「よしもと漫才劇場」では、今年12月1日に10周年を迎えたことを記念して、12月から毎月1回、過去に好評だった企画ライブを復活させる「マンゲキ10周年Premium Live」を開催しています。その記念すべき第1弾、「マンゲキ10周年Premium Live『濁(にごり)』」 が12月18日(水)に開かれました。ステージには当時からのおなじみの顔ぶれが勢ぞろい! その“エモい”ステージの模様と、終演後の熱い言葉をお届けします。
マンゲキ卒業生から「M-1」ファイナリストまで登場
『濁』は、マンゲキでシカゴ実業・山本プロ野球がピン芸人だったころから主催していた企画ライブ。
この日はシカゴ実業、ロングコートダディ・兎(堂前は都合により休演)、ニッポンの社長、ビスケットブラザーズ、kento fukayaといった『濁』の常連だったマンゲキ卒業生をはじめ、ダブルヒガシ、20世紀、「M-1グランプリ2024」ファイナリストのジョックロック、敗者復活戦に臨む豪快キャプテン・べーやん(山下ギャンブルゴリラは都合により休演)、「キングオブコント2024」ファイナリストになった隣人といった現役マンゲキメンバー、さらに、らいおんうどん、めっちゃという、まさに『濁』を象徴する顔ぶれが集まりました。『濁』がマンゲキで開催されるのは、シカゴ実業が東京進出する直前の昨年3月ぶりです。
インディーズ時代からのコアなファンも!
オープニングでは、山本とらいおんうどん・ガオ~ちゃん、めっちゃの3人がステージで盛り上げます。
山本が客席に『濁』を観に来たことがあるかどうかを尋ねてみたところ、インディーズ時代から観ていたというコアなお客さんの姿も! 「マンゲキ10周年Premium Live」の一発目に『濁』が選ばれたことに、めっちゃも「縁起がいいがな!」と大喜びです。
前半はネタコーナー。ダブルヒガシ、20世紀、ジョックロック、隣人、kento fukaya、ビスケットブラザーズ、めっちゃ、ニッポンの社長、らいおんうどん、シカゴ実業が、漫才あり、コントあり、バリエーション豊かなラインナップでお客さんを楽しませました。
後半は「力士&肉食獣クイズ」です。このコーナーでは、出演者が3チームに分かれ、元力士の経歴を持つめっちゃと、ガオ~ちゃんにまつわるクイズで競いました。
「育ててもらったライブです」
公演終了後、シカゴ実業、ニッポンの社長、隣人、豪快キャプテン・べーやん、ジョックロックが囲み会見に応じました。
「マンゲキ10周年Premium Live」の第1弾に、『濁』が選ばれたことを、主催の山本はこう語ります。
「毎回超満員でもなかったし、別に配信もバカ売れする、という感じでもなかったのに、こんな機会で第1弾に選んでくれたということは、社員さんも『いい』と思ってくれてたんや、というのがありがたかったです」
相方の中川ひちゃゆきは、「もともとポイさん(山本)がピンのときにやってた『濁』に呼んでもらってて、僕も出演者のひとりやったんですけど、それからコンビを組んで、劇場に上がってからもやってくれていたから、僕もめっちゃうれしかったです」としみじみ語ります。順風満帆ではなかった時期も含め、長い歴史のある企画ライブだけに、この日の出演メンバーも、それぞれ感慨深い思いがありました。
「いちばん覚えているのが、10年くらい前、僕がバトルで負けたときに、山本さんが『ライブやるから』と声をかけてくれたんです。そのとき『濁』はインディーズライブでやってて、山本さんは劇場メンバー入りしていたけど、『劇場入りしていない奴らで逆襲しようぜ』って。それがいま、ここ(マンゲキ)でやらせてもらえるようになって。最初は自分らだけでやってたようなライブやから、すごくうれしい。エモいっすね」(ニッポンの社長・辻皓平)
「僕もニッポンの社長を組んですぐ、山プロさんに呼んでいただいたことがきっかけなんですけど、ネタ尺も『自由にやっていいよ』と言っていただいたり、ずっと出てる、いちばんお世話になっているライブです」(ニッポンの社長・ケツ)
「僕らは『濁』のメンバーになれたのが、最後の半年くらい。それまではずっと毎回ゲストで呼んでもらってて、『レギュラーにしてくださいよ』って言い続けて最後の最後でレギュラーにしてもらいました。『濁』では月に1回、大好きな先輩のガオ~ちゃんに会えるのがすごく楽しみで、うれしかったです」(隣人・中村遊直)
「育ててもらったライブです。辻さんも話してましたが、『濁』の始まりは、輝いていない人らの集まりで、それがここまで大きくなりました。それで、新しいユニットライブ『俺たち!メチャ売れ軍団〜発足〜』として、シカゴさんと隣人と豪快キャプテンとスーズさんで、『濁』みたいに大きくなっていこう! とやってくださったんですけど、そっちのライブは最後の方はお客さん8人ぐらいやったんです……。それでも僕はあきらめていない! またどこかで“『濁』傘下”のライブみたいな感じで大きくしていきたいなと思っています」(隣人・橋本市民球場)
全員がインディーズ時代の顔になっていた
「『濁』のインディーズ時代、僕は出てないんですけど、相方の山下ギャンブルゴリラさんが前のコンビで呼んでもらっていました。僕らが豪快キャプテンを組んだあとも呼んでいただいて、感謝してます」(豪快キャプテン・べーやん)
「僕がインディーズライブを観ていたときにブイブイ言わせていた方たちのライブに呼んでいただいた感じです。僕が1~2年目に『すごいな』と思って観ていた方々で、今日の『濁』の舞台袖は、皆さん、いまの顔じゃなくて、全員が20代のころのインディーズ時代の顔になってました(笑)。むかしの、あのときのインディーズライブや! って感じてエモかったです」(ジョックロック・福本ユウショウ)
「僕はいま、20代半ばで『濁』を知らないんです。でも皆さんの舞台袖での雰囲気が『楽屋に戻るんじゃなくて、ふつうに舞台袖でみんなと観たいな』という雰囲気の中でネタを観ていて、すごく幸せな空間でした。みんなで切磋琢磨して劇場に上がってきたりしたんだなと考えると、僕もシカゴ実業さんを見習って、『濁』ではなく『透(すきとおり)』みたいなライブができたらいいなと思いました」(ジョックロック・ゆうじろー)
「マンゲキ10周年Premium Live『濁』」の模様は12月25日(水)23:59までオンラインで見逃し視聴ができます(チケット販売は同日正午まで)。その期間の好きなタイミングでFANYIDメンバーは24時間/プレミアムメンバーは72時間、見逃し視聴をお楽しみいただけます。
FANYオンラインチケット(配信)はこちらから。