2025年にフィーバー確定!? ヨーヨー×漫才の異色芸で『おもしろ荘』に爪痕残した「ぼよんぼよん」ってどんなコンビ?【30問30答】

年末年始に年をまたいで放送された『ぐるナイ年越しおもしろ荘!今年も誰か売れて頂戴スペシャル』(日本テレビ系)。毎年恒例のこの番組で、華麗なヨーヨー技を駆使したテンポのいい漫才で注目を集めたのが、ぼよんぼよん(岡本昌典、ふぃーばーくん)です。結成の経緯からコンビ間のあれこれ、ヨーヨー芸の誕生秘話や今後の展望まで、「30問30答」形式で聞きました!

出典: FANY マガジン
左から岡本昌典とふぃーばーくん 出典: FANY マガジン

コンビ名の由来はヨーヨーのトリック

Q1:過去に数々の売れっ子芸人を輩出してきた『おもしろ荘』への出演、いかがでしたか?

岡本 どうなんでしょうね、みんなウケてたんですよね。

ふぃーばーくん ものすごくあたたかい現場で、スベってる人なんて1人もいない感じでしたね。お祭りな感じで。

Q2:コンビ名の由来を教えてください。

岡本 これ、ヨーヨーの技の名前でして。「ボヨンボヨン」というトリックがあって、そこから取りました。

Q3:ふぃーばーくんの名前の由来は?

ふぃーばーくん 僕には、ネタ中に岡本のヨーヨーの技が決まったら「FEVER!」と言う役割がありまして。カタカナだとちょっと尖っているし、英語だと読めない人もいるから消去法で「なら、ひらがなで」と。

岡本 ちなみに、そのときは何個か名前の候補を持って来てたんだけど、どれもしっくりこないみたいだったから、「ふぃーばーくんはどう?」って言ったのは僕です。

ふぃーばーくん そうです。きっかけは相方です。

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Q4:芸人になったきっかけは?

岡本 中2のときにキャンプがありまして。僕はそれまでもずっとクラスの人気者タイプだったんですけど、キャンプファイヤーのときにネタを披露したら、めちゃくちゃウケまして。「あ、吉本入るしかないな」と、そこで決めました。

ふぃーばーくん 僕もよくある感じなんですけど、学生時代にナインティナインさんに憧れていて。ラジオとかめちゃくちゃ聞いていたんです。MDに録音して授業中もこっそり聞いているぐらい好きで。

Q5:ということは、憧れのナインティナインさんと『おもしろ荘』で共演できたわけですね! 思いは伝えましたか?

ふぃーばーくん それが、あの……緊張して言えませんでした。僕が出川哲朗さんと同じ高校で、同じ軟式野球部出身だというのは言えて、喜んでいただけたんですけど……。

「自主路上ライブ」で続けてこられた理由

Q6:コンビ結成のきっかけは?

岡本 NSC(吉本総合芸能学院)東京9期生で2004年卒業なんですが、コンビ結成は2009年です。2人ともほぼ同時期ぐらいに前のコンビを解散して、で、お互いにピンで一緒に路上ライブをやっていたんですよ。毎月出させてもらっているライブがあって、「お試しで1回コンビ組んで出てみるか?」みたいなことで出たのが最初でした。

Q6:NSC東京9期生というと、囲碁将棋、ライス、しずる、ハリセンボンなどが同期だと思いますが、交流はありますか?

ふぃーばーくん 僕らはたぶん全然違う道を歩いてきたんで、ほとんど同期との交流がなくて。

岡本 仕事がまったくなかったので、毎週土日に代々木公園の前で路上ライブをやってました。自分たちで。

ふぃーばーくん 吉本の会社のライブはほとんど出てない。ランキングライブとかは出ていなかったので。

出典: FANY マガジン
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Q7:ランキングライブにも出ず、仕事がなく、自分たちで路上ライブという状況のなか、「吉本をやめる」という選択肢はなかったんですか?

