10時間ぶっとおしの生配信オンラインお笑いフェス『マンゲキ×∞×神保町 presents わちゃフェス2020』が開催され、大盛況のうちに幕を閉じました。吉本興業の若手芸人たちが切磋琢磨する東京と大阪の3劇場がコラボして、ネタはもちろん、歌やゲームコーナー、企画など面白いことならなんでもあり! 10時間にわたってさまざまなイベントが行なわれました。
東阪3劇場の若手芸人が集結
9月27日(日)に開かれた今回のオンラインイベントでコラボしたのは、大阪・よしもと漫才劇場(以下、マンゲキ)と東京・ヨシモト∞ホール(以下、∞ホール)、そして今年1月にオープンしたばかりの東京・神保町よしもと漫才劇場(以下、神保町劇場)の3劇場。それぞれの劇場に所属する若手芸人たちが、“プライド”をかけて激突しました。
3つの劇場をつないで配信されたオープニングでは、∞ホールのMCを務めるインディアンス・きむが「盛り上がってますか?」と呼びかけると、マンゲキのMCを担当する見取り図・盛山晋太郎が「うぉーーー!」と拳を振り上げます。
∞ホールには、前日開催された『キングオブコント2020』で2位になったニューヨーク、3位になった空気階段の姿も。盛山から「お疲れさま」と声をかけられたニューヨーク・屋敷裕政は「やりましたよぉ!」と満足げな表情を浮かべます。神保町劇場のMCを務める令和ロマン・松井けむりは、「神保町は芸歴が浅いので、フレッシュにお届けします!」と意気込みました。
その後、10時間後に答えを発表する「10時間大喜利」の各劇場代表者を選ぶことに。お題は「『わちゃフェス』でボツになったコーナーとは?」。
マンゲキの代表者は、大喜利を得意とするカベポスター・永見大吾。意気揚々と勝利宣言します。
「(10時間後に答えるということは)何周もしておかしくなってしまうこともたまにあると思うんですけど、調整していい答えを出します。めちゃくちゃ自信あります!」
また、なぜかMCの盛山から「15時間後」に自身のTwitterで考えた答えを発表することを命ぜられた相方のカベポスター・浜田順平も、戸惑いながら引き受けることに。
一方、神保町劇場の代表者も、大喜利を得意とする赤嶺総理。「普段ライブで考えるのは1時間程度ですけど、10時間考えた末に何が出てくるのか楽しみです」と余裕のコメントです。
なかなか決まらなかった∞ホールの代表者は、オズワルド・伊藤俊介に決定。「10時間も劇場にいたくない」とボヤきながらも渋々と引き受けました。
10時間で体重を何キロ減らせる?
続く「10時間ダイエットチャレンジ」コーナーは、タイトルどおり10時間後に誰がいちばん体重を減らしたかを競う企画。まずは、各劇場代表者による体重測定が行なわれました。
∞ホール代表のバビロン・千葉ストロガノフの体重は114.5キロ。「72時間ファスティング(断食)しながら生配信もしたことがあるので大丈夫。目標は85キロです!」と自信たっぷりです。
「今日のために(体を)仕上げてきた」というマンゲキ代表の天才ピアニスト・ますみの体重は80.7キロ。昨年から20キロ増えた体重をどこまで落とせるのか、注目されます。
神保町劇場の代表者は、いまさらジャンプ・荒川俊。「知名度がなさすぎるので覚えてもらうためにモノマネやっていいですか?」と披露したのは、相方・山田裕磨による“楽屋挨拶モノマネシリーズ”。∞ホールにいるニューヨーク・屋敷から「君のほうがフリ役やったんかい。おもろいの、君じゃないやん」と鋭い指摘が入ると、荒川は慌てながら、「でも、がんばります!」と気合を入れました。
その後も、それぞれの劇場からネタやゲームコーナーなどバラエティに富んだラインナップが目白押し。ニューヨークがフースーヤを、見取り図がEXITを、令和ロマンがコウテイを完コピしたネタ披露の顛末はネットで連載中の『月刊芸人』で、『わちゃフェス』の裏側密着レポートはこのラフマガで順次、公開されます。
劇場対抗ガチンコカラオケ対決も
イベントも、いよいよ終盤。3劇場が激突するガチンコバトルが続きます。
「劇場ガチカラオケバトル!」コーナーでは、テーマ別のカラオケ対決が繰り広げられました。MCは、∞ホールではかまいたちが、マンゲキでは吉田たちとゆりやんレトリィバァが、神保町劇場では銀シャリが務め、審査員をダンスユニット・エグスプロージョン 、アイドルグループ・NMB48の石塚朱莉、井尻晏菜、上西怜が担当しました。
「アイドル」がテーマの選曲では、∞ホール代表のすゑひろがりずとマンゲキ代表のVS木﨑(衹園・木﨑、ちからこぶ・晃太朗、きんめ鯛・真輝志、天才ピアニスト・竹内知咲、フースーヤ・田中ショータイムによるユニット)が笑いを取り入れて熱唱するなか、神保町劇場代表のオフローズは少年隊の「仮面舞踏会」を完コピし、バク転まで披露する真剣さ。結果は、オフローズの勝利でした。
ほかの対決でも真面目さが光る神保町劇場の若手たち。「劇場オリジナルソング」対決では、ザ・シーツの瀬尾健太朗を中心にしたバンド構成で、みっかめ・西城がパワフルな歌声を披露します。ここではラニーノーズ率いるマンゲキチームに敗れましたが、「ラスト大縄バトル」コーナーでは身長が低いメンバーを揃え、「41回」という好成績でマンゲキと∞ホールを圧倒しました。
10時間の「大喜利」と「ダイエット」の結果は…
さて、オープニングから対決が始まった「10時間ダイエット」の結果は、6.5キロの減量に成功した∞ホール代表のバビロン・千葉の優勝となりました。
最初の体重測定で「どうしても勝ちたくて、ポケットにバナナを2本忍ばせて体重計に乗った」と、まさかの不正を自ら暴露する千葉ですが、マンゲキ代表の天才ピアニスト・ますみ、神保町劇場代表のいまさらジャンプ・荒川の結果はいずれも約2キロ減。周囲に「バナナ(の重さ)は大したことない!」と一蹴されます。
一方、注目の「10時間大喜利」は、マンゲキ代表のカベポスター・永見の勝利。10時間かけて出したお題の答えは、「樽の中身は何年ものだろな?」。
ただし「10時間」はよほど過酷だったのか、「やったー! でも、もうしたくないでーす」とのこと。ちなみに、15時間後に答えを発表することを約束させられたカベポスター・浜田の答えは……本人のTwitterで確認してみてください!
ネットで連載中の『月刊芸人』はこちらから。