トータス松本が借金取り役で「貸した金返せよ~」 吉本新喜劇・烏川耕一“31周年”公演が大盛況

吉本新喜劇・烏川耕一の芸能生活31周年記念公演『ひょっとこ大感謝祭2023秋』が、11月12日(日)に大阪・なんばグランド花月で開催されました。烏川と親交の深い座員たちが脇を固めるなか、スペシャルゲストとしてウルフルズのトータス松本も登場! 満員御礼の劇場も一体となって歌って笑ってズッコケて、大いに盛り上がりました。

出典: FANY マガジン
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「ガッツだけ」「おばんざい」

突き出た口元の「ひょっとこネタ」でお馴染みの烏川は、1993年に吉本新喜劇に入団しました。その烏川の芸能生活31周年を記念した今回のイベントでは、入団当時から親交の深い座員たちが登場。烏川を盛り立てようと渾身のボケにツッコミ、そして盛りだくさんのアドリブ、それから見切り発車なギャグも連発します。

終了時刻もおかまいなしに大はしゃぎする座員に囲まれ、烏川も制御不能な盛り上がりぶりでした!

出典: FANY マガジン
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特に盛り上がりを見せたのが、スペシャルゲストのトータス松本が登場したシーンです。

いまか、いまかと会場の期待感も高まるなか、イベントの中盤、吉田裕と松浦真也率いる「借金取り一味」から「おーい新人、こっちやこっち」と呼ばれ、舞台袖から姿を現した瞬間、会場からは割れんばかりの拍手と歓声、黄色い声援が飛び交います。

「こいつには誰にも負けへんもんがあるねん」と松浦。すると「新人」役のトータス松本は「ガッツだけ」と答え、笑いをさらいます。

「好きな食べ物なんやった?」(松浦)、「おばんざい」(トータス松本)などと軽快なやり取りのあと、吉田から「初仕事や、取り立てしてみぃ!」とふられたトータス松本は、『借金大王』を歌い出します。もちろん会場は待っていましたと拍手喝采。

出典: FANY マガジン
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ベテラン座員たちも空気に飲まれてしまうほど、圧倒的な存在感と歌唱力で、会場のムードは一瞬でトータス松本一色に包まれました!

「目を見て歌ってくれて、照れました」

閉幕後の舞台上で行われた囲み取材では、本日の主役・烏川と、座員を代表して吉田裕、未知やすえが登場。公演を振り返りながら、烏川への思いなどを自由に語りました。

――トータス松本さんと同じ舞台に立った感想は?

烏川 ドラマで少し共演させていただいただけなので、まさか本当にオファーを受けてくださるとは……。トータス松本さんに出てもらって、借金取りの役柄で「貸した金返せよ〜」って歌ってもらえたら、最高におもろいやろなって思いつきだったんですけど――実際、最高でした。僕の目を見てトータスさんが歌ってくださったときには、照れました。

未知 いち早くトータス松本さん“寄り”の立ち位置を押さえることに力尽くしました(笑)。

吉田 観客の皆さんからも、座員からも、もっと歌声を聴いていたい、トータス松本さんに絡んでいたいという気持ちがひしひし伝わってくるのに、僕の役どころは、トータス松本さんにツッコんだり、舞台から追いやったりする場面が多かったので、ツラかったですね。

出典: FANY マガジン
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――おふたりから見た烏川さんの魅力やスゴさは、どういうところでしょう?

吉田 烏川さんがいてるだけで安心感がすごいですね。どんなボケしても拾ってもらえるし……。

烏川 エエこと言うてくれてるけど、焦って噛んでるやん。

吉田 (笑)。

未知 私にとっては後輩なんですけどね、しっかりしてる。頼りになる弟という感じ。舞台上でもそうですけど、プライベートでもめっちゃ頼りにしてる。美味しいお店をよく知ってるから、教えてもらったり、一緒に食べに行ったりもしています。

――烏川さんがこの先35周年や40周年に向けて、やってみたいことは?

烏川 音楽と新喜劇を融合させたライブみたいな舞台をやってみたいですね。大阪にゆかりのあるミュージシャンを呼んで、新喜劇とコラボして……。まだ思いつきの段階なので、まずはミュージシャンのお友だちを増やしていくところから始めたいなと思います。