特殊詐欺被害を防止するための警視庁の広報イベント「よしもと芸人と学ぶ！『サギ電話をブロックするメソッド』」が、10月27日（金）に東京・ルミネtheよしもとで開催されました。イベントには、今年8月に警視庁「ブロック！詐欺」広報大使に就任したケンドーコバヤシ、おかずクラブ（オカリナ、ゆいP)、ゆりやんレトリィバァが登場。さらに若手・中堅の人気芸人や“高齢者代表”ゲストまで参加して、にぎやかに「どうすれば詐欺にあわないか」を学びました。
吉本芸人が力を合わせて特殊詐欺をブロック！
オレオレ詐欺や還付金詐欺、架空料金請求詐欺など、不特定多数の人からおカネをだまし取る特殊詐欺は、大きな社会問題です。警視庁では、特殊詐欺の最新手口を紹介したり、物理的防犯対策の導入を促したりして、人々の防犯意識を高めるための広報啓発を行ってきました。
この日のイベントもその一環で、ケンコバら広報大使のほか、鬼越トマホーク（坂井良多、金ちゃん）、男性ブランコ（浦井のりひろ、平井まさあき）、紅しょうが（熊元プロレス、稲田美紀）の若手・中堅芸人、そして高齢者代表としてピン芸人・おばあちゃんと、なんと、鬼越・金ちゃんのお父さんも参加しました。
まずは男性ブランコと紅しょうがが、詐欺にちなんだネタを披露。男ブラは平井がさまざまなオレオレ詐欺のパターンで浦井をダマす漫才、紅しょうがは稲田が結婚詐欺被害にあった女性を演じるコントで爆笑をさらいます。
会場の雰囲気が温まったところで、警視庁犯罪抑止対策本部の寄藤雄一郎警部も登壇し、「特別授業・サギ電話をブロックするメソッド」がスタート。ケンコバが先生となって、特殊詐欺の実態や防ぎ方を教えます。
ケンコバがピン芸人・おばあちゃんに「警告」
特別授業では、76歳のピン芸人・おばあちゃんが、みんなの心配の的に。特殊詐欺は80代女性の被害割合がもっとも多いため、ケンコバが「まもなく、めちゃくちゃダマされゾーンですよ」と警告していました。
そんなおばあちゃんは、NSC（吉本総合芸能学院）の入学金を振り込もうとした際に、銀行員に30分以上とめられたエピソードを披露して会場を爆笑させます。おばあちゃんは、「高齢になると判断力が鈍ってくるので（銀行員の声かけが）ありがたかったです」と振り返り、周囲の人の見まもりや声かけに感謝しました。
ゆいＰ「頭痛くなるくらい腹立つ」
授業では寄藤警部が、犯人が警察官や銀行員のふりをして被害者宅に訪問する手口について説明。するとケンコバが「浦井みたいな見た目のやつが来るんでしょう。許さへんぞ！」と、浦井に説教を始めます。「やってないですよ！」と必死に否定する浦井をよそに、ケンコバは「“男性ブランコタイプ”と“鬼越トマホークタイプ”の両方に気をつけましょう」と観客に呼びかけました。
特別授業終了後の囲み取材では、おかずクラブ・ゆいＰが「（特殊詐欺の）ニュース見るだけで、頭痛くなるくらい腹立つ」と怒りをあらわにし、「本当に（特殊詐欺が）どうやったら減るのかを全員で会議したい」と力を込めます。
ケンコバは、今後の活動について「高齢者の方が詐欺に引っかかることが多いでしょうけど、カード詐欺など若い子も被害にあうことがわかった。（吉本には）若い子が集まる劇場もあるので、チラシとかも置いて注意を促していけたら」と話し、詐欺被害撲滅に向けて気持ちを新たにしていました。