岡本 本当に不思議ですよね(笑)。

ふぃーばーくん 確かに、そんな奴いない。

岡本 とはいえ営業の仕事があったり、あと、地方に「住みます芸人」として行ったりがあったから、いままで残ってこれたんでしょうね。最初は「会津若松住みます芸人」を数カ月。その後に、2017年に僕が埼玉出身なので「埼玉県住みます芸人」になったんですが、2021年から活動範囲が広がって「首都圏住みます芸人」に変わりました。

Q8:芸人を続けてこられたのはなぜでしょう?

岡本 やっぱりライブをやってきて、お客さんがいて、ウケてたからじゃないかなと。中2のときにウケたのと変わらず、芸人になってからも笑ってくれる人たちがいるので。スベり続けていたら、たぶんもう辞めてると思います。

売れないっていうもどかしさもすごくありましたけど、やめるっていう選択肢があんまり思い浮かばなかったです。

ふぃーばーくん 憧れたお笑いの世界にいて、この世界が好きで、いまでもそれが続いてる。それでいま、奇跡的に続けられてるってすごくありがたいです。

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ヨーヨー芸のきっかけは“ジュースのおまけ”!?

Q9:ヨーヨーを始めたのはいつ?

岡本 芸歴2年目のときです。このコンビを組む前からやってました。コンビを組んだときは漫才やコントがメインでヨーヨーは使っていなかったんですが、オーディションで引っかかるのはヨーヨーなんですよね。それでヨーヨーも入れた、いまのカタチになりました。

ふぃーばーくん コンビとしてヨーヨーをネタにし始めたのは、結成3年目ぐらいですかね。

Q10:ヨーヨーはどのくらい練習していまの技術を?

岡本 毎日1時間は必ず練習していて、それを18年間続けています。もともとのきっかけは、ジュースのおまけでヨーヨーがついてたんです。それで遊んでたら、当時の相方が「お前センスあるから、それやり続けたほうがいいよ」と。

それが芸歴2年目のときで、独学で基礎を身につけた。ネットで動画検索とかしてトリックを勉強して、人に見せられるトリックができるようになってきたのは練習を始めて3年ぐらい経ってからですね。

Q11:ヨーヨーでの活躍は?

岡本 ヨーヨーの普及活動に貢献した人だけに贈られる「JYYF(日本ヨーヨー連盟)公認デモンストレーター」の称号をコンビとしていただいています。ヨーヨーの大会の司会をやったり、選手として大会に出たりもしています。2023年の全日本ヨーヨー選手権の「規定トリック競技アドバンスド部門」では、3位になりました。

ふぃーばーくん 僕もその場にいました。

岡本 ノーミスでいけたんでうれしかったんですが、本当は1位になるつもりだったんです。

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Q12:ふぃーばーくんもヨーヨーができる?

ふぃーばーくん コロナ禍のときに、僕がヨーヨーを教えてもらうという動画の配信をやっていたので、少しはできます。

Q13:では、ヨーヨーの魅力は?

岡本 言葉がいらないってことですね。海外の人でも見て楽しめるコミュニケーションということ。

ふぃーばーくん あとは、世代が広いってことですね。子どもからお年寄りまでみんなヨーヨーを知っているので。

2人の性格は「真面目」と「ナマケモノ」

Q14:お互いがどんな人か、相手を紹介し合ってください。

岡本 後輩の前でカッコつけたがる人(笑)。自分が大将になって、気の合う後輩を連れたがる。

ふぃーばーくん すでにもう“ふぃーばー軍団”があります。 僕から見た相方は、もう根っからの真面目。真面目です。

岡本 今日もこの取材に来る前、神社に行ってきてますから。

ふぃーばーくん なんでしょう、学生時代はやんちゃ気質だったらしくて、「男気」みたいな部分での真面目さみたいな感じです。

Q15:では、そのうえで自分の性格を一言で言うと?

岡本 僕はやっぱり真面目です。 たぶんサラリーマンとかやってたら、とっくに出世してると思う。

ふぃーばーくん 僕はナマケモノですかね。

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Q16:相方にされて、いちばんうれしかったことは?

岡本 これがね……たぶんない。本当になかったと思う。誕生日プレゼントとか交換しちゃったことも別にないし。

Q17:コンビ仲はいいですか?

