3年目ルーキー・令和ロマンが『NHK新人お笑い大賞』優勝! 「第9世代のスタメンに入れた」

若手芸人の登竜門的コンテスト『NHK新人お笑い大賞』が、11月1日(日)にイイノホール(東京都千代田区)からNHK総合で生放送され、総勢272組のお笑い芸人の中から令和ロマン(高比良くるま、松井ケムリ)が優勝に輝きました。デビュー3年目で、慶應義塾大学のお笑いサークル出身の2人は、大会直後に「優勝したときは頭の中が“真っ赤”だった」と喜びを語りました。

出典: FANY マガジン

これまで数多くのスターを輩出してきた『NHK新人お笑い大賞』は、結成10年未満の芸人を対象に東京と大阪で交互に本選を実施。今回は東京165組、大阪107組の計272組が参加し、熱いバトルを繰り広げました。

予選を勝ち抜いたのはカベポスター、さや香、チェリー大作戦、THIS IS パン、ねこ屋敷、フタリシズカ、吉住、令和ロマンの8組。A・Bの2つのブロックに分かれ、それぞれのブロックを勝ち抜いた2組が決勝を戦います。

Aブロックは吉住、THIS IS パン、フタリシズカ、令和ロマン、Bブロックはチェリー大作戦、カベポスター、さや香、ねこ屋敷の順にネタを披露し、各ブロックを勝ち上がった令和ロマンとさや香が決勝戦で激突することに。

令和ロマンは2ネタとも漫才で勝負。女性が苦手だという高比良がナンパに挑戦するネタでブロックを勝ち上がり、決勝戦では「実家が3代続く携帯ショップ」だと豪語する高比良が携帯ショップ店員に扮するネタで、審査員(西川きよし、渡辺正行、久本雅美、立川志らく、NHK制作局第5制作ユニット・ジャンル長の二谷裕真氏)の全員一致の満票で優勝が決まりました。

出典: FANY マガジン

早く自分のウィキペディアに書き込みたい

優勝した直後、高比良は「優勝できると思ってなかったので、優勝した瞬間は頭の中が真っ白……というか真っ赤?で……驚きでいっぱいになりました」と独特の言い回しで喜びを表現。「3年目でやっと賞を獲れて肩の荷が下りました。これからはゆっくりと芸能人生を歩んでいきたいと思います」と、まるで苦節何十年のベテランかのようなコメントで笑わせます。

一方、松井ケムリは「こういう賞をいただくのが初めてなので、早く自分のウィキペディアを自分で編集したいですね」とニッコリ。

出典: FANY マガジン

「さや香さんの1本目のネタを見て、さや香さんが優勝すると思った」という高比良ですが、大会では審査員から絶賛の嵐。

「コンビ名がすばらしい。ワードセンスもいいし、最初は玄人受けして、そこから浸透していくタイプ」と立川が評すれば、久本も「一つひとつのフレーズの面白さと展開が見事」。さらに西川からも、「まるでスーパーコンピューターの富岳。富岳のように世界一の漫才師になると思います」と賛辞が贈られました、

高比良は「今日、ほめられすぎちゃったんですけど……、せっかくなんですべて真に受けたいと思います」と宣言し、笑いを誘っていました。

改名2年目は調子がいい

今年で吉本興業所属3年目となる彼らはNSC(吉本総合芸能学院)東京校23期生。NSC大ライブでは優勝し、「魔人無骨」として活動していましたが、昨年の改元を機に「令和ロマン」に改名。改名してからしばらくは、「周囲から『失速した』と言われてました(笑)。でも2年になってからは調子がいいです」と松井が言います。

出典: FANY マガジン

もともと大学のお笑いサークルの仲のいい先輩・後輩という間柄の2人ですが、現在もその関係性は変わらないそう。高比良は「僕がおしゃべりなんですけど、松井さんは優しいから僕の話をずっと聞いてくれるんです」と後輩気質をのぞかせます。もっとも、「松井さん、このあいだの自粛期間中、勝手に15キロも痩せちゃって……。それからちょっと(漫才に)説得力がなくなっちゃったんです」と相方の体型への不満を口にすると、松井は「もうちょっと太ります!」と宣言していました。

今回の優勝について、「これでやっと、“第9世代のかろうじてスタメンに入れた”ぐらいかな」と、冷静に分析する2人。「NHKで出たい番組は?」と聞かれると、高比良が「完全に大河(ドラマ)に出たいです! お芝居が好きなんで」と即答。「芸人の中でいちばんNHKに近いところに住んでると思うんです。徒歩2分ぐらい」と“野望”実現に向けてアピールします。

出典: FANY マガジン

優勝したことで、若手を引っ張っていくという気概は芽生えたかと聞かれると、高比良は「いままでそんなこと思ったことなかったんですけど、せっかくこんな賞をいただいたので、今日からは心を入れ替えて、少なくとも東京吉本の若手……の7年目まではグイグイと引っ張ります!」と、話すうちに“引っ張る対象”を狭めていきつつも、今後への意気込みを見せる2人でした。

関連記事

関連ライブ配信

関連ライブ