“笑いの女王”を決める『女芸人No.1決定戦 THE W 2024』(日本テレビ系)が12月10日(火)に生放送され、にぼしいわし(香空にぼし、伽説いわし)が悲願の優勝を果たしました。優勝決定直後に行われた記者会見での喜びの声をお届けします。
漫才にこだわって出した結果
メガネのツッコミ・いわしは、「芸人界隈では、漫才2本では優勝できない大会だと言われていて。『でも勝ってやるぞ』と思って、漫才をずっとこすっていて……。で、結果が出たので、とても嬉しいです」とコメント。
一方、おかっぱ頭がトレードマークのにぼしは「コントをやると荷物が多かったりするんですけど、われわれの楽屋の机だけシンプルで、衣装しかなかった。本当に殺風景やったんですけど、優勝できてよかったです」と喜びを語りました。
にぼしいわしは2013年に結成し、昨年、大阪から上京。今回は2年ぶり4回目の決勝で、903組の頂点に立ちました。事務所に所属せずフリーランスで活動していることに触れられると、いわしは「控えめに言ってもすごいですよね」と“自画自賛”しつつ、こう語ります。
「フリーで頑張ると決めたからには、売れないとフリーでいる意味はないなと思っていたので、今回、ここからまたテレビとかネタとか頑張っていかないといけないなと。『フリーでもちゃんと売れているぞ』というのを達成できたかなって思っております」
いわしが優勝賞金を使って事務所を設立する構想を明かすと、初耳だったというにぼしは「(いわしが)女社長で、(自分は)“雇われ”でやっていくと思います」とのこと。現状、仕事はメールで受け付けていて、直近は親友に対応を任せていたそうです。
いわし「流れをもらってやれた」
事務所設立以外での賞金の使い道について問われると、いわしは「ずっとやりたいライブが大阪であって、大きな規模のライブがしたいです」と返答。にぼしは「東京の道はアップダウンが激しいので、電動自転車がずっとほしかったんですけど、この間、マシンガンズの滝沢(秀一)さんが『優勝したら電動自転車を1人1台買ってあげる』と言ってくださったので、その(浮いた)ぶんで美味しいものを食べに行こうかな」と笑顔を見せました。
この日の決勝ファーストステージAブロックでにぼしいわしは、やました、ぼる塾、もじゃという3組を制し、最終決戦で紺野ぶるま、忠犬立ハチ高との三つ巴に。最後に審査員から4票を獲得して優勝しました。決勝での手応えについて、いわしがこう振り返ります。
「1本目めっちゃ緊張しちゃって、ペロペロペロって口がプロペラみたいになって。ちょっとミスったんですよ。(出番前の)やましたもぼる塾もすごく面白くて、ちゃんとウケてて、あたためてくださったので、その流れをもらってやれました。前回と比べると、やりながら『しんどいな』と思うことはなかったです」
一方、にぼしもこんな内幕を明かしました。
「2本目は『ここがいちばんウケる』と思っていたところの前でウケちゃったから、そのあとに言った台詞が思っていた感じじゃなく、そこで心配になりました。『ヤバい』と思ったんですけど、(結果的に優勝できたので)よかったです」
今後の目標を問われた2人は、「(最高成績が準々決勝の)『M-1グランプリ』優勝です」と力強く口をそろえました。