岡本 まあ、いいと思います。遅刻するとかはめっちゃ指摘しまして、そういうのもなくなりましたし。

ふぃーばーくん まあ、そのパワーバランスですよね。ネタもこっち(岡本)が書いてますし。

Q18:仲のよい芸人は?

岡本 よくしてもらっているのは、(元カートヤングの)内海仁志さんです。『剣喜劇』という舞台の座長をされていたのが内海さんで、それ以来、かわいがっていただいています。

内海さんは空手の先生もしていて、殺陣もやれる。学童の先生もやってます。なんかすごいよくしていただいています。

ふぃーばーくん 僕は5GAPの秋本(トモ)さんに飲みに連れて行っていただいたり、あと市川こいくちさん。ウエスPとかも含めて大道芸ユニットをさせてもらっていて。ふぃーばー軍団だと、バルーンアート芸人の蓮華(山下隆章、ちゃんだい)、ヨッシャ比留間、いまは北海道に行っちゃいましたけど、なまらあつしとかですね。

Q19:コンビとしてアピールしたいところは?

岡本 けっこうヨーヨーだけの人みたいに思われがちなんですけど、じつは殺陣をやっていたり、空手の先生だったり。漫才コントはもちろん、お芝居もできるんだよっていうのを知ってもらいたいですね。

今回の『おもしろ荘』では、ヨーヨーを使いつつの漫才の形で出させてもらって、すごくうれしかったです。ヨーヨーのパフォーマンスだけの人にならないようにしたいなと。ヨーヨーは言葉はいらないけど、言葉を入れても全然できますよ、というところを多くの人に知ってほしい。

ふぃーばーくん 僕はフィーバーキャラですね。『おもしろ荘』ではあんまり定着しなかったかもしれないですけど。あとは、パッチンバンド芸という独自の芸がございまして。それもやっていきたいですね。

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ゲン担ぎの曲はJ.Y. Parkの「FEVER」

Q20:衣装の秘密を教えてください

ふぃーばーくん 僕はメガネのレンズを抜いてます。あと、お客さんに見えやすいように白のメガネにしてます。服は原宿で買いました。

岡本 今日の僕は『おもしろ荘』に出たときの黒い服にしていますが、相方と同じ派手な色のスーツもありまして。営業が多かったので、派手な衣装だとお客さんが「あ、この人たちなんかするぞ」っていうのがわかりやすいかなと。

吉本でもこういう感じってあんまりいないと思うので、そこがひとつ特徴になるといいなと思っています。

Q21:これだけは語れる、という好きなものは?

ふぃーばーくん パッチンバンドですかね。どれがいいパッチンバンドなのか、100均で売っているんですけど、光るやつとか、意外といろいろ種類があるんです。

岡本 僕は防災の心得ですね。「会津若松住みます芸人」時代に、震災後に津波で被災した小学校に行かせてもらったことがあって。「これは伝えていかないといけないな」と思って、防災士の資格を取ったので。

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Q22:ゲン担ぎやマイルーティーンはありますか?

岡本 神社を巡ることとお墓参りです。ご先祖様を大事にしなきゃいけないので。

ふぃーばーくん 大きな仕事の前とかは、何かしら「フィーバー」とつく曲を聴いていくというのがありまして。J.Y. Parkさんの「FEVER」を最近、よく聞いてます。それと、毎朝の加熱式タバコ2本ですね。

Q23:今後、テレビ、劇場、ネットなどのうちで力を入れていきたいベクトルは?

岡本 やっぱり路上ライブを自分たちでしてたくらいのライブ主義なので。目の前のお客さんの前でやるっていうのを軸にして、テレビに呼ばれたら行きたいし、海外に呼ばれたら行くしと。ライブシーンに自分たちの軸を置かなきゃダメだぞ、とは思っています。

ふぃーばーくん あとは営業。僕ら、日本国内だったら、たぶん無敵だと思うんですよね。

Q24:将来的に出てみたい番組などは?

岡本 僕は『笑点』に出たいです。ぜひ一度、ちょっと出していただきたいです。ちゃんと結果出すんで。それはもう約束します。

ふぃーばーくん 僕も同じですね。『笑点』は出てみたいです。

Q25:コンビとしての今後の目標は?

岡本 続けることじゃないですかね。年齢的にもお互いに40才を超えたので、健康面とかマジで気をつけないと、続けられなくなるので。

ふぃーばーくん 『おもしろ荘』でも披露したんですけど、ヨーヨーで僕のメガネを落とすと言いながら、ヨーヨーが頭に当たって、その衝撃でメガネが落ちるって言うネタがありまして。頭にぶつけるので、将来的に僕、ボケるんじゃないかなって心配で(笑)。定期的な衝撃を受けているので。

岡本 なので、最近はどこでもあのネタをやるわけではなく、相方がストップかけてます。たぶん10年後はもうやってない、やれないネタかもしれない(笑)。

ふぃーばーくん 3日連続とかだと本当にクラッと来るときあるので、ここぞという大事なときのネタになってます。10年後はヨーヨーが当たった部分だけハゲてそう(笑)。

出典: FANY マガジン
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小学生へのヨーヨーワークショップを全国で

Q26:今回、『おもしろ荘』で披露したネタのなかで、いちばん難しかった技はなんですか?

岡本 このネタ自体15年ぐらい前に作ったものなので、かなり前からやっていて特に難しい技もないんですよ。

ふぃーばーくん 僕もなんも問題なく。動かないように気をつけるぐらいです(笑)。

Q27:ネタはどのように作っているんですか?

岡本 「この設定どうかな?」みたいな形で作っていきます。コントとかであれば「ちょっとこっちの方向に広げてたら面白いんじゃない?」みたいなのを提案する感じですかね。

ふぃーばーくん それでできたものを一緒に合わせて完成度を高めていく感じです。

Q28:2025年にやりたいことは?

岡本 小学校をいろいろ回って、ヨーヨーのワークショップ。いまもやってるんですけど、それを全国でやりたいですね。僕、学童の先生もやってまして、子どもの扱いは慣れていますし。オリジナルヨーヨーを作ろうというイベントで、自分たちでビーズを入れたり、デコレーションしたりするのもすごく好評なんですよね。

平日はライブをやって、土日はイベントに行くっていうサイクルが作れたらいいなと。それをやりたいっす。広めていきたいですよ。

ふぃーばーくん  全国営業いいですね。全国に行かせてください! ふぃーばー軍団の仲間にも会いに行きたいので。だから知名度を上げて、営業に呼ばれるように頑張りたいと思います。

出典: FANY マガジン
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Q29:今回の『おもしろ荘』をきっかけにどんなふうになっていきたいですか?

岡本 まず僕らを知っていただきたいっていうことですかね。「こんな人いるんだ」って知ってもらって。それは見てくれている人もですが、吉本の社員さんとかにもぜひ(笑)。

ショートネタだけではなく、ヨーヨーを使った漫才という本ネタもありますので! 営業もそれだと呼ばれやすくなると思うんで。ただ、ヨーヨーが上手いだけじゃなかったんだ、というのを知っていただきたいです。

ふぃーばーくん いまのところ僕は1人もファンがいないので(笑)。明確に見えるファンが1人もいないんです。だから、少しでもファンが増えてSNSのフォロワーが増えたらいいなと思います。FEVERが伝わればいいなっていうことです。流行ってくれ! と願っているので!

Q30:ファンがいない、と聞いた直後ではありますが……最後にファンや読者へメッセージをお願いします。

岡本 もう「ありがとう」でしかないですね。 いつもありがとう。本当にありがとう。ファンがいなかったら、僕はもうやってないですから。

ふぃーばーくん 皆さま、今後ともよろしくおねがいしまFEVER!!!


ぼよんぼよん公式Xはこちらから。

公演概要

ぼよんぼよん初単独ライブ「今日もフィーバーしてる?」
日時 2025年2月24日(月・祝)開演17:45 終演18:45
場所 渋谷ヨシモト∞ドームⅠ