大阪・難波の「よしもと漫才劇場」が7周年、大阪・森ノ宮の「森ノ宮よしもと漫才劇場」が1周年を迎えた12月1日(水)、森ノ宮の劇場で記念会見が開かれました。ミルクボーイ、見取り図、ビスケットブラザーズ、ニッポンの社長ら人気芸人に加え、東京から空気階段やぼる塾も駆けつけて、劇場の“誕生日”を賑やかにお祝い。年明けの『第七回 上方漫才協会大賞』開催をはじめ、数々のニュースも発表されました。
2014年のオープン以来、「大阪のお笑い芸能文化を継承する若手芸人を育成し、人気芸人を発掘強化する劇場」というスローガンを掲げてきたよしもと漫才劇場。そして、新たなお笑いの空間として昨年12月から、COOL JAPAN PARK OSAKA SSホールでレギュラー公演を行ってきた森ノ宮よしもと漫才劇場。どちらも若手芸人の活躍の場として定着しています。
2021年賞レースを席巻した芸人がズラリ
MCは令和喜多みな実・河野良祐とNMB48・安部若菜が担当。さっそく、昨年末から今年にかけて賞レースで結果を残した芸人たちが、ひとくちサイズのネタを披露。
『第56回上方漫才大賞』新人賞のネイビーズアフロ(みながわ、はじり)、『第10回関西演芸しゃべくり話芸大賞』優勝のきんめ鯛(上田だう、真輝志)、『女芸人No.1決定戦 THE W 2021』ファイナリストの天才ピアニスト(竹内知咲、ますみ)、『オールザッツ漫才2020』(MBS)優勝の今井らいぱち、『第六回 上方漫才協会大賞』新人賞のカベポスター(永見大吾、浜田順平)、『第10回ytv漫才新人賞決定戦』優勝の隣人(中村遊直、橋本市民球場)、『R-1ぐらんぷりクラシック』MVPのヒューマン中村、『女芸人No.1決定戦 THE W 2021』ファイナリストの紅しょうが(熊元プロレス、稲田美紀)、『第51回NHK上方漫才コンテスト』優勝のビスケットブラザーズ(きん、原田泰雅)、『キングオブコント2021』ファイナリスト&『令和3年度NHK新人お笑い大賞』優勝のニッポンの社長(辻、ケツ)、『R-1グランプリ2021』優勝のゆりやんレトリィバァ、『M-1グランプリ2020』ファイナリストの見取り図(盛山晋太郎、リリー)、『第六回 上方漫才協会大賞』大賞のミルクボーイ(駒場孝、内海崇)――錚々たる面々が次々と登場し、それぞれ実力を見せつけました。
お楽しみイベントが続々!
吉本興業の奥谷達夫副社長は「賞レースでは東京のほうが元気な1年で、大阪の2劇場にとっては試練の年でもあった」と今年を振り返りつつ、「現場でどれだけ最高のパフォーマンスをしたか、ファンのみなさんに喜んでいただけたかが大切。その点は、一丸となってやってこられた」とコメント。そして「芸人さんたちの成長物語を楽しんでいただけるのが吉本の若手劇場。これからもぜひ応援を」と呼びかけます。
『第七回 上方漫才協会大賞』の概要も発表されました。来年1月10日(月・祝)になんばグランド花月で開催される授賞式では、大賞をはじめ新人賞、話題賞、文芸部門賞などさまざまな賞を用意するほか、恒例の「オシャレ&ダサい芸人ランキング」結果発表も。東京・ヨシモト∞ホールと神保町よしもと漫才劇場のメンバーも対象となることから、またまた大変な激戦になりそうです。
そのほか、7周年記念キャンペーン「マンゲキナナキャン2021〜笑い納めはマンゲキで!〜」や、12月31日(金)開催の「もっともっともーーーっとマンゲキ大晦日大祭典2021」、LINE「よしもと漫才劇場わくわくスタンプ」の発売、「オシャレ&ダサい芸人ランキング」投票募集など、楽しい告知もたっぷり行われました。
1分インタビューでボケまくり
インタビューでは、1組1分という時間制限のなか、ボケまくる芸人が続出して大騒ぎに! ネイビーズアフロ・みながわは、自身のTwitterでおなじみの「受賞報告」よろしくトロフィーを持参する周到ぶり。きんめ鯛・上田は、ミルクボーイが『関西演芸しゃべくり話芸大賞』で優勝した年に『M-1』チャンピオンとなったことに触れ、「そのプレッシャーに押しつぶされて3回戦負けした」と自虐コメント!? 『THE W』決勝を控える天才ピアニストの2人は、自分たちを追いつめてモチベーションを上げようと、優勝賞金を手にする前に大きな買い物をしたと明かしました。
TOKIO・城島茂のモノマネで答え続けたのは今井らいぱち。『M-1グランプリ2021』準決勝に臨むカベポスター・浜田も、天才ピアニスト同様、「優勝賞金を見越してバイクを買った」と告白します。
「ここに来られるなんて思ってなかった」と晴れ舞台を喜んだ隣人は、「去年の年収は23万だったが、いまは1カ月で超えるようになりました」(中村)、「夢ありますよ」(橋本)と生活が激変したそう。一方、ヒューマン中村は『R-1ぐらんぷりクラシック』で手にした賞金50万円について、「なくなるのを見越して節約している」と笑わせました。
『THE W』で“三度目の正直”を狙う紅しょうがは、熊元が「道頓堀は女性も利用しやすい夜のトイレがない。キレイなトイレに変えたい」とまさかの優勝公約を発表。ビスケットブラザーズ、ニッポンの社長、ゆりやんレトリィバァは、劇場の小道具を手にボケまくりで、MCの河野と安部を慌てさせます。
見取り図は、盛山が東京で新居を借りる際に、あっさり審査に落ちてしまったことを自ら暴露。ミルクボーイ・内海は『第六回 上方漫才協会大賞』大賞を受賞したときに思わず涙したことについて聞かれ、「それぐらいうれしかった」としみじみ話していました。
オズワルド伊藤がぼんちおさむとの焼肉!?
続いて、東京のヨシモト∞ホールから『M-1グランプリ2021』ファイナリスト&『第42回ABCお笑いグランプリ』優勝のオズワルド(畠中悠、伊藤俊介)、『キングオブコント2021』優勝の空気階段(水川かたまり、鈴木もぐら)、神保町よしもと漫才劇場から『THE W』ファイナリストのヨネダ2000(清水亜真音、愛)、ORICON NEWS『2021年上半期ブレイク芸人ランキング』1位のぼる塾(酒寄希望、きりやはるか、あんり、田辺智加)が舞台へ。
オズワルド・伊藤は上半身裸で「フレディ・マーキュリーです」とひとボケ。受賞後は大阪の劇場出番もグッと増えたそうで、「(ぼんち)おさむ師匠と焼肉を食べた」など意外なエピソードを繰り出します。空気階段は鈴木が「7周年おめでとうございます」と言いながらズボンを落とし、それを水川が謎のダンスで隠すというコンビ芸を連発。
破壊力満点の“自己紹介ソング”で笑いをかっさらったのはヨネダ2000。ぼる塾は幅広い活躍の一例として、アンバサダーを務めた『ご当地タニタごはんコンテスト』で、田辺が審査員顔負けの名コメントで沸かせたエピソードを披露しました。
「47都道府県に劇場を!」
東西の劇場で日々、若手芸人のネタをチェックしている上方漫才協会の大池晶・文芸部部長は、「漫才に文芸作品のような感じを受けることがここ2、3年あり、漫才自体がレベルアップしているように感じます」と今年を総括。
締め括りのあいさつに立ったのは上方漫才協会の会長を務める中田カウスで、「次から次へと若手が育ってきておりますね。ということは、漫才には将来がある」と若手の活躍に頬が緩みっぱなし。「それもすべてファンのみなさんのおかげ」と感謝を述べました。
その後の質疑応答で、若手の拠点劇場が増えたことによる手応えについて聞かれたカウス会長は、「みんなが活躍する場所が増えるのは本当にうれしいこと。夢は47都道府県、その街に見合う劇場を」と語ります。すべては劇場があるからこそだと言いながら、「漫才劇場がなかったころの見取り図なんか、街を歩いてても職務質問ばかりされていた」とニヤリ。
盛山が「劇場があるからこそ、僕らは漫才させていただいている」と応えると、カウス会長から「劇場で芸人の筋肉をつけていってください!」と一同にエールが送られました。
12月5日(土)には、7周年を記念してマンゲキメンバーが総出演する「よしもと漫才劇場7周年記念極プレミアムフェスティバル2021」も開催されます。
『上方漫才協会大賞』の公式サイトはこちらから。
キャンペーンなどの詳細は、こちらから。