元日に発生した「令和6年能登半島地震」支援のため、吉本興業は1月7日(日)から全国の直営劇場などに募金箱を設置して災害支援金を受け付けています。1月13日(土)、14日(日)の両日には、大阪・なんばグランド花月(NGK)前で西川きよし、オール阪神・巨人、吉本新喜劇の座員ら多くの芸人たちが来場者などに声をかけ、募金への協力をお願いしました。
オール阪神「芸人たちが立ち上がらないと」
13日(土)のNGK前には西川きよし、オール阪神・巨人、ネルソンズ(和田まんじゅう、青山フォール勝ち、岸健之助)らが登場。きよしが挨拶したあとに、劇場入り口に設置されたスペースで募金を呼びかけました。
巨人が集まった人たちに「お気持ちだけでも!」と訴えると、阪神も「なんばグランド花月前をご通行中のみなさま〜」と声をかけ、「どうかご協力よろしくお願いいたします!」とアピール。ネルソンズの3人も声を上げて募金への協力をお願いしました。
きよしたちの姿を見た人たちが続々と募金箱へ。募金を入れたあとに、芸人たちと握手や記念撮影する人もいて、きよしたちは一人ひとりに「ありがとうございます!」と感謝します。途中から吉本新喜劇座長の吉田裕や、西川忠志といった座員たちも登場し、一緒に募金を呼びかけ、記念撮影や握手にも気軽に応じていました。
きよしは、「協力させていただいてありがたい。“人情紙の如し”の昨今やけど、こうやって皆さんにご協力いただいているのを見ると紙の如しじゃない」と話し、「本当に小さなことからコツコツと、協力できることをみんなで助け合って、支え合って、こういうときに少しでもお力になれたら」と力を込めます。
阪神は次々と募金していく人たちを見て、「絶えることがないですね」とコメント。そして、「(こういうときは)タレントたちが立ち上がらないと」と話しました。
巨人も「たくさんの方に来ていただいた」と感謝し、「少し時間をおいて、行けるような状況になったときには(被災地に)行かせてもらえればありがたい」と語りました。
地震発生時、京都・よしもと祇園花月で舞台中だったという吉田は、きよしや阪神・巨人の姿を見て、「吉本ならではのパワーを感じた。新喜劇もそうありたい」と語り、「自分たちは笑いを届けることしかできない。これからもっともっと意識してそれを届けていきたい」と意気込みました。
全国の劇場に募金箱を設置
14日(日)には、NGKに加えて、よしもと漫才劇場(マンゲキ)でも芸人たちが募金を呼びかけました。
マンゲキでは、レイザーラモン(HG、RG)、アキナ(山名文和、秋山賢太)、ネイビーズアフロ(みながわ、はじり)、隣人(中村遊直、橋本市民球場)、今井らいぱちが登場。全員で「ご協力、お願いします〜!」と来場者に声をかけます。
アキナ・秋山は「こちらから声をかけることで1人でも多くの方が救えるのならと思って、やらせていただいてます」とコメント。レイザーラモン・HGが「何かができるわけではないけど、少しでも参加できたことがうれしい」と話すと、相方のRGも「僕たちにもできることがあるんやと思った」と語ります。
アキナ・山名は、この日の公演を観に来た石川県からのお客さんがいたけれど、その友人が被災して来られなかったというエピソードに言及。するとRGが「こだまひびき師匠が言うてはる“わざわざ来てくれんでよかったんや”という気持ち。早く(被災地に)行ってあげたい」と話し、全員がうなずきました。
一方、NGKでは、この日も前日に引き続き、西川きよし、オール巨人、そしてザ・ぼんちのぼんちおさむ、カベポスター・浜田順平らが募金を呼びかけました。芸人たちが現れると、たちまち黒山の人だかりに。
おさむはメガホンを持って沿道に声を掛け、協力してくれた人に「おさむちゃんで〜す!」のサービスも。途中から吉本新喜劇の浅香あき恵、森田まりこ、諸見里大介らも登場して協力をお願いしました。
被災した石川県珠洲市を昨年12月に番組収録で訪れたばかりというおさむは、「他人事じゃなく、びっくりした」と語り、「来てくれていた人たちも被害に遭っているかもしれない」と被災地に思いを寄せませした。
カベポスター・浜田は、阪神大震災で祖父の家が被災した際、多くの人に協力してもらったという話に触れ、「何か役に立てないかなと思っていた。少しでも力になれたらうれしい」と話しました。
浅香は、「皆さんが本当に心配してるということが伝わってきた。募金に協力してくれた人たちのおかげで、こちらも温かい気持ちになれた」とコメント。諸見里は「被災された方たちがまた元気になってお笑いを見に来られる日が来るように、少しでも助けになればと協力させていただきました」と話します。
森田は「現地に行ってお手伝いしたいけど、なかなか難しい状況で……」と、もどかしい気持ちを語ると、「何かの形で支援したいという気持ちが、私たちにも、観に来られたお客さまにもあって、そのみんなの気持ちが集まったと思います」と力を込めました。
「令和6年能登半島地震災害支援金」の募金箱は、なんばグランド花月、よしもと漫才劇場、森ノ宮よしもと漫才劇場、ルミネtheよしもと、神保町よしもと漫才劇場、ヨシモト∞ホール、ヨシモト∞ドーム、よしもと幕張イオンモール劇場、大宮ラクーンよしもと劇場、沼津ラクーンよしもと劇場、よしもと祇園花月、よしもと福岡ダイワファンドラップ劇場、NMB48劇場のほか、吉本興業が主催する全国の公演やイベント会場で設置中。集まった支援金は日本赤十字社を通じて被災地へ届けられます。