井上真央絶賛のピン芸人・中山女子短期大学、売れっ子構成作家の妻からもらった意外すぎるアドバイスとは!?

正月恒例の特別番組『さんまのまんま 39年目も昇り調子SP』(フジテレビ系、1月2日放送)の名物企画、今田耕司の「おすすめ芸人コーナー」にピン芸人・中山女子短期大学が登場しました。アニメーションとアニメソングを駆使した得意の歌ネタを披露して、女優・井上真央さんのハートをがっちりつかんで「井上真央賞」をゲット! 新年早々から“昇り調子”の中山を直撃し、番組収録時のエピソードや、構成作家をしている妻とのネタ作り、さらには『R-1グランプリ』への本音など、根掘り葉掘り聞きました!

出典: FANY マガジン
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『さんまのまんま』で同期と意外な再会!!

——新年早々に『さんまのまんま』出演おめでとうございます! 出演することになったきっかけは何ですか?

去年9月に開催された『大阪芸人掘り出しライブ11〜今田耕司さん、大阪にはまだまだ面白い芸人がいます!~』でMVPに選ばれたので、その流れで出演はほぼ決定したんですけど、そのあと手見せ(ネタ見せ)が3、4回もあったので、「こんなにやるもんなのか……?」と不安になりました(笑)。でも、無事に出演することができました。

——収録中は緊張しましたか?

今田さんがおしゃべりでいい空気を作ってくださって、すごくやりやすくしてくださったんで、ネタ中は緊張しませんでしたね。僕は3番目に出たんですが、トップバッターに芸歴2年目のマイファザー(るん、篠原)、その次は学生芸人の友田オレくんで、若い子たちが続いたあとに、正反対の年季が入ったおじさんが出てくる感じになったんで(笑)、申し訳ないんですけど若い2組がフリになってくれて、意図せずいい感じに転がってくれました。

左から中山女子短期大学、マイファザー・篠原、るん 出典: 本人提供
左から中山女子短期大学、マイファザー・篠原、るん 出典: 本人提供

——収録中に、印象的だったことは?

やっぱり「井上真央賞」をいただけたので、井上真央さんですかね。(過去の出演時は)毎回、晴れ着を着てらっしゃったと思うんですけど、今年はシンプルな黒のお召し物で、メイクもナチュラルで、よりかわいかったです(笑)。ネタ中はほとんどお顔を見られなかったですけど、賞をいただいてもう一度、皆さんの前に出ていったときに「かわいっ!」って衝撃を受けました。

——「おすすめ芸人コーナー」出演者との交流は深まりましたか?

出演者の中では僕がいちばん兄さんだったので、楽屋では若い子たちに「がんばって」と声をかけさせてもらったんですけど、なにせ初対面だったので……。でも、ラブリースマイリーベイビー(ほのの、あいり)とはけっこうしゃべりましたね。

——ラブリースマイリーベイビーは、『M-1グランプリ2023』でナイスアマチュア賞を受賞した小学生の女の子コンビですね。仲良くなったきっかけは?

うちの娘が「プリキュア」が好きなので、あいりちゃんに「プリキュア見てる? もう卒業した?」って聞いたら「私、まだバリバリ見てますよ」みたいな感じで話してくれて、距離が縮まりまして。ほののちゃんは、アプリを使って僕の顔を作ってくれました。それに、同行していたお父さんが僕と同世代だったので、すっかり仲良くなりました。

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——ほのぼのした楽屋ですね(笑)。

あと、意外な再会もありました。ビューティフルボーイズ(稲垣社長、カトーショコラ、ホットパンツしおり)のホットパンツしおりは、もともと僕と同じNSC(吉本総合芸能学院)大阪の28期なんです。NSCを卒業して2年目くらいで見かけなくなったから「もう辞めたんやろな」と思っていたら、風の噂で東京にいるとは聞いていたんですけど、まさか『さんまのまんま』で14~15年ぶりに再会するとは! 思わず「濱口(ホットパンツしおりの本名)やん!」と抱き合って再会を喜びました(笑)。

R-1のために妻と打ち合わせ

——中山さんは、奥さまが構成作家の吉岡由依子さんで、ネタも2人で作っているとか。

そうです。ネタを手直ししてもらったり、映像も作ってもらったり、“家内工業”でやってます。平場のトークのアドバイスもしてくれて、今回も収録前日に僕が「平場でこんなエピソードを話そうと思う」って伝えたあと、嫁は打ち合わせに出かけたんですけど、5分後にLINEで「アルファベット一文字で何でも返せるようにしとき」と送られてきて、「どういうこと?」となりました。
で、本番中に今田さんから「奥さんに何て言われて来てん?」と聞かれたので「『アルファベット一文字で何でも返せるようにしとき』と言われました」と伝えたら、その一言にさんまさんと今田さんが反応して、話を広げてくださって。あとはもうおふたりに食らいついていくだけでよかったんで、助かりました(笑)。

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——すごい! 奥さまが構成作家だと、ネタ作りや打ち合わせはどんな感じに?

料理しながらとか、晩ごはん食べてるときとか、すごい日常生活の中にあります。でも最近、忙しそうで。嫁はDr.ハインリッヒ(幸、彩)さん、ヒューマン中村さん、金属バット(小林圭輔、友保隼平)も担当しているんですけど、単独ライブの準備とかで忙しそうです。
なので、僕が打ち合わせしたくても、なかなかスケジュールが取れない状態に……。『R-1グランプリ』も今回(2024年大会)から芸歴制限撤廃になったので、なんとか打ち合わせはしたいんですけれども……。

——中山さんも『R-1グランプリ』にエントリーしていますね。

はい、芸歴制限撤廃になるって聞いてすぐ出るのを決めました。(2021年に)芸歴10年以内になったとき、10年以内の芸歴制限はそう長くは続かない気がしてたから、ちょっと猶予ができたってとらえてました。だから、ネタ時間とか気にせずゆったりとネタを考えることができて、ラッキーな3年間でした。

活躍し始めた同期芸人とライブをしたい

——中山さんは、ご自身の故郷である徳島県をPRする“徳島県応援芸人”でもありますが、どんな活動をしているんですか?

徳島の仕事が8割くらいです。レギュラー番組(四国放送『ゴジカル!』)もありますし、1週間のうち2日ほどは徳島にいます。あとは、徳島名物のゆず、すだちを作って大阪にPRしてます。

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よしもと漫才劇場を卒業したころからやり始めたんですが、「木頭ゆず耕作放棄地再生プロジェクト」といって、高齢になった農家さんが手放した耕作放棄地の「木頭ゆず畑」を手入れして、ゆずを収穫して大阪の知り合いの飲食店さんに直接販売しています。
徳島で活動するのも大事なんですけど、外に向けてアピールしてこそ“名産物”になるので、劇場に持って行ってますよ。オーサカクレオパトラのりえちゃんや、セルライトスパの大須賀(健剛)はいつも喜んで持って帰ってくれます(笑)。

——地域創生ですね。中山さんだからこそ語れる、徳島県の魅力を教えていただけますか?

有名なところだと鳴門ではタイが釣れますし、市内でも車で5~10分も走れば釣りができます。僕も子どものころによく釣りをしましたね。それに川遊びやキャンプもできて、自然の中で遊ぶスポットがあちこちにあるので、アウトドアが好きな人にはぴったりの場所やと思います。徳島ラーメンもおいしいです!

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——徳島の応援活動にもかなり力を入れているんですね。

そうした活動もしておかないと、ネタが書けなくなってしまう気がして。世の中の仕組みって身をもって体験しておかないと、「あるある」に気づけないと思うんですよね。想像だけでは書けないネタもあるし、徳島での活動がネタづくりのヒントになっています。

——『さんまのまんま』出演で幸先よくスタートを切った2024年の目標を教えてください。

いまは大阪の劇場が多いですが、いろんな場所で、いろんなメンバーとライブがしたい、というのはありますね。ようやく同期が活躍し始めているというか、濱口(ホットパンツしおり)とも再会できましたし、(ヤーレンズの)楢原(真樹)も『M-1グランプリ2023』で惜しかったですし。
それとやっぱり『R-1グランプリ』ですよね。いまは、2014年に決勝進出したときよりかは余裕があるんじゃないかと思います。前回は、「勝負や!」と力が入りすぎて、かかり過ぎていた感じがあったんで(笑)。“戦う”というよりはリラックスして、自分がやってきたことをやりたいなと思います!

出典: FANY マガジン
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