしかった、卵をあぶったことでフランス料理として完成形に近くなった」と評価、GACKTも「すべてのマリアージュが新たな感覚を起こしてくれた」と絶賛しました。

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最終的に、35対25で根本さんが勝利し、3代目のチャンピオンになりました。

審査員の厳しいコメントに「引いてます!」

「夢を見てるような気分です。いままでやってきたことが間違いじゃなかったんだな、と実感しています」

YouTube収録を兼ねた優勝会見で、根本さんは感無量の様子でこう語りました。今回の大会のテーマであり、参加者たちを苦しめた「革命」という言葉についてはこう振り返ります。

「自分のなかの知識と技術で食材を変えたり、調理法を変えたり、模索していくと新しい料理が生まれるんだろうな、と考えていました。革命は、すぐ起こるものではありません。それにどれだけ近づけるか、どれだけ常識から抜け出せるか、を日々考えていました」

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お店での“上司”でもある関谷審査員が見守るなか、次の目標について、「今後、海外のコンクールを視野に入れたいです。上司を尊敬しているので、その上司の背中を追いかけたいです」と宣言した根本さん。若いシェフにCHEF-1出場を勧めるかと問われると、こう答えました。

「お題の料理の歴史や構成を改めて考えることになりますし、そういうことを考えることが、結局、自分の知識や技術を高めるし、成長に繋がると思うので、ぜひ参加していただきたいです。あと、いろんなジャンルの人たちと交流できる場だと思います。今回、いろんな人たちと連絡先を交換して、知らない知識や技術を教えてもらったり、見せたりできたので、料理人が成長するコンクールだと思っています」

一方、決勝を見守ったMCの山里は、優勝した根本さんをこう絶賛しました。

「波乱だらけの今大会で、最後に持っていく力! 日ごろの鍛錬と持ち前の剛腕でぜんぶ自分に持っていく姿がカッコよかったですね。流れとか関係なく、いままでの努力、実力があれば勝ち取れるんだ、と見せつけられました」

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山里は、大会中に厳しい言葉を浴びせる審査員を見て「引いてましたね!」と自身を振り返りながら、「革命」というテーマによって生まれた料理の数々をこう評します。

「苦しみの先に生まれた奇跡の料理……たぶん、今回のテーマじゃなきゃ出会うことがなかったものが生まれたことを考えると、 またこのテーマでもいいのかな、なんて思いましたね……。僕は作る側ではないので、こういうことが言えます! 作るほうはたまったもんじゃない!」

審査員を務めた神田さんは、コンクールに出ることで自分の実力がわかり、自分を見つめ直す機会にもなるため、『CHEF-1』が「鍛錬の場になっている」と語りました。

出場者たちの「革命的」な料理はもちろん、豪華審査員たちの厳しくも愛のあるコメントが楽しめる『CHEF-1グランプリ2023』は、TVerなどで期間限定配信中です。

番組公式サイトはこちらから。

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