東京・渋谷のヨシモト∞ホールに所属する芸人の頂点を決めるネタの祭典『第4回ムゲンダイチャンピオンシップ』が3月31日（日）に開催され、マユリカ（阪本、中谷）優勝を果たしました。昨春上京し、『M-1グランプリ2023』でもファイナリストになった2人が、この1年の集大成として栄冠を獲得。終了後の囲み取材でも喜びを爆発させました。
優勝は「上半身裸」のおかげ！？
ヨシモト∞ホールの看板芸人“ムゲンダイレギュラー”の中からネタNo.1を決めるこのライブ。この日は相席スタート・山添寛がMCを務め、審査員はテレビプロデューサーや構成作家のほかに、なだぎ武がゲストとして参加しました。
当日昼から予選が行われ、勝ち上がったのは、カゲヤマ（益田康平、タバやん。）、カラタチ（前田壮太、大山和也）、キンボシ（西田淳裕、有宗高志）、コットン（西村真二、きょん）、ダイタク（吉本大、吉本拓）、ニッポンの社長（辻、ケツ）、ネルソンズ（和田まんじゅう、青山フォール勝ち、岸健之助）、紅しょうが（熊元プロレス、稲田美紀）、マユリカ（阪本、中谷）、やさしいズ（タイ、佐伯元輝）の10組。
決勝戦では、∞ホールの実力派芸人たちが、それぞれ得意とする漫才やコントを次々と披露しました（オズワルド、スパイクはエキシビジョンとして参加）。
審査員の採点と来場者・配信の視聴者による投票の結果、順位は以下の通りになりました。
1位 マユリカ
2位 ダイタク
3位 コットン
4位 カゲヤマ
5位 ニッポンの社長
6位 紅しょうが
7位 キンボシ
8位 カラタチ
9位 やさしいズ
10位 ネルソンズ
ステージでは10位から順に3位まで発表され、最後に残ったダイタクとマユリカの一騎打ちに。ダイタクが、ギャンブルの“オカルト”（願掛け）として、靴下と靴を脱いで裸足になる「一青窈」を実行すると、負けじと上半身裸になって応戦したマユリカが、優勝を勝ち取りました。
ムゲンダイレギュラーを見守ってきたなだぎは、白熱した決戦をこう総括しました。
「お笑いって点数なんて関係なくて。でも、こういう大会やから点数つけなしょうがないというのはあるんですけど、本当に優劣がなかった。順位は出ましたけど、自分の面白いと思う世界観を突き進んで、まい進していただきたいなと思います」
東京になじんできた阪本「今日で嫌われへんかな…」
大会終了後の囲み取材で、マユリカの2人は喜びを爆発させました。
「まさか優勝に絡めるとは思っていなかったんで……。最後の3組まで残ったとき、急に現実味が湧いてきて、“絶対おカネほしい”と思いました。獲れてよかったです」（中谷）
「予選のくじでトップバッターを引いた時点で、優勝なんて夢にも思っていなかったんですよ。 （自身の私服を見ながら）ほんまにこの恰好を見てもらったらわかると思いますけど、優勝してこんな会見をするとは思わなかったです。単純に嬉しいです」（阪本）
大会MCを務めた相席スタート・山添も会見に参加。「本当に純粋に楽しめたイベントやったなという感じです。マユリカの優勝についても誰も文句ないし、いい盛り上がりやったと思いますね」と語りました。
マユリカは昨年春に大阪・よしもと漫才劇場を卒業して上京。現在はヨシモト∞ホールに所属し、ムゲンダイメンバーともいい関係が築けていると言います。
中谷が「（上京1年目の最後に）集大成的に優勝できてよかった」とホッと胸をなでおろすと、ようやくなじめてきたという阪本が「今日で嫌われへんかな……」とポツリ。決勝では彼らの代名詞である漫才ではなく、コントを披露したことで「僕がほかのコンビやったとして、漫才師がコントして優勝されたら、『もうええって』と思ってしまうんで」と笑いを起こしました。
マユリカには賞金30万円と、副賞として「スイーツパラダイス 1年間無限にご招待券」が贈られます。なんと、大会で賞金を手にしたのは初めてだという2人。
中谷が「まわりが当たり前のように（賞金を）獲っていましたからね。初めてたいそうな金額をいただいて感慨深いです」とコメントすると、阪本も「ふと、そういえば……（賞金をもらったことがなかった）と思って。初めてネタで賞金をいただいたので、じわじわ嬉しさがこみあげています」と語りました。
『第4回ムゲンダイチャンピオンシップ～決勝ラウンド～』の模様は4月2日19:00までオンラインで見逃し視聴ができます（チケット販売は同日正午まで）。
FANYオンラインチケット（配信）はこちらから。
