大阪・関西万博開催まで500日となった11月30日(木)、大阪・NHK大阪ホールで「大阪来てな！万博開催500日前イベント」が開催され、コブクロによるスペシャルパフォーマンスや、ミルクボーイ（駒場孝、内海崇）の漫才など、この日限りの特別プログラムが披露されました。さらに、国内外から大阪を訪れる人たちに府内での滞在や周遊を楽しんでもらう「大阪来てな！キャンペーン」大使の歌舞伎俳優・片岡愛之助も登場。総合司会はフットボールアワー（岩尾望、後藤輝基）で、オープニングトークから盛り上げました。
フットボール後藤「いまは東京から俯瞰で大阪を見ている」！？
音楽やダンス、漫才など大阪が誇る芸能文化を楽しんでもらい、大阪・関西万博に向けて機運を高めようと企画されたこのイベント。吉村洋文・大阪府知事、横山英幸・大阪市長も、おそろいのジャンバーで登場しました。
まずは「大阪来てな！キャンペーン」について、吉村知事がこう説明します。
「伝統芸能やエンタメ、食、ビジネスなど大阪にはいいものがたくさんあって、日本一だと思います。このキャンペーンは、それらを広めていこうというものです」
そして、現在は東京に住んでいるフットボールアワーに「今日は、どちらから来られましたか？」とあえて水を向ける吉村知事。後藤が「いまは東京ですが、大阪を出て、俯瞰で大阪を見ることも大事！」と”応戦“して笑いを誘いました。
続いては「謎の制服おかっぱ集団」として、SNSを中心に世界中から人気を集めているダンスチーム・アバンギャルディのオープニングパフォーマンス。万華鏡のようなアナログ感とCGのようなデジタル感をあわせ持つ、一糸乱れぬダンスパフォーマンスで会場を魅了しました。
ミルクボーイが万博バージョンの漫才披露！
「大阪来てな！キャンペーン」大使の片岡愛之助を迎えたトークセッションでは、大阪の魅力や伝統文化について語り合いました。来年2月に大阪松竹座で行われる大阪国際文化芸術プロジェクト「立春歌舞伎特別公演」に出演する愛之助は、歌舞伎の魅力をたっぷりと語ります。
愛之助の歌舞伎を観たことがあるという後藤は、「すごいですから！ あの迫力はぜひ生で観てください！ 観るまではかなり堅苦しいのと違うかなと思っていましたが、全然そんなことない。舞台がめちゃくちゃ派手！」と興奮気味。歌舞伎未体験の岩尾も興味津々の様子で、会場中に伝統芸能への関心が広がっていきました。
そして、アシスタントの福本愛菜から「あのM-1王者が！」と何度も紹介されて登場したのはミルクボーイです。チャンピオンになった「M-1グランプリ2019」最終決戦で話題を呼んだ「最中」のネタを、万博バージョンで披露。「最中と（万博公式キャラクターの）ミャクミャクは見た目が怖い」などのフレーズで爆笑を起こしました。
ネタが終わったところで、フットボールアワーらとトークセッションも。「（開催までに）万博漫才を仕上げていきます」と意気込む内海に、「漫才は言語の壁があるけど、絶対にミルクボーイは英語漫才をやったほうがいい。『コーンフレーク』とか、ええやん！」とハッパをかけます。駒場も「あと500日あるから、仕上げていきたい」と応じました。
大阪・関西万博アンバサダーのコブクロも登場。急性肝炎で入院していた黒田俊介の退院後、初のライブとあって、温かな拍手に包まれました。小渕健太郎との息の合った掛け合いも健在で、芸人さながらの話術で爆笑を起こして元気な笑顔を見せました。
「こんなイベントはもう二度と日本に来ない」
イベントでは、吉村知事や横山市長らを交えて、万博開催500日前の節目を記念するトークセッションも行われ、愛之助、関西経済連合会の松本正義会長、大阪商工会議所の鳥井信吾会頭が登壇しました。
159の参加国によるパビリオンに、各国との文化の触れあい、さらに空飛ぶ車など未来のテクノロジー体験――万博の見どころや魅力を語った松本会長が「万博を成功させるためベストを尽くそう！」と英語で呼びかけると、鳥井会頭も万博開催の意義についてこう力を込めました。
「コロナ禍後の世界最大のイベントです。こんなイベントはもう二度と大阪、日本に来ることはないと思います。万博のテーマである『いのち輝く未来社会のデザイン』もSDGsそのもので、必ず日本の未来にとって意義があります」
さらに、特別ゲストとして自見英子・万博担当相も登壇。「万博は本当にワクワクするような毎日になると思います。間違いなく素晴らしい万博になるという思いを深めました」と会場に語りかけ、「気持ちをひとつに盛り上がっていきましょう！ 頑張りましょう！」とエールを送りました。
ここで、万博開催500日前を記念して製作したミャクミャクのモニュメントも披露され、横たわったミャクミャクがステージに登場！ このモニュメントは12月1日(金)から、万博閉幕の2025年10月まで大阪市役所本庁舎前に設置予定です。
クライマックスはコブクロによるライブパフォーマンスです。トークセッションで「ミャクミャクのデザインを見て、ワクワク感を受け取って歌をつくった」と明かした大阪・関西万博オフィシャルテーマソング「この地球の続きを」を熱唱します。アバンギャルディ、ミャクミャクもダンスで盛り上げ、2025年4月13日（日）の開幕に向けて勢いづけるイベントになりました。